Apple Watchが2024年で10周年を迎え、待望のアニバーサリーモデル「Apple Watch Series 10」がついに登場しました。
今回注目したいのは、Series 10で初めて導入された新素材のロジックボードと、それによって実現した本体の薄型化。この記事では、実機を1週間使ってわかった薄さの体感やメリット、旧モデル(とくにSeries 9)との違いを軸に、進化の背景を深掘りしていきます。
Apple Watch Series 10 vs 旧モデル比較表
モデル | 外観 | 本体デザイン | チップ性能 | 新機能 | バッテリー持ち | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|---|
Series 9 | ![]() | 従来型 | S9 SiP | ダブルタップ | 最大18時間 | 約59,800円〜 |
Series 10 | ![]() | 薄型&再設計 | S10 SiP(高速化) | 血圧検出・睡眠時無呼吸検知 | 最大18時間(省電力モードで36時間) | 約64,800円〜 |
Ultra 2 | ![]() | タフ設計・大画面 | S9 SiP | 高度なGPS・水深測定・登山用高度計 | 最大36時間 | 約124,800円〜 |
Series 9までとSeries 10のデザインは何が違う?
Apple Watch Series 9とSeries 10の見た目を一見すると、「ちょっとだけ薄くなった?」という印象かもしれません。しかし実際に比べてみると、両者のデザインには意外なほど大きな違いがあります。
まず、Series 10は本体の厚みが約1mm薄くなっています。数字で見ると小さな差ですが、手首に装着したときの感覚は驚くほど軽快です。
Series 9ではやや丸みを帯びたフォルムでしたが、Series 10では角がよりフラットかつ直線的なラインになり、全体的に「シャープで洗練された印象」へと変化しています。
また、サイドボタンやデジタルクラウンの高さ・位置も微調整されており、押しやすさ・操作のしやすさも向上。さらにディスプレイ周辺のベゼル(縁)もよりスリムになったことで、画面が手首にすっと馴染むような印象になっています。
こうした変化は、単なる「薄型化」だけでなく、「日常的に着けていて疲れない」「スタイルを選ばない」という快適さにつながっており、Series 9以前のモデルと比べて明確に進化したといえるポイントです。
また、従来のバンドとの互換性は保たれているため、すでに持っているバンドを付け替えて使うことができます。

Apple Watch Series 10が薄型化が実現した理由は?
この進化を可能にしたのが、Appleが初めて採用したRCC(Resin Coated Copper:樹脂コーティング銅)による新しいロジックボード技術です。
この素材は、銅の上に極薄の樹脂層をコーティングした構造で、従来よりも大幅な薄型化と高い耐久性を両立できます。
加えて、スペースの節約により、バッテリーやセンサーの配置にも柔軟性が生まれたことで、今回のようなデザインの進化が実現したのです。
実際に使って感じた進化と注意点
筆者が1週間ほど使って感じたポイントは以下の通りです:
- 本当に軽くて薄い! 長時間装着のストレスが激減
- 常時表示の視認性が向上:日差しの中でも見やすい
- 電池持ちは改善されたが劇的ではない:Ultraシリーズには及ばない
特に印象的だったのが薄型化による装着快適性。Series 9と交互に使ってみて、体に馴染む感覚がまるで違うことに驚きました。
一方で、バッテリー持ちに過度な期待をするのはNG。あくまで「これまでと同程度の範囲内での最適化」にとどまります。
まとめ:デザインが薄くなったからこそ毎日使いたくなる
Apple Watch Series 10(GPSモデル)- 42mmジェットブラックアルミニウムケースとブラックスポーツバンド - S/M - 先進的なディスプレイ、睡眠時無呼吸の通知、高速な充電、Suica対応、スマートウォッチ、スポーツウォッチ
¥58,592Apple Watch Series 10は、デザイン・素材・機能の全てで「薄く、軽く、賢く」進化を遂げました。
薄型化による恩恵は想像以上に大きく、毎日着けるデバイスとしての完成度が確実に向上しています。
Series 9と見た目が少し似ているようでも、その中身と使い心地は明確に違います。
Apple Watchを新しく買うか悩んでいる人には、「この薄さを一度体感してみて」と言いたい。それがSeries 10最大の魅力であり、10周年という節目にふさわしい進化でした。