学生がMacBookを選ぶとき、まず直面するのが「どのモデルを買えばいいかわからない」という問題です。
2026年3月、AppleのMacBookラインナップは大きく変わりました。新たなエントリーモデル「MacBook Neo」が登場し、同時にMacBook AirもM5チップに刷新。MacBook ProもM5 Pro・M5 Maxを搭載した新世代に切り替わっています。
この記事では、現行のラインナップを整理したうえで、用途別にどのモデルを選ぶべきかを解説します。
現行MacBookのラインナップ|2026年版
現在Appleが販売しているMacBookは3モデルです。
| MacBook Neo | MacBook Air(M5) | MacBook Pro(M5) | |
|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() |
| チップ | A18 Pro | M5 | M5 / M5 Pro / M5 Max |
| ディスプレイ | 13インチ Liquid Retina | 13インチ・15インチ Liquid Retina | 14インチ・16インチ Liquid Retina XDR |
| メモリ | 8GB(固定) | 16GB〜 | 16GB〜 |
| ストレージ | 256GB・512GB | 512GB〜 | 1TB〜 |
| バッテリー | 最大16時間 | 最大18時間 | 最大22時間 |
| 冷却方式 | ファンレス | ファンレス | ファンあり |
| 重量 | 約1.23kg | 約1.24kg(13インチ) | 約1.62kg(14インチ) |
| Apple Store価格 | ¥99,800〜 | ¥184,800〜 | ¥279,800〜 |
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2026年3月以前は「MacBook Air」がエントリーモデルでしたが、MacBook Neoの登場でラインナップの構造がガラッと変わりました。
価格帯でいうと、Neo(10万円前後)→ Air(18〜22万円台)→ Pro(28万円〜)という3段階になっています。
用途別の選び方
シンプルな使い方なら|MacBook Neo
レポート作成・オンライン授業・ウェブ閲覧・動画視聴といった日常的な用途がメインなら、MacBook Neoがかなり魅力的な選択肢です。
9万9,800円(教育価格なら8万4,800円)でアルミボディのMacが手に入るというのは、これまでのApple製品の常識を覆す価格設定です。実際、キーボード付きiPadよりも安い価格帯でフルのmacOS環境が使えることになります。
MacBook Neoの強み
搭載されているA18 Proは、iPhone 16 Proで使われていたチップをベースにしています。iPhoneの高性能チップをそのままMacに乗せた、という形ですね。ベンチマーク上でもM1 MacBook Airを上回る結果が出ており、Zoom会議・Google Docs・Safariといった日常作業では不満を感じることはまずないでしょう。
4色展開(シルバー・ブラッシュ・シトラス・インディゴ)というカラーバリエーションも、学生らしさがあって良いと思います。
知っておきたいNeoの制限
一方で、MacBook Neoはコストを抑えるためにいくつかの機能が省かれています。購入前に把握しておきたいポイントです。
- メモリは8GB固定で増設不可。多くの用途には十分ですが、将来的に重い作業を増やす場合は注意が必要
- 256GBモデルはTouch IDなし。起動やパスワード入力のたびに手入力が必要
- バックライトキーボードなし。暗い場所での作業が多い場合は不便に感じる可能性あり
- USB-Cポートが2つのみ(Thunderboltではなく速度が遅い)。周辺機器を多く繋ぐ場合はハブが必要です
- 外部ディスプレイは1台まで(4K 60Hz)
- MagSafeおよびP3広色域ディスプレイは非搭載
「毎日数時間使うメインPCとして長く使い続けたい」という場合は、Airを選んだほうが数年後のストレスが少ないと思います。
MacBook Neoが向いている人
- 予算を抑えたい・初めてのMac
- レポート・メール・授業がメインの軽い用途
- サブ機として割り切って使いたい
- クラウドストレージ(iCloud・Google Drive)を活用する
スタンダードな選択肢なら|MacBook Air(M5)
Neoの登場によってポジションが変わりましたが、MacBook Airが「多くの人にとって最もバランスの良い1台」であることは変わっていません。
M5チップの搭載に加え、2026年モデルからは標準ストレージが512GBに倍増し、メモリも16GB標準になりました。Neoとの価格差は約8万5,000円ありますが、その分だけ明確なアドバンテージがあります。
MacBook Air(M5)がNeoより優れている点
- メモリ16GBでマルチタスク時の余裕がある
- Touch IDあり(全モデル)
- バックライトキーボードあり
- Thunderbolt 4ポート×2で周辺機器の接続が速い
- MagSafe搭載(充電ポートを塞がずに使える)
- 外部ディスプレイ2台接続に対応
- P3広色域ディスプレイ(写真・デザインを正確な色で見られる)
プログラミング環境を複数立ち上げたり、ある程度の動画編集(短尺・SNS向け)をこなすなら、Airで十分な場面がほとんどです。
13インチか15インチか
持ち歩きを重視するなら13インチ(¥184,800〜)、画面の広さを重視するなら15インチ(¥219,800〜)が選択肢になります。重量差は約250g程度なので、毎日通学バッグに入れるなら13インチのほうが体感的に楽でしょう。
なお、教育価格を使うと13インチが¥167,800〜になります。学生証で利用できるApple公式の学割ストア(Apple Store for Education)は必ず確認してください。
MacBook Air(M5)が向いている人
- 学生のメインPCとして長く使いたい
- プログラミング・データ分析をある程度こなす理系・情報系
- SNS向け動画編集や写真現像もしたい
- 持ち運びと性能のバランスを重視する
ヘビーな動画編集・3Dレンダリングなら|MacBook Pro(M5)
Final Cut Proや DaVinci Resolveで長尺の4K・8K動画を編集する、Blenderなどで本格的な3Dレンダリングをかなりヘビーにこなす、あるいはAI・機械学習の研究で大規模なモデルをローカルで走らせる──そういった用途には、MacBook Proが必要になります。
MacBook ProがAirと根本的に異なる点
最大の違いは冷却ファンの搭載です。長時間のレンダリングや動画書き出しなど、CPUとGPUに高負荷がかかり続ける作業では、ファンレスのAirはパフォーマンスを落とすことがあります。Proはファンが熱を適切に排出するため、重い処理を長時間続けても安定したパフォーマンスを維持できます。
また、Liquid Retina XDRディスプレイは色域・輝度ともにAirを上回り、映像制作や本格的なデザイン作業には明確な差があります。SDカードスロットとHDMIポートの内蔵も、カメラを使うクリエイターにとってかなり実用的です。
チップの選び方
14インチモデルはM5・M5 Pro・M5 Maxの3種類から選べます。一般的な学生クリエイターならM5ベースモデル(¥279,800〜、1TB・16GB)でも十分な場面が多いです。ただし、複数の8K ProResストリームを同時編集したり、大規模なAIモデルのトレーニングをする場合はM5 Pro以上を検討する価値があります。
MacBook Pro(M5)が向いている人
- Final Cut Pro・Premiere Pro・DaVinci Resolveで4K以上の長尺編集をする
- Blender・Cinema 4Dなどで3Dレンダリングをヘビーにこなす
- AI・機械学習の研究でローカルにモデルを走らせる
- Logic Pro・Ableton Liveで本格的な音楽制作をする
学割(Apple Store for Education)は必ず活用しよう
大学生・大学院生・教職員は、Apple公式の学割ストア(Apple Store for Education)で購入すると正規価格より割引が適用されます。
学生証やメールアドレスで認証するだけで利用でき、入学前の高校3年生も対象になる場合があります。時期によっては「新学期キャンペーン」でAirPodsが無料でもらえる特典がつくこともあるので、購入前に公式ストアをチェックしておきましょう。
購入前に確認しておきたいこと
MacBook Neoで動画編集はできる?
ライトな動画編集(短尺・SNS向け)なら十分できます。実際にあるレビューでは「4K動画の編集も問題なくできた」という結果が出ています。ただし、長尺のプロジェクトや複雑なエフェクト処理を長時間続けると、ファンレス設計のため熱による制限が出てくる可能性があります。本格的な動画制作が主な用途なら、AirかProを検討するほうが安心です。
文系・理系で選ぶモデルは変わる?
文系でも理系でも、重要なのは作業内容です。論文執筆・スライド作成・Zoomがメインなら文系でもNeoやAirで十分。理系でもExcelやPythonの軽い処理なら同様です。ただし、大規模な数値計算やシミュレーションをガッツリ回す理系学生はAirかProを検討する価値があります。
AppleCare+は加入すべき?
4〜6年と長く使う予定なら、AppleCare+(延長保証)の加入を検討してもいいでしょう。学生は特にMacBookを持ち運ぶことが多く破損リスクが高いため、修理費用のリスクヘッジになります。
学割は入学前でも使える?
Appleの公式ページによると、入学予定の高校生も対象になる場合があります。詳細はApple Store for Educationのページで確認してください。
まとめ|用途に合わせてモデルを選べば後悔しない
- MacBook Neoはシンプルな用途向けの最安モデル。8GB固定・Touch IDなし(256GB)など制限はあるが、日常作業には十分な性能
- MacBook Air(M5)はスタンダードな選択肢。16GBメモリ・512GB標準・Thunderbolt 4など、長く使える仕様が揃っている
- MacBook Pro(M5)はヘビーな動画編集・3Dレンダリングが必要な場合の選択肢
- 学割(Apple Store for Education)を使うと最大数万円安くなる
- MacBook Neoの256GBモデルにはTouch IDがないため、512GBモデルを選ぶほうが使い勝手がいい
「どれを買えばいいかわからない」という場合、まずはスタンダードな選択肢としてMacBook Air(M5)を軸に考えることをおすすめします。
NeoとAirで悩む場合は、メモリ8GB固定という制限をどう捉えるかが重要です。Airはメモリ16GB標準になったことで、長期的なコスパが上がっています。
MacBookの選び方
▶︎ MacBook Air vs MacBook Pro
▶︎ MacBookのバッテリー性能比較
▶︎ MacBookのチップ性能比較














