スマートウォッチは、今や「時計」以上の役割を果たしてくれる存在になりました。
運動や睡眠の記録、心拍のモニタリング、ストレス管理、スマホ通知の確認まで――。
でも、Google PixelシリーズからはPixel Watch 3、FitbitシリーズからはCharge 6・Sense 2・Versa 4という人気モデルが登場しており、それぞれ特長や価格帯が異なります。
そこでこの記事では、これら4つのモデルの違いをわかりやすく解説。
自分のライフスタイルにぴったりの1台が見つかるよう、目的別・機能別に徹底比較していきます。
結論から言うと、こんな人におすすめ!
- Google Pixel Watch 3:Google連携に強く、機能もデザインも全部盛り。スマートさ重視の人に。
- Fitbit Charge 6:バンド型なのにECGもGPSも搭載。小さくても中身は高機能。
- Fitbit Sense 2:ストレス管理・健康測定のフル機能搭載。健康重視ならこれ一択。
- Fitbit Versa 4:健康も通知もバランスよくこなす万能モデル。価格と使いやすさが両立。
それでは、項目ごとにじっくり比較していきましょう。
① スマート機能の充実度:通知・アプリ・音声操作など
Pixel Watch 3は、Google純正のスマートウォッチとして、最も「スマートウォッチらしい」体験ができます。
通知の表示やLINEなどへの返信はもちろん、Googleマップ、Gmail、カレンダー、YouTube Musicなど、普段スマホで使っているGoogle系アプリがそのまま使える点が大きな魅力。
Googleアシスタントでの音声操作もスムーズで、まさに手首につけるミニスマホといった印象です。
一方、Fitbitシリーズは通知の確認はできますが、返信できるのはAndroidとの連携時のみ。また、Google系アプリの直接操作やアプリ追加などはできません。
Sense 2やVersa 4は操作性や画面サイズは悪くないですが、やはりスマート機能の面ではPixel Watchには及びません。
Fitbit Charge 6はバンド型ということもあり、通知の表示は簡易的。音声操作やアプリの追加などはできず、スマートウォッチというよりは「高機能なフィットネストラッカー」といった位置づけになります。

機能 | Pixel Watch 3 | Fitbit Charge 6 | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 |
---|---|---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
通知・返信 | ◎(Wear OSの本領) | △(簡易通知) | △(通知のみ、返信はAndroidのみ) | △ |
音声アシスタント | ◎(Google アシスタント) | × | × | × |
アプリ追加 | ◎(Playストア対応) | × | × | × |
Google マップ | ◎ | △ | △(一部ナビあり) | △ |
→ Pixel Watch 3は「スマートウォッチ寄り」。
Gmail、カレンダー、YouTube Music、Google Payも連携OK。Androidスマホとの相性は抜群です。
② 健康管理機能:心電図、ストレス測定、睡眠の質など
Pixel Watch 3はFitbitプレミアムの健康機能をベースに、心拍数モニタリングや睡眠スコア、ECG(心電図)測定も可能です。以前のモデルに比べて、健康系の精度もアップしており、日常的な体調チェックには十分すぎるスペックです。
ただし、ストレス測定に関してはEDAセンサー(皮膚の電気反応)は搭載されておらず、ストレスに特化したデータはSense 2の方が詳細に取れます。
Fitbit Charge 6はコンパクトながら、なんとECG・皮膚温センサー・心拍ゾーン・睡眠スコア・ストレス管理まで一通り対応。
小型バンド型デバイスでここまでできるのは他にない魅力です。
Fitbit Sense 2は、Fitbit史上最も健康機能が充実したモデル。心電図、EDAスキャンによるストレスチェック、皮膚温センサー、SpO2(血中酸素濃度)など、まさに手首につける健康アドバイザーとしての役割を果たしてくれます。
ストレスがかかっているタイミングで通知する機能など、心と体のバランスを重視したい人にはぴったりです。
Fitbit Versa 4は、Sense 2と似たようなデザインですが、心電図・EDAセンサー・皮膚温などの高精度機能はカットされています。とはいえ、睡眠スコアや心拍数の可視化など、日常的な健康モニタリングには十分な機能を持っています。
機能 | Pixel Watch 3 | Fitbit Charge 6 | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 |
---|---|---|---|---|
心拍モニター | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ECG(心電図) | ◎ | ◎ | ◎ | × |
ストレス管理(EDAスキャン) | × | △(簡易) | ◎ | △(簡易) |
睡眠スコア | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
皮膚温センサー | × | ◎ | ◎ | × |
Fitbit Premium対応 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
→ 健康管理メインで考えるならSense 2が最上位。
Charge 6は心電図や睡眠スコアが使える高コスパモデル。
Pixel Watch 3でもFitbitのデータを活用できる点は要注目です。
③ バッテリーの持ち:毎日充電する?週1でOK?
Pixel Watch 3のバッテリーは約24時間。これは機能が多いぶん仕方ない部分もありますが、毎日充電する必要があるのは人によってはストレスかもしれません。
特に睡眠計測をしたい人にとっては、寝る前と朝のどこかで充電する工夫が必要になります。
それに対してFitbitシリーズは、どれもバッテリー持ちが非常に優秀。
Sense 2とVersa 4は最大6日間、Charge 6に至っては最大7日間も充電せずに使えます。ワークアウトや睡眠計測を継続して使いたい人にとっては、電池持ちは非常に大切な要素です。
バッテリー優先で選ぶなら、Fitbitシリーズの圧勝です。
機種 | バッテリー持ち | 充電方式 |
---|---|---|
Pixel Watch 3 | 約24時間 | 専用充電器(高速) |
Fitbit Charge 6 | 約7日間 | 専用ピン式 |
Fitbit Sense 2 | 約6日間 | 専用ピン式 |
Fitbit Versa 4 | 約6日間 | 専用ピン式 |
→ 毎日充電したくない人はFitbitシリーズが安心。
Pixel Watchはスマート機能が多いため、そのぶん電池持ちは短めです。
④ デザイン・装着感:見た目と使い心地のバランス
Pixel Watch 3は、ラウンド型の美しいガラスフェイスとコンパクトな設計が特徴。
特にミニマルなデザインが好みの人には非常に刺さる仕上がりで、スーツや私服にも合わせやすい上品さがあります。ベルトのバリエーションも多く、ファッションアイテムとしての完成度が高いモデルです。
Fitbit Charge 6は、バンド型の細身デザイン。
画面は小さめですが軽くて邪魔にならず、寝ているときやランニング中にも違和感なく装着できるのが利点です。時計らしい見た目より、機能性・装着感を優先する人にはフィットするでしょう。
Fitbit Sense 2とFitbit Versa 4は、スクエア型で画面が大きく、タッチ操作もしやすいです。
デザインもスタイリッシュで使いやすく、運動時も普段使いもどちらも対応できる万能さが魅力。
特にVersa 4はデザイン・価格・機能のバランスがとれていて、「とりあえず1本欲しい人」に人気があります。
項目 | Pixel Watch 3 | Fitbit Charge 6 | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 |
---|---|---|---|---|
デザイン性 | ◎(ラウンド型で高級感) | ◎(バンド型でスマート) | ○ | ○ |
画面サイズ | 約1.2インチ | 約1.04インチ | 約1.58インチ | 約1.58インチ |
タッチ操作 | ◎ | ○(細長いため操作少なめ) | ◎ | ◎ |
ベルト交換 | ◎(豊富) | ○ | ○ | ○ |
→ 上品なスタイリッシュさで選ぶならPixel Watch 3が◎。
ただし細身で軽いFitbit Charge 6も、日常や運動中に邪魔にならないグッドデザインです。
⑤ 価格とコストパフォーマンス
Pixel Watch 3は定価ベースで約50,000円。
スマートウォッチとしてはやや高めですが、スマホと同じようなことができる点を考えれば納得感のある価格帯です。Googleサービスを頻繁に使っている人なら、最も「元が取れる」製品と言えます。
Fitbit Charge 6は最も安価ながら、心電図やGPSも備えており、「価格以上の価値」を感じる1本です。スマートさより機能性を重視する人には非常におすすめです。
Fitbit Sense 2は約3万円前後で、Pixel Watchほどのスマート機能はないものの、健康管理の面ではむしろ上位互換とも言える機能を多数搭載。心と体のバランスを整えたい人にとっては、コスパは非常に高いです。
Fitbit Versa 4はSense 2よりもやや安く、健康機能を少し絞った分だけ価格が抑えられており、Fitbit初心者にも人気。通知・睡眠・運動の基本が揃っているため、万能タイプとして支持されています。
製品名 | 参考価格(税込) |
---|---|
Google Pixel Watch 3 | 約50,000円 |
Fitbit Charge 6 | 約20,000円 |
Fitbit Sense 2 | 約30,000円 |
Fitbit Versa 4 | 約25,000円 |
→ 予算や目的に応じてしっかり差別化されています。
スマート機能も重視するならPixel Watch、健康管理機能と価格のバランスで選ぶならCharge 6やVersa 4が狙い目です。
⑥ iPhoneと一緒に使うには?連携の相性と注意点
iPhoneユーザーにとって気になるのが、「これらのスマートウォッチはApple Watchじゃなくてもちゃんと使えるのか?」という点ですよね。
まずPixel Watch 3は、iPhoneとは非対応です。これは意外と見落としがちですが、Pixel WatchはAndroid専用設計なので、iPhoneとペアリングして使うことはできません。Android端末がないかぎりセットアップすらできないので、注意が必要です。
一方、Fitbitの3機種(Charge 6 / Sense 2 / Versa 4)はiPhoneにも対応しています。
専用アプリをApp Storeからインストールすれば、ペアリング・同期・データ確認など一通りのことは問題なく行えます。通知の確認もiPhoneでOKです。
ただし、通知への返信や一部機能(Googleマップナビ、クイック返信など)はAndroid限定となっており、iPhoneでは制限があります。あくまで「通知を見る・データを記録する」ことが主な使い方になりますが、健康管理や睡眠トラッキングが目的であれば、iPhoneユーザーにもFitbitは十分おすすめできます。
つまり、iPhoneユーザーが安心して選べるのは「Fitbitシリーズ」。Pixel Watchは選択肢から外れるという点は押さえておきましょう。
【まとめ】どんな使い方をしたいかが選ぶポイント!
最後に、どのモデルを選ぶべきか、用途別に整理してみましょう。
- とにかく「スマート機能」を最大限活用したい人 → Pixel Watch 3
Googleアシスタントやアプリ追加など、時計というより「スマホの分身」として使えます。 - 小型・軽量・高機能な1本をコスパ重視で選びたい人 → Fitbit Charge 6
バンド型でも機能はかなり本格派。初めての健康ガジェットにもぴったりです。 - 心身の健康をしっかりモニタリングしたい人 → Fitbit Sense 2
心電図やEDAセンサーを使ってストレスや体調を数値で具体的に把握したい人向け。 - 全体的にバランスよく、デザインも重視したい人 → Fitbit Versa 4
価格も手頃で、フィットネスも日常使いも快適。迷ったらこれで間違いない選択肢。
最後に:どれを選んでも「継続できる」のがいちばん大事!
どんなに高機能でも、使いにくかったり、バッテリー切れが頻繁だったりすると結局使わなくなってしまいます。
「これなら毎日つけたくなる」
「この機能、意外と便利かも」
そんな「相性のよさ」が、長く付き合えるスマートウォッチ選びの決め手です。
自分にぴったりの一本を見つけて、日々をアップデートしましょう!
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