Appleは、ついに独自開発の5Gモデム「C1」を発表しました。これまでiPhoneはQualcomm製モデムに依存してきましたが、C1の登場によってその流れが大きく変わろうとしています。最初にC1を搭載するのは、新しいエントリーモデルとして登場したiPhone 16e。Appleが長年取り組んできたモデム開発が、ついに実用化されました。
では、このC1モデムはいったい何がすごいのか。そして私たちユーザーの使い心地をどのように変えていくのでしょうか。
そもそもモデムとは?チップとの違い

スマートフォンには「チップ」と呼ばれる頭脳の部分(SoC=システム・オン・チップ)と、「モデム」と呼ばれる通信担当の部分が存在します。
- チップ(A18など):アプリを動かしたり、写真を処理したり、AIを使ったりするための総合的な演算装置。CPUやGPU、Neural Engineがここに含まれます。
- モデム(C1など):スマホをモバイルネットワークにつなげるための通信専用部品。4Gや5Gの電波をキャッチし、安定した通信を実現する役割を担います。
簡単に言えば、チップが「頭脳」で、モデムが「通信担当の心臓」です。いくら頭脳が優秀でも、通信が不安定だと体験はガタ落ちしますし、逆に通信が安定していてもチップが古ければ快適さは得られません。つまり、両者のバランスが重要ということ。
これまでは、チップはAppleが自社開発(Aシリーズ)、モデムはQualcommが供給という役割分担でした。そこに今回、自社製モデム「C1」が加わることで、iPhoneの頭脳と通信の心臓をAppleが一体設計できるようになったのです。これがC1の持つ最大の意味といえるでしょう。
C1モデムがもたらす3つのメリット
AppleはC1について「高速でなめらかな通信と、画期的なバッテリー駆動時間を提供する」と説明しています。つまり、単なる通信部品の置き換えにとどまらず、iPhone全体の使い勝手を底上げする存在と位置づけているわけです。注目すべきポイントは大きく3つあります。
1. 省電力性能の向上
C1はA18チップと緊密に連携することで、通信時の消費電力を大幅に削減できます。たとえば、5Gで長時間動画を見たり音楽をストリーミングしたりする場面でも、従来よりバッテリー消費が抑えられるのが嬉しいところ。Appleが「画期的なバッテリー駆動時間」とアピールするのも納得です。
2. 高速で安定した5G通信
モデムの本来の役割は、モバイルネットワークとのやり取りをいかに速く、安定して処理できるかという点にあります。従来のQualcomm製モデムは業界でも評価が高く、通信速度や安定性ではお手本のような存在でした。しかしAppleは、それを超える水準を狙ってC1モデムを設計。特にオンライン会議やクラウドゲームなど、途切れない通信が必須の場面では、その真価が発揮されます。
3. Appleシリコンとの統合
そして最大の強みが、Appleが自社のAシリーズチップとモデムを一体的に設計できるようになったこと。これまでは外部メーカーのモデムを組み込むために最適化の余地が限られていましたが、今後はチップとモデムを「最初から一緒に作る」ことが可能になります。その結果、システム全体の効率が上がり、通信だけでなくアプリの起動や処理の快適さにもよい影響を与える可能性があります。
iPhoneを毎日持ち歩く私たちにとって、「長く使える」「つながりやすい」というのは何より大切。バッテリーが一日持たないと困りますし、通話やオンライン会議で通信が途切れるのも大きなストレスですよね。C1は、こうした日常のストレスを減らし、体感レベルでの違いをもたらしてくれます。
iPhone 16eにC1モデムが初搭載された意味
iPhone 16e 128GB: Apple Intelligence のために設計、A18 チップ、パワフルに進 化したバッテリー、48MP Fusion カメラ、6.1 インチの Super Retina XDR ディスプレイ、SIMフリー 5G対応; ホワイト
¥99,800興味深いのは、C1がまずiPhone 16eに搭載された点。Appleは最上位モデルではなく、手頃な価格帯のモデルでテストすることで、市場の反応や実際の使用データを集めているのではないかと見られています。
一方で、iPhone 16やiPhone 16 Proには依然としてQualcomm製モデムが採用されています。これは「リスクを分散させながらC1を育てていく」というAppleの慎重な姿勢の表れだといえそうです。
こうしたアプローチは、Appleが過去に他の技術を導入した際にも見られました。たとえばFace IDやOLEDディスプレイも、最初は一部のモデルに限定搭載され、数年かけて全ラインナップに広がっていきました。C1モデムも同じように、まずはiPhone 16eでテストを行い、その完成度を高めてから他のモデルへ展開していく流れになると考えられます。
将来はiPadやMacにも?

C1の可能性はiPhoneにとどまりません。将来的にはiPadやMacBookに搭載され、Wi-Fiに頼らず「どこでもつながるAppleデバイス」が実現するかもしれません。常時接続型のMacBookが登場すれば、テレワークや出張での使い勝手が大きく変わりそうですね。
また、C1が改良されていけば、Apple WatchやApple Vision Proといったデバイスにも展開される可能性もあります。これが実現すれば、Apple製品間の通信がさらにシームレスになり、生活全体がグッと便利になるはず。
C1がユーザーにもたらす変化
C1の登場は、Appleにとって「モデムの内製化」以上の意味を持っています。
- iPhoneの電池持ちが改善され、外出先での不安が減る
- 通信の安定性が向上し、動画やオンライン通話が快適になる
- 今後のApple製品全体の設計に影響を与える
iPhone 16eは、その未来をいち早く体験できるモデルです。価格も99,800円からと手が届きやすく、最新AI「Apple Intelligence」とC1モデムの両方を試せる唯一の選択肢と言えます。

まとめ
Apple初の自社製モデム「C1」は、iPhone 16eに初搭載されました。省電力性能と高速通信、そしてAppleシリコンとの統合によって、これまで以上に快適なスマートフォン体験を実現します。
まずはiPhone 16eから始まるC1の挑戦。今後、他のAppleデバイスにも広がっていくのか。私たちの生活にどんな変化をもたらすのか。注目が集まります。
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