2024年2月に発表された「Apple Vision Pro」の新モデルに関する噂として注目されているのが、Appleのスマートグラスと、より手頃な価格で提供される新しい「Apple Vision」のヘッドセットです。この記事では、これらのデバイスに関する最新情報を紹介します。
廉価版Apple Visionが登場するかも
Apple Vision Proは、その高度な技術と美しいデザインで注目を集めましたが、価格が約60万円と非常に高額であることから、多くの消費者にとっては手が届きにくいものでした。そんな中で、Appleはより手頃な価格の廉価版Apple Visionを開発中との噂です。
新モデルの特徴
廉価版Apple Visionは、価格を抑えながらも、Apple Vision Proの主要な機能を維持するといいます。これにより、これまで高価格がネックとなっていた消費者も、Appleの先進的な混合現実(MR)技術を体験することが可能になります。
具体的には、ディスプレイやセンサーの一部を簡素化し、プロセッサの性能を抑えることで、製造コストを削減することが考えられます。しかし、BloombergのMark Gurman氏は、価格が1,500ドル未満(日本円で約20万円未満)でなければ、大衆に広く受け入れられるのは難しいかもしれないと指摘しており、実際にどの程度の価格となるか、注視したいところです。
サングラス型のスマートグラスを開発中か
Appleが開発を進めているとされるもう一つの注目デバイスが、スマートグラスです。このデバイスは、2023年9月に発売されたMeta社のRay-Banグラス(日本未発売)に似たコンセプトで、ディスプレイを持たないシンプルなウェアラブルデバイスとして設計されています。
スマートグラスの用途と特徴
スマートグラスは、見た目は一般的なサングラスとほぼ変わらないデザインで、手軽に写真やビデオを撮影したり、音声アシスタントと対話したりすることができるデバイスとして位置づけられています。また、周囲の状況に応じたAIアシスタント機能を活用することも可能です。
このようなスマートグラスは、軽量でスタイリッシュなデザインが特徴で、Meta社のRay-Banグラスは329ドル(日本円で約4万8千円程度)と、比較的手に取りやすい価格です。Appleがこのような製品を市場に投入すれば、ウェアラブルデバイス市場に新たな風を吹き込むことになるでしょう。
Gurman氏によれば、Appleはこのような拡張現実(AR)グラスの開発を目指していましたが、技術的な課題により一旦棚上げされている状態だといいます。しかし、スマートグラスの開発は続けられているとのことで、今後の進展が期待されます。
Appleの次なる一手
Appleが進める新たなデバイス開発は、単に新たなガジェットを提供するだけでなく、私たちの日常のあり方を根本的に変える可能性をもっています。
スマートフォンの普及が人々のつながりやエンターテインメントの楽しみ方を激変させたように、廉価版Apple Visionやスマートグラスが市場に投入されることでMR技術・AR技術がより多くの人々に浸透すれば、現在当たり前とされている私たちの日常が劇的に変化するかもしれません。
これらのデバイスがどのように進化し、私たちの生活にどのような影響を与えるのか、今後のAppleの動向から目が離せませんね。