【徹底解説】iPhoneのデータ復旧完全ガイド|日常的な保存習慣とバックアップからの復元方法

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iPhoneには、日常の写真や動画、大切な連絡先、仕事のメッセージなど、かけがえのないデータが詰まっています。機種変更や初期化、誤った操作、予期せぬ故障など、データが消えてしまう場面は意外と身近にあります。

この記事では、iCloudやFinderのバックアップからデータを復元する公式の方法を中心に、iPhoneのデータ復旧について包括的に解説します。さらに、データ喪失を未然に防ぐためのバックアップ習慣や、外付けストレージの活用方法も紹介します。

データ復旧が必要になる主な状況

機種変更や初期化によるデータ喪失

新しいiPhoneへの機種変更時や、動作が重くなったiPhoneを初期化する際、事前にバックアップを取っていなければデータは完全に消えてしまいます。特に初期化は、iPhoneを工場出荷状態に戻すため、写真、連絡先、メッセージなどすべてのデータが削除されます。

誤って削除してしまったデータ

写真を整理していて間違って大切な画像を削除してしまった、重要な連絡先を消してしまったなど、誤操作によるデータ喪失も珍しくありません。iPhoneの「最近削除した項目」から復元できる期間は限られており、完全削除後はバックアップからの復元が必要になります。

故障や水没によるアクセス不能

落下による画面割れ、水没、バッテリーの膨張など、物理的な故障でiPhoneが起動しなくなることがあります。こうした場合、本体からデータを直接取り出すことは難しく、事前のバックアップが唯一の復旧手段となります。

iOSアップデート時のトラブル

iOS 18など最新バージョンへのアップデート中に問題が発生し、データが消えてしまうケースも報告されています。アップデート前のバックアップがあれば、万が一のトラブルにも対応できます。

iCloudバックアップからの復元方法

iCloudは、Appleが提供するクラウドストレージサービスです。Wi-Fi環境で自動的にバックアップを作成できるため、多くのユーザーが利用しています。

iCloudバックアップに含まれるデータ

iCloudバックアップには、以下のようなデータが保存されます。

  • 写真とビデオ(iCloud写真がオフの場合)
  • デバイスの設定
  • アプリのデータ
  • ホーム画面とAppの配置
  • メッセージ(iMessageを含む)
  • 着信音
  • 購入履歴(App Store、Apple Music、ブックなど)

ただし、iCloud写真やiCloudミュージックライブラリを有効にしている場合、それらのデータは同期されており、バックアップには含まれません。

新しいiPhoneへの復元手順

機種変更や初期化後の新しいiPhoneに、iCloudバックアップからデータを復元する手順です。

  1. iPhoneの電源を入れて初期設定を開始します
  2. 「Appとデータ」画面で、「iCloudバックアップから復元」を選択します
  3. Apple IDとパスワードを入力してiCloudにサインインします
  4. 利用可能なバックアップの一覧から、復元したいバックアップを選択します(通常は最新のバックアップを選びます)
  5. 復元が開始されます。安定したWi-Fi環境で、完了まで待ちます

復元にかかる時間は、バックアップの容量やWi-Fi環境によって異なります。数十分から数時間かかることもあるため、時間に余裕があるときに実施しましょう。

既存のiPhoneでiCloudバックアップを確認する方法

現在のバックアップ状況を確認したい場合は、以下の手順で確認できます。

  1. 「設定」を開きます
  2. 最上部のユーザー名をタップします
  3. 「iCloud」→「ストレージを管理」→「バックアップ」の順に進みます
  4. 使用しているデバイスをタップすると、バックアップの詳細情報(作成日時、容量など)が表示されます

iCloud復元時の注意点

Wi-Fi環境が必須です。モバイルデータ通信では復元できません。また、バッファリーが十分にあることを確認し、できれば電源に接続しておきましょう。

バックアップ作成後に保存されたデータは復元できません。たとえば、1月1日にバックアップを作成し、1月5日に初期化した場合、1月2日から1月5日の間に撮影した写真などは復元されません。

iCloudの無料ストレージは5GBまでです。写真や動画が多い場合、容量不足でバックアップが完了していない可能性があります。有料のiCloud+(月額130円から)へのアップグレードを検討しましょう。

Finderバックアップからの復元方法

パソコンを使ってiPhoneのバックアップを作成している場合、そのバックアップからデータを復元できます。

Finderバックアップの特徴

  • パソコンのストレージに保存されるため、容量の制約が少ない
  • Wi-Fi不要でバックアップ・復元が可能
  • 暗号化バックアップを有効にすれば、パスワードやヘルスケアデータも保存できる
  • iCloudとは独立しているため、両方を併用することで二重の安全性を確保できる

macOS Catalina以降のMacでの復元手順

macOS Catalina(10.15)以降では、Finderを使ってバックアップと復元を行います。

  1. iPhoneをUSBケーブルでMacに接続します
  2. Finderを開き、サイドバーからiPhoneを選択します
  3. 「信頼」をクリックし(初回のみ)、続いて「バックアップを復元」をクリックします
  4. バックアップの日付とサイズを確認し、最も適切なバックアップを選択します
  5. 「復元」をクリックし、完了まで待ちます
  6. 暗号化バックアップの場合、パスワードの入力が求められます

復元が完了すると、iPhoneが再起動します。Macとの同期が完了するまで接続を維持しましょう。

Windows PCまたはmacOS Mojave以前での復元手順

Windows PCやmacOS Mojave(10.14)以前のMacでは、iTunesを使用します。

  1. iTunesを開き、iPhoneをUSBケーブルでPCに接続します
  2. iTunes画面の左上に表示されるiPhoneのアイコンをクリックします
  3. 「概要」タブで「バックアップを復元」をクリックします
  4. 復元したいバックアップを選択し、「復元」をクリックします
  5. 暗号化バックアップの場合、パスワードを入力します
  6. 復元完了後、iPhoneが再起動し、PCとの同期が行われます

バックアップの場所

  • Mac(Catalina以降)~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/
  • Windows 10/11\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\

バックアップファイルは複数保存できるため、必要に応じて古いバックアップを削除してストレージを節約できます。

データ喪失を防ぐ|日常的なバックアップ習慣

データ復旧の最善策は、事前にバックアップを取っておくことです。定期的なバックアップ習慣を身につければ、万が一のデータ喪失にも慌てずに対応できます。

iCloudの自動バックアップを有効にする

iCloudバックアップは、以下の条件を満たすと自動的に作成されます。

  1. iPhoneが電源に接続されている
  2. iPhoneがロックされている
  3. Wi-Fiに接続されている

自動バックアップを有効にする方法は以下の通りです。

  1. 「設定」を開きます
  2. 最上部のユーザー名をタップします
  3. 「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順に進みます
  4. 「iCloudバックアップ」をオンにします

iPhone 12以降で5G対応モデルの場合、モバイル通信経由でのバックアップも可能です。

定期的にパソコンでバックアップを取る

iCloudバックアップに加えて、月に1回程度パソコンにバックアップを取っておくと、より安心です。特に以下のタイミングでのバックアップを推奨します。

  • iOSアップデート前
  • 機種変更前
  • 大量の写真や動画を撮影した後
  • 重要なデータを追加した後

重要なデータは複数箇所に保存する

写真や動画などの重要なデータは、iCloudだけでなく他のクラウドサービスにも保存しておくことで、さらに安全性が高まります。

  • Googleフォト|15GBまで無料、写真と動画の自動バックアップに便利
  • OneDrive|Microsoft 365契約で1TB利用可能
  • Dropbox|ファイル管理に優れたクラウドストレージ

ただし、iCloudと同期するサービスの場合、iPhoneから削除するとクラウド上からも消えることがあるため、設定を確認しましょう。

iOSを常に最新の状態に保つ

最新のiOSには、セキュリティの向上やバグの修正が含まれています。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、定期的に確認しましょう。

ただし、アップデート前には必ずバックアップを取ることを習慣化してください。

外付けストレージでバックアップをさらに強化

iCloudやパソコンのバックアップに加えて、外付けストレージを活用することで、データ保護の選択肢が広がります。特に写真や動画を大量に撮影する方には、物理的なバックアップ手段として有効です。

外付けストレージのメリット

月額料金が不要です。iCloudは継続的な課金が必要ですが、外付けストレージは一度購入すれば追加費用はかかりません。

インターネット接続不要で使えます。Wi-Fi環境がない場所でも、iPhoneと直接接続してデータをバックアップできます。

大容量データの保存に適しています。500GB、1TB、2TBなど、iPhoneの容量を超える大量のデータを保存できます。

おすすめの外付けストレージタイプ

外付けSSD|高速で持ち運びやすい

転送速度が速く、大容量の写真や動画もスムーズにバックアップできます。コンパクトで衝撃に強く、持ち運びにも便利です。

iPhone 15以降はUSB-C端子を採用しているため、PC不要で直接接続できる製品が豊富です。iPhone 14以前のLightning端子モデルでも、Appleの「Lightning – USB 3カメラアダプタ」を使えば、USB-A接続のSSDを利用できます。

容量の目安としては、写真メインなら256GB〜512GB、動画を多く撮影するなら1TB以上が安心です。

外付けHDD|大容量でコストパフォーマンスに優れる

SSDより転送速度は遅いものの、1TBあたりの単価が安く、大量のデータを保存したい方に適しています。

パソコンを経由せず、iPhoneから直接バックアップできるモデルもあります。たとえば、エレコムの一部製品は、専用アプリを使ってiPhoneのデータを直接保存でき、新しいスマホへのデータ移行も簡単です。

USBメモリ|手軽で携帯性抜群

ポケットサイズで持ち運びやすく、旅行や出張時のバックアップに便利です。容量は32GB〜256GBが主流で、写真や書類など小容量データの保存に向いています。

Lightning端子とUSB Type-A端子の両方を搭載した製品なら、iPhoneとパソコン間のデータ移動もスムーズです。

外付けストレージを選ぶポイント

容量は、保存したいデータ量に応じて選びましょう。写真メインなら64GB以上、高画質の動画を保存するなら500GB以上が目安です。

接続方式を確認してください。iPhone 15以降はUSB-C、iPhone 14以前はLightningまたはLightningアダプタ経由での接続になります。

MFi認証(Made for iPhone)を取得した製品は、Appleの品質基準を満たしており、安心して使用できます。

転送速度も重要です。USB 3.0以上の規格に対応した製品を選ぶと、大容量データのバックアップ時間を短縮できます。

外付けストレージの使い方

多くの外付けストレージには、専用アプリが用意されています。App Storeからアプリをダウンロードし、iPhoneに外付けストレージを接続すれば、写真や動画を選択してバックアップできます。

ワンタッチバックアップ機能を搭載した製品なら、ボタンを押すだけで自動的にデータを保存でき、操作が簡単です。

ただし、外付けストレージは物理的な破損や紛失のリスクがあります。大切なデータは、外付けストレージだけでなく、iCloudやパソコンにも併せて保存しておくことをおすすめします。

データ復元がうまくいかないときの対処法

バックアップからの復元を試みても、うまくいかないことがあります。よくあるトラブルと対処法を確認しましょう。

Apple IDのパスワードを忘れた場合

iCloudバックアップから復元するには、Apple IDとパスワードが必要です。パスワードを忘れた場合は、以下の手順で復旧できます。

  1. Apple ID アカウント管理ページ(appleid.apple.com)にアクセスします
  2. 「Apple IDまたはパスワードをお忘れですか?」をクリックします
  3. Apple IDを入力し、パスワードのリセット手順に従います
  4. 登録済みのメールアドレスまたは電話番号で本人確認を行います

iOSのバージョンが古すぎる

復元しようとするバックアップが、現在のiPhoneのiOSバージョンより新しい場合、復元できません。

たとえば、iOS 18.5で作成したバックアップを、iOS 18.0のiPhoneに復元することはできません。この場合、まずiOSを最新バージョンにアップデートしてから復元を試みてください。

「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新のiOSにアップデートできます。

Wi-Fi環境が不安定

iCloudバックアップからの復元には、安定したWi-Fi接続が必要です。モバイルデータ通信では復元できません。

復元が途中で止まってしまう場合は、以下を試してください。

  • ルーターの再起動
  • iPhoneをルーターの近くに移動
  • 公共Wi-Fiではなく自宅のWi-Fiを使用

バッテリー残量不足

復元には時間がかかるため、バッテリー残量が少ないと途中で中断されることがあります。電源に接続した状態で復元を行いましょう。

iCloudストレージ容量不足

無料の5GBを超えるデータをバックアップしようとすると、容量不足でバックアップが完了していない場合があります。

「設定」→ユーザー名→「iCloud」→「ストレージを管理」で、現在の使用状況を確認できます。容量が不足している場合は、iCloud+にアップグレード(月額130円から)するか、不要なバックアップを削除しましょう。

バックアップデータが破損している

まれに、バックアップデータそのものが破損している場合があります。この場合は、別のバックアップを試すか、Finderを使った復元方法に切り替えてみてください。

複数のバックアップがある場合、最新ではなく1つ前のバックアップから復元することで解決できることがあります。

まとめ|定期的なバックアップで大切なデータを守ろう

iPhoneのデータ復旧は、事前にバックアップを取っていれば、ほぼ確実に復元できます。iCloudバックアップとFinderバックアップ、そして外付けストレージを組み合わせることで、データ喪失のリスクを最小限に抑えられます。

定期的なバックアップ習慣を身につけることが、何よりも重要です。iCloudの自動バックアップを有効にし、重要なタイミングではパソコンでもバックアップを取る。さらに、外付けストレージに写真や動画を保存しておけば、万が一のトラブルにも安心して対応できます。

データ復旧の方法を理解し、日頃からバックアップを意識することで、大切な思い出や重要な情報をしっかりと守りましょう。

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