Appleから、M3チップを搭載したiPad Airがついに登場しました。見た目は前作とほとんど変わらず、M2モデルと同じく11インチと13インチの2サイズ展開。さらに、新しいMagic Keyboardも登場し、これまで以上にノートPCライクな使い方ができるようになっています。
実際に使ってみて、M3 iPad Airはどのように進化したのか、そしてMagic Keyboardの使い勝手はどうなのかを詳しくレビューしていきます。
M3 iPad Airのパフォーマンスはどれくらい向上した?
正直、M2モデルを使っていた人にとっては、大きな変化は感じにくいかもしれません。アプリの起動や操作のスムーズさはM2モデルでも十分高速で、M3に変わったからといって「劇的に速くなった!」という印象はあまりありませんでした。
とはいえ、動画編集アプリや高負荷のゲームをプレイすると、M3の恩恵を少し実感できます。例えば、LumaFusionで4K動画を編集したとき、書き出し速度が若干速くなったと感じました。また、グラフィックの処理もスムーズで、重たいプロジェクトでも快適に操作できます。
ただし、一般的な用途(Webブラウジング、SNS、ノートアプリの利用など)ではM2モデルとの違いを体感するのは難しいかもしれません。そのため、M2 iPad Airを持っている方が買い換える理由としてはやや弱い印象です。
新しいMagic Keyboardの使い勝手は?
今回のアップデートの中で、個人的に最も気に入ったのが新しいMagic Keyboardです。見た目は従来のモデルと似ていますが、細かい部分でかなり改善されています。
- ファンクションキーの追加:画面の明るさ調整や音量調整がワンタップでできるようになり、使い勝手が大幅に向上しました。
- トラックパッドの拡大:ジェスチャー操作がしやすくなり、スクロールやスワイプの精度が向上。
- 軽量化:従来のMagic Keyboardよりも軽くなり、持ち運びやすさが向上。
ただし、iPad Pro用のMagic Keyboardとは異なり、アルミ製のパームレストは採用されていません。そのため、見た目の高級感はやや劣ります。また、キーのバックライトも非搭載なので、暗い場所でのタイピングには少し工夫が必要です。
それでも、ファンクションキーの追加とトラックパッドの改良は大きなメリット。iPad Airを仕事用に使う方には、かなり魅力的なアクセサリーになっています。
実際に使って感じたメリットと気になる点
良かった点
- M3チップのおかげで動画編集や3Dグラフィックの処理がスムーズ
- Magic Keyboardの使い勝手が大幅に向上(ファンクションキーが特に便利)
- 軽量で持ち運びやすく、バッテリー持ちも良好
- iPadOS 18との相性が良く、Split ViewやStage Managerが快適に動作
気になった点
- M2モデルとの体感差は小さく、買い換えの決め手になりにくい
- Magic Keyboardのパームレストがアルミではなく、ややチープな印象
- キーボードのバックライトがないため、暗い場所での作業は少し不便
- 価格がやや高め(特にMagic Keyboard)
M3 iPad Airは買いか?
結論として、M3 iPad Airは「初めてiPad Airを買う方」や「古いモデル(M1以前)を使っている方」にとっては、十分魅力的な選択肢です。特に、新しいMagic Keyboardと組み合わせれば、ノートPC並みの作業環境が整います。
一方で、すでにM2 iPad Airを使っている方にとっては、買い換えるメリットはやや薄い印象です。M2でも十分なパフォーマンスが出ているため、Magic Keyboardだけを買い足すほうが賢い選択かもしれません。
どちらにしても、M3 iPad Airは完成度の高いタブレットであることに変わりありません。用途に合わせて、ぴったりのiPadを選びましょう!

