新AirPodsシリーズが2024年秋に発表され、AirPodsの全ラインナップはより豊富に、そして複雑になりました。
USB‑Cへの対応やノイズキャンセリング性能の進化により、どのモデルを選ぶべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際にAirPods 4(ノイキャンあり/なし)、AirPods Pro 2、AirPods Max(USB‑C)を使用した体験をもとに、それぞれのモデルがどんな人に向いているかを徹底的に比較・レビューします。
さらに、登場が噂されているAirPods Pro 3についても解説しながら、用途やライフスタイルに合わせた最適な選び方を紹介。「今、買うべきモデル」がわかる比較ガイドです。
全モデル比較表|各モデルの特徴と向いている人
モデル | デザイン | 公式価格 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
AirPods 4(ノイキャンなし) | ![]() | 21,800円 | 軽量・USB‑C対応・開放型 | 初めてのAirPods、装着感の軽さ重視 |
AirPods 4(ノイキャンあり) | ![]() | 29,800円 | オープン型でANC搭載・H2チップ | 静かに作業したい人、通勤通学用 |
AirPods Pro 2(USB‑C) | ![]() | 39,800円 | カナル型・空間オーディオ・補聴支援 | 高音質を求める人、高性能ノイキャンで音楽に集中したい人 |
AirPods Max(USB‑C) | ![]() | 84,800円 | オーバーイヤー型・ロスレス対応 | 音質重視、没入感を求める人 |
AirPods 4(ノイキャンなし)|軽さと価格で選ぶならこの一台
Apple AirPods 4 ワイヤレスイヤホン、Bluetooth5.3、パーソナライズされた空間オーディオ、耐汗耐水性能、USB-C 充電ケース、H2 チップ、最大 30 時間の バッテリー駆動時間、iPhoneで簡単に設定
¥20,919AirPods 4のノイキャン非搭載モデルは、AirPods 第2世代・第3世代の後継にあたるエントリーモデルです。最大の特徴は、開放型で圧迫感が少なく、長時間装着しても疲れにくいこと。
耳に引っかけるだけの軽快な装着感は健在で、外耳道に圧をかけないため、イヤホンの密閉感が苦手な人にも最適です。
USB‑C対応の新しい充電ケースはコンパクトで持ち運びしやすく、Apple Watch用充電器やQi充電器との互換性も備えています。マグネット付きで開閉もスムーズ。
音質面ではH2チップは非搭載ながら、Adaptive EQによる自動調整が有効に働き、特に中音域が自然で聴き疲れしにくい印象を受けます。
マイク性能や通話品質もこの価格帯としては高く、オンライン会議や電話が多いユーザーにも実用的。
屋外使用時の風切り音や雑音抑制はAirPods Proモデルに劣りますが、軽快さと価格バランスを重視する人にとって、日常用途に十分応えてくれる製品です。
AirPods 4(ノイキャンあり)|開放型なのに静かさを楽しめる
2024年秋の目玉のひとつが、AirPods 4のノイキャン搭載モデルです。
従来、ノイズキャンセリング(ANC)はカナル型イヤホンの専売特許のような機能でしたが、このモデルは開放型にもかかわらずANCを搭載し、話題となりました。
実際の使用感としては、AirPods Pro 2ほどの遮音性はないものの、環境ノイズ(エアコンや車の走行音、軽い人の声など)を程よく抑え、作業中の集中を妨げないレベルの静けさを実現しています。
音楽をかけなくても、ノイキャンをオンにするだけで「音の壁」を感じられるのは大きな進化です。
また、H2チップを搭載しており、Adaptive Audioやパーソナライズ空間オーディオなど、AirPods Proモデルに近い機能も利用可能。
装着検出や片耳利用時の自動切替など、実用性も高く、日常使いの快適さが一段上がった印象を受けます。
バッテリーはイヤホン単体で約4時間、ケース併用で最大30時間。ANCオフ時の持続時間はやや長くなります。
音質もクリアで、特にポッドキャストやボーカル中心の楽曲をよく聴く人には心地よいバランスです。
AirPods Pro 2(USB‑C)|完成度の高い万能型ノイズキャンセリングイヤホン
AirPods Pro 2は、カナル型でしっかりとした遮音性を持ち、H2チップによる高度なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能と、空間オーディオの表現力が魅力のモデルです。
USB‑C版では、iOS 17以降との連携によってAdaptive Audioや会話感知機能、聴覚サポートなど、より幅広い機能が利用可能に。特に聴覚サポートは、聴覚に不安のあるユーザーにとって大きな価値があります。
音質は全体に立体感があり、特に空間オーディオとの組み合わせで映像作品の没入感が飛躍的に向上。ノイキャンの効きも強力で、航空機や電車などの騒音もほぼ遮断されます。
装着感は軽く、チップのサイズも複数用意されているため、耳の形にフィットしやすいのもポイントです。
日常使いからビジネス、音楽鑑賞、旅行までカバーできる「万能イヤフォン」といえるでしょう。

AirPods Max(USB‑C)|ヘッドフォンで味わう圧倒的な音場と没入感
Apple AirPods Maxワイヤレスオーバーイヤーヘッドフォン、プロレベルのアクティブ ノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、パーソナライズされた空間オーディ オ、USB-C充電、iPhoneのためのBluetoothヘッドフォン ‒ ミッドナイト
¥81,374AirPods Maxは、Appleのオーディオ技術の集大成ともいえるオーバーイヤーヘッドフォンです。2024年モデルではUSB‑Cポートが採用され、ロスレスオーディオ再生にも正式対応しました。
音質は明瞭で広がりがあり、クラシックやジャズなど、音場の奥行きを重視する音楽ジャンルで真価を発揮します。H1チップ×2基構成により、リアルタイムでの音質補正やアクティブノイズキャンセリング、外音取り込みの切り替えも非常にスムーズ。
重量は約385gとヘッドフォンとしてはやや重めですが、ステンレスとアルミニウムを組み合わせた構造が頑丈で、質感・耐久性ともに上質。
ヘッドバンドのテンション設計も優れており、長時間でも不快感は抑えられています。
5色のカラーバリエーションと一体感のあるデザインも、所有欲を満たす要素のひとつ。
価格帯は高めながら、音楽体験を格上げしたい人には検討の価値が大いにある選択肢です。
近く登場?AirPods Pro 3とAirPods Max 2の動向
AirPods Pro 3|待つのもありだが、今はPro 2が買い時かも
AirPods Pro 3の登場は、2025年後半になると見られています。現行のAirPods Pro 2は2022年9月に発売され、すでに2年以上が経過しようとしていますが、H2チップや空間オーディオ、高精度なノイズキャンセリングなど、現時点でもトップクラスの性能を維持しています。
それに加えて、2024年以降はセール対象になることも増えており、タイミング次第ではなんと3万円以下で購入できる場面もあるため、「待たずに今買う」という選択も十分に合理的です。
AirPods Pro 3に関する情報はまだ断片的で、登場しても価格が上がる可能性や、新機能が万人にとって有益とは限らないことを考慮しても、現行モデルのAirPods Pro 2は「コスパ」と「完成度」の両方を兼ね備えた非常にバランスの良いモデルだと言えるでしょう。

AirPods Max 2|H2チップ非搭載のまま4年超、進化に最も期待が集まるモデル
一方、AirPods Maxは2020年12月の初登場以来、内部仕様に大きな変化がないまま4年以上が経過しました。2024年秋にはUSB‑Cポートや新色が追加されましたが、心臓部のチップは依然としてH1のままで、AirPods Pro 2に搭載されているH2チップすら未採用です。
そのため、AirPods Maxに関してはシリーズ全体で最も大きな進化が期待されているモデルだといえます。
次世代モデルでは、H2チップ搭載によるノイズキャンセル性能の向上、より高精度な音場処理、さらには軽量化やバッテリー効率の改善など、包括的な進化が見込まれています。
価格帯が高めなだけに、「今すぐ欲しい」人以外はAirPods Max 2の登場を待つ価値もあるでしょう。
現行モデルでも満足度は高いものの、「どうせなら次世代を待ちたい」と考える人が増えているのも頷けます。
まとめ|用途に合わせて選ぶ、後悔しないAirPods選び
AirPodsはどれも同じに見えて、実際には性格が大きく異なるシリーズです。
装着感、音質、ノイキャンの強度、対応機能などを丁寧に比較し、自分の用途や好みにあったモデルを選ぶことが、後悔のない買い物への近道です。
- 軽くて気軽に使いたい → AirPods 4(ノイキャンなし)
- 通勤や作業中に静けさがほしい → AirPods 4(ノイキャンあり)
- 全方位バランスよく使いたい → AirPods Pro 2(USB‑C)
- 音楽を深く味わいたい → AirPods Max(USB‑C)
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