iPad Air M3の整備済製品とM4の新品の差は、11インチ128GBで27,000円。M4は2026年3月の発売時こそM3と同じ98,800円でしたが、6月25日の価格改定で129,800円になり、「同じ値段なら新しいほう」という選び方は成り立たなくなりました。
ところが性能のほうは、日常の使い方なら体感差はほとんどありません。差が出るのはメモリ(8GBと12GB)、Wi-Fi 7、そしてセルラーモデルのC1Xモデムです。
決め手になるのは、27,000円の差をメモリと通信の余裕に払うか、ほかに回すかです。
M3とM4、スペックの違いをひと目で確認
まず比較表で全体像を把握しておきましょう。
| 項目 | iPad Air M3(2025) | iPad Air M4(2026) |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() |
| 発売 | 2025年3月 | 2026年3月 |
| チップ | Apple M3 | Apple M4 |
| CPU | 8コア | 8コア(M3比で最大30%高速) |
| GPU | 9コア | 9コア |
| ユニファイドメモリ | 8GB | 12GB(50%増) |
| Neural Engine | 16コア | 16コア(M1比3倍) |
| ディスプレイ | 11インチ・13インチ Liquid Retina | 同上(変更なし) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | 5.3 | 6 |
| セルラー接続 | 従来のモデム | C1X(M3比で最大50%高速) |
| ワイヤレスチップ | ── | N1搭載 |
| Apple Intelligence | 対応(8GB) | 対応(12GB) |
| カラー | ブルー・パープル・スターライト・スペースグレイ | 同上(変更なし) |
| 対応アクセサリ | Apple Pencil Pro・Magic Keyboard for iPad Air | 同上(変更なし) |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る |
外観・ディスプレイ・対応アクセサリはほぼ変わっていません。変化のポイントはチップ性能・メモリ量・接続性の3点に集約できます。
価格|M4は129,800円、M3の整備済製品との差は27,000円
M3の新品はApple Storeでの扱いが終わり、買えるのはApple認定整備済製品です。M4と並べると、価格差は次のようになります。
| 項目 | iPad Air M3(2025) | iPad Air M4(2026) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ── |
| 発売時の価格(11インチ・128GB・Wi-Fi) | 98,800円 | 98,800円 | ── |
| 購入価格(11インチ・128GB・Wi-Fi) | 102,800円(整備済製品) | 129,800円(新品) | 27,000円 |
| 購入価格(13インチ・128GB・Wi-Fi) | 135,800円(整備済製品) | 169,800円(新品) | 34,000円 |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る | ── |
M4は発売時の98,800円から、30,000円の値上がりとなりました。整備済製品も値上がりしていて、11インチ128GBのM3は2026年8月時点で102,800円でした。なお、M4のセルラーモデルは11インチ128GBで154,800円からになります。
価格はApple Storeの表示と、iPhone Maniaが伝えた整備済製品の価格にもとづきます。ほかのiPadの価格も見比べるなら、iPadシリーズの価格ガイドがおすすめです。
M3は整備済製品で買う
Apple認定整備済製品は、新しいバッテリーと外装に交換されたうえで1年間の保証が付きます。品質面の安心感は高く、M3を選ぶなら整備済製品を最初の選択肢にするのがおすすめです。
M4は新品で買う
M4の新品を選ぶなら、27,000円の差は12GBのメモリ・Wi-Fi 7・Bluetooth 6に払う金額、と言い換えられます。セルラーモデルなら、C1Xモデムも加わります。
実際の使用感で差が出る場面・出ない場面
日常用途では体感差はほぼない
WebブラウジングやSNS、電子書籍、動画視聴といった日常的な用途では、M3とM4の差を体感するのはかなり難しいです。筆者は、M2からM3に乗り替えたときも「速くなった」より「変わらない」という印象のほうが強いものでした。M3からM4でも、その傾向は同じだと思います。
Split ViewやStage Managerを多用するヘビーなマルチタスクでも、M3は十分な水準にあります。
Apple Intelligenceの快適さはM4が上
M3は8GB、M4は12GBのメモリを積んでいます。どちらもApple Intelligenceに対応していますが、複数の機能を並行して使ったり、ほかのアプリと同時に動かしたりする場面で余裕があるのは12GBのM4です。
Apple Intelligenceをメインの目的に購入を検討しているなら、このメモリ差は判断材料になります。
Wi-Fi 7の恩恵は環境次第
M4が対応するWi-Fi 7は、対応ルーターがあれば通信速度と安定性が向上します。ただし、Wi-Fi 7対応ルーターを使っていない方には、この差はそのまま恩恵になりません。将来ルーターを更新するつもりなら、M4の選択肢が生きてきます。
セルラーモデルはM4の改善が明確
セルラーモデル限定の話になりますが、M4に搭載されたC1Xモデムは、M3比でデータ通信速度が最大50%向上し、通信中の消費電力は最大30%減っています。移動中や屋外での利用が多い方には、この差は実用的です。
Wi-FiモデルとセルラーモデルのどちらがiPadに合うかは、Wi-Fiとセルラーの比較記事で整理しています。
Magic Keyboardについて
両モデルで同じアクセサリが使える
M3・M4 iPad Airはともに同じMagic Keyboard for iPad Airに対応しています。M4に買い替えても、M3用に購入したMagic Keyboardはそのまま使い続けられます。
Magic Keyboard for iPad Airの主な特徴は以下のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ファンクションキー | 14キー(輝度・音量などをワンタップで調整) |
| トラックパッド | 大型のガラス製トラックパッド |
| カラー | ブラック・ホワイト |
| 対応モデル | iPad Air(M2・M3・M4)の11インチ・13インチ |
ファンクションキーと大型トラックパッドは、iPad Airをノートパソコン代わりに使う方にとってかなり実用的です。Magic Keyboardの種類と選び方は、Magic Keyboardの選び方ガイドにまとめています。
選び方|自分に合うモデルはどちら?
予算を抑えたいなら|iPad Air M3(整備済製品)
日常用途が中心で、できるだけコストを抑えたい方には、M3の整備済製品が有力な選択肢です。M4との実用的な差は限られていて、Apple Intelligenceをフルに使う予定がなければ、M3で十分な性能が得られます。
M3で十分なのは、次のような人です。
- 日常的な作業(ブラウジング・動画・メモ・学習)が中心
- Apple Intelligenceはあれば使う程度で、ヘビーな活用は想定していない
- Wi-Fi 7対応ルーターを持っていない、または乗り替えを当面予定していない
- 27,000円の差額を、ほかのアクセサリーや用途に回したい
長く使いたい・AI機能も活用するなら|iPad Air M4(新品)
Apple Intelligenceを積極的に使いたい方や、今後のiPadOSアップデートや新しいアプリにも余裕を持たせたい方には、M4の新品がおすすめです。12GBのメモリと最新のM4チップ、Wi-Fi 7が手に入ります。
要約・文章生成・画像ツール・通知の優先整理など、Apple Intelligenceの機能を積極的に使うなら、メモリに余裕のあるM4のほうが安定した動作を期待できます。M3の整備済製品より27,000円高くなりますが、メモリと通信の余裕に払う価値があるかで判断しましょう。
よくある質問
M3 iPad AirはiPadOS 26に対応していますか?
対応しています。M3はApple Intelligenceにも対応しており、iPadOS 26の機能を一通り利用できます。
M3とM4、Apple Intelligenceの使い勝手は変わりますか?
M3は8GB、M4は12GBのメモリです。どちらも動作しますが、複数のAI機能を同時に使ったり、ほかの重いアプリを並行して動かしたりする場面では、M4のほうが余裕があります。
M3用のMagic KeyboardはM4 iPad Airでも使えますか?
使えます。Magic Keyboard for iPad AirはM3・M4の両モデルで共通のアクセサリです。買い替え後もそのまま利用できます。
iPad Air(M3)の新品は購入できますか?
Apple StoreではM4に切り替わっており、M3の新品は扱っていません。M3を購入する場合は、Apple認定整備済製品が選択肢になります。
iPad Air(M1)からM3に乗り替える価値はありますか?
あります。AppleはM3搭載のiPad AirをM1搭載モデルの約2倍、M4搭載モデルを最大2.3倍の高速化と公表しています。
M3でも大きな進化を感じられるでしょう。M2からの乗り替えを考えているなら、iPad Air M2の記事も参考になります。
まとめ|M3は整備済製品、M4は新品で判断が分かれる
- M4の11インチ128GBは129,800円で、M3の整備済製品とは27,000円の差
- 日常用途ではM3とM4の体感差はほぼなく、M3でも十分な性能
- 12GBのメモリ、Wi-Fi 7、C1Xモデムを重視するならM4の新品
- Magic Keyboard for iPad AirはM3・M4共通で使える
- M3の新品はApple Storeでは扱っておらず、整備済製品で購入
M3とM4のどちらが「正解」かは、予算と使い方次第です。コストを抑えてしっかりしたiPadを使いたいならM3の整備済製品、メモリと通信の余裕に払えるならM4の新品と、判断軸はかなりシンプルに整理できます。
M4との比較で改めて見ると、M3 iPad Airは「古い・使えない」ではなく、「M4の値上がりで選びやすくなったモデル」として位置づけられる1台です。M4の特徴をもっと詳しく知りたい方は、iPad Air M4の特徴まとめもあわせてどうぞ。
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