MacBookを選ぶ際、最も重要な判断基準の一つが「チップ」です。2026年1月現在、AppleはM4とM5という2つの世代のチップを搭載したMacBookを販売しており、それぞれのモデルで性能と価格が大きく異なります。
本記事では、MacBook Air 13インチ、MacBook Air 15インチ、MacBook Pro 14インチ、MacBook Pro 16インチの全4モデルを、チップ性能を中心に徹底比較します。
MacBookの選び方
▶︎ MacBook Air vs MacBook Pro
▶︎ MacBookのバッテリー性能比較
▶︎ MacBookのチップ性能比較
現行MacBookのチップラインナップ|全体像を把握する
2025年1月時点で販売されているMacBookには、以下のチップが搭載されています。
| 項目 | MacBook Air 13インチ(M4) | MacBook Air 15インチ(M4) | MacBook Pro 14インチ(M5) | MacBook Pro 16インチ(M4) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| チップ | M4(10コアCPU/10コアGPU) | M4(10コアCPU/10コアGPU) | M5(10コアCPU/10コアGPU) | M4 Pro(14コアCPU/20コアGPU) |
| メモリ | 16GB〜32GB | 16GB〜32GB | 16GB〜32GB | 16〜128GB |
| ストレージ | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB | 512GB〜4TB | 512GB〜4TB |
| ディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retina(最大500nits) | 15.3インチ Liquid Retina(最大500nits) | 14.2インチ Liquid Retina XDR(最大1000nits) | 16.2インチ Liquid Retina XDR(最大1000nits) |
| バッテリー | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大24時間 | 最大24時間 |
| 重量 | 約1.24kg | 約1.51kg | 約1.55kg | 約2.14kg |
| 冷却方式 | ファンレス | ファンレス | アクティブ冷却ファン搭載 | アクティブ冷却ファン搭載 |
| USB-Cポート | 2ポート(Thunderbolt 4) | 2ポート(Thunderbolt 4) | 3ポート(Thunderbolt 4) | 3ポート(Thunderbolt 5) |
| その他ポート | なし | なし | HDMI、SDXCカードスロット | HDMI、SDXCカードスロット |
| 価格(税込) | 164,800円〜 | 198,800円〜 | 248,800円〜 | 398,800円〜 |
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MacBook Airシリーズは全てM4チップを搭載し、軽量性と高いコストパフォーマンスを実現しています。
一方、MacBook Proシリーズは最新のM5チップ(14インチのみ)や、より高性能なM4 Pro、M4 Maxチップを選択でき、プロフェッショナルな用途に対応します。
M4チップの実力|MacBook Airに搭載される基本性能
Apple 2025 MacBook Air M4 チップ搭載 13 インチノートブック: Apple Intelligence のために設計、13.6 インチ Liquid Retina ディスプレイ、16GBユニファイドメモリ、 256GB SSD ストレージ、12MP センターフレームカメラ、Touch ID - ミッドナイト
M4チップは2025年3月にMacBook Airシリーズに搭載された最新チップです。10コアCPU(高性能4コア+高効率6コア)と8〜10コアGPUを備え、日常的な作業から軽度のクリエイティブ作業まで幅広くこなせます。
M4チップの主要スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CPUコア | 10コア(高性能4+高効率6) |
| GPUコア | 8コア(13インチ基本構成)<br>10コア(15インチまたはアップグレード) |
| Neural Engine | 16コア(毎秒38兆回演算) |
| メモリ帯域幅 | 120GB/s |
| 統一メモリ | 16GB〜最大32GB |
| 製造プロセス | 3nmプロセス |
M4チップは前世代のM3から約20〜25%の性能向上を実現しています。特にマルチコア性能の向上が顕著で、複数のアプリを同時に起動して作業する際のスムーズさが改善されました。
M4チップが得意な作業
- Webブラウジング、文書作成、メール処理
- 写真編集(Lightroom、Photoshopでの基本的な加工)
- 4K動画の軽度な編集(Final Cut Pro、iMovie)
- プログラミング、開発環境(Xcode、VS Code)
- ビデオ会議(Zoom、Teams)
M4チップの最大の特徴は、高い処理性能を維持しながら省電力性に優れている点です。MacBook Air 13インチでは最大18時間のバッテリー駆動が可能で、1日中充電なしで作業できます。
M4搭載MacBook Airの冷却システム
MacBook Airシリーズは全モデルでファンレス設計を採用しています。そのため、高負荷な作業を長時間続けるとサーマルスロットリング(熱制御による性能低下)が発生する可能性があります。
ただし、一般的なビジネス用途や日常的なクリエイティブ作業であれば、ファンレスでも十分な性能を維持できます。実際、M4チップは熱効率が改善されており、M3世代よりも発熱が抑えられています。
M5チップの革命|AI処理に最適化された最新世代
M5チップは2025年10月に14インチMacBook Proに搭載された最新世代のチップです。M4からわずか7ヶ月でのアップデートとなりましたが、AI処理性能とグラフィックス性能で大幅な向上を実現しています。
M5チップの主要スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CPUコア | 10コア(高性能4+高効率6) |
| GPUコア | 10コア |
| Neural Engine | 16コア(毎秒38兆回演算) |
| Neural Accelerator | GPU各コアに統合 |
| メモリ帯域幅 | 153GB/s(M4比27.5%向上) |
| 統一メモリ | 16GB〜最大32GB |
| 製造プロセス | 3nmプロセス(改良版) |
M5チップの最大の進化は、GPU各コアに「Neural Accelerator」が組み込まれたことです。これにより、AI処理が専用ハードウェアで高速化され、Apple Intelligenceなどのオンデバイス生成AI機能が大幅に高速化されました。
M5チップが得意な作業
- 生成AI(画像生成、文章作成、翻訳)
- 動画編集(4K/8K、複数ストリーム処理)
- 3Dレンダリング、グラフィックス制作
- 高度な写真編集(大量のRAW現像)
- 機械学習モデルの実行
M5チップは特に、オンデバイス生成AI機能を頻繁に使う場合に真価を発揮します。画像のアップスケーリング、動画内の自動字幕生成、リアルタイム翻訳などが高速化され、作業効率が大幅に向上します。
M5搭載MacBook Pro 14インチの冷却システム
M5搭載の14インチMacBook Proは、シングルファン(1個のファン+ヒートパイプ)を搭載しています。M4 Pro / M4 Maxモデルのデュアルファンには及びませんが、一般的な使用では静音性を保ちながら高い性能を維持できます。
高負荷な動画レンダリングや3D処理を長時間行う場合は、ファンが回転して冷却を行いますが、通常の作業では無音に近い状態で使用できます。
M4 ProとM4 Max|プロフェッショナル向けの上位チップ
MacBook Pro 14インチと16インチでは、M4 ProとM4 Maxという上位チップを選択できます。これらは基本のM4やM5とは設計思想が異なり、極めて高負荷な作業を想定して作られています。
M4 Proチップ|バランス型の高性能チップ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CPUコア | 最大14コア(高性能10+高効率4) |
| GPUコア | 最大20コア |
| Neural Engine | 16コア |
| メモリ帯域幅 | 273GB/s |
| 統一メモリ | 24GB〜最大48GB |
| Thunderbolt | Thunderbolt 5(最大120Gb/s) |
M4 Proは、M5よりも高いCPUコア数とGPUコア数を備え、メモリ帯域幅も約1.8倍に拡大されています。複数の高解像度ディスプレイを接続したり、外部ストレージと高速にデータをやり取りするプロフェッショナルな環境に最適です。
ベンチマークスコアでは、M4 ProはM5のマルチコア性能を約30〜40%上回り、GPU性能でも大幅に優位です。
M4 Maxチップ|最高峰の処理能力
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CPUコア | 最大16コア(高性能12+高効率4) |
| GPUコア | 最大40コア |
| Neural Engine | 16コア |
| メモリ帯域幅 | 最大546GB/s |
| 統一メモリ | 36GB〜最大128GB |
| Thunderbolt | Thunderbolt 5(最大120Gb/s) |
M4 Maxは、MacBookで選択できる最高性能のチップです。メモリ帯域幅は驚異的な546GB/sに達し、8K動画編集や大規模な3DCG制作、複雑なシミュレーションなど、最も要求の厳しい作業でも快適に処理できます。
最大128GBの統一メモリを搭載できるため、巨大なデータセットを扱う機械学習やデータ分析にも対応します。
M4 Pro / Maxが必要な作業
- 8K動画の編集、カラーグレーディング
- 大規模な3DCG制作(Cinema 4D、Blender)
- 複数の4K/8Kディスプレイでの作業
- 機械学習モデルのトレーニング
- 複雑なオーディオ制作(100トラック以上)
チップで選ぶMacBook|用途別の最適モデル
MacBook Air 13インチ(M4)|コンパクトさと性能の両立
最適な用途
- ビジネス用途(資料作成、メール、Web会議)
- 学生の学習用
- 軽度のクリエイティブ作業
- 持ち運びを重視する方
メリット
- 重量1.24kgの軽量設計
- 最大18時間のバッテリー駆動
- ファンレスで完全無音
- 4色のカラーバリエーション(スカイブルー、シルバー、スターライト、ミッドナイト)
注意点
- ファンレスのため高負荷作業で性能低下の可能性
- Thunderbolt 4ポートが2つのみ
- 外部ディスプレイは最大2台まで
MacBook Air 15インチ(M4)|大画面で快適な作業環境
最適な用途
- 大画面での資料作成、スプレッドシート作業
- 写真編集、動画編集(軽度〜中程度)
- マルチタスク作業
- 自宅と外出先の両方で使う方
メリット
- 15.3インチの広い作業領域
- M4チップ(10コアGPU)標準搭載
- 重量1.51kgで15インチとしては軽量
- 6スピーカーシステムで高音質
注意点
- 13インチより約270g重い
- 価格が約34,000円高い
- カバンによっては持ち運びに不便
MacBook Pro 14インチ(M5)|最適化された最新モデル
最適な用途
- 動画編集(4K中心)
- グラフィックデザイン、写真編集
- プログラミング、開発作業
- 長時間の外出先作業
- Apple Intelligence機能を活用したい方
メリット
- AI処理性能がM4比で最大3.5倍
- GPU性能が約34%向上
- 最大24時間のバッテリー駆動
- Liquid Retina XDRディスプレイ(最大1,600ニトのHDR輝度)
- SDXCカードスロット、HDMIポート搭載
- Thunderbolt 4ポート×3
注意点
- 価格がMacBook Air 13インチより約84,000円高い
- 重量1.55kgでAirより重い
- シングルファンのため高負荷時はファン音が発生
MacBook Pro 14インチ(M4 Pro / M4 Max)|プロフェッショナル向け高性能
最適な用途
- 4K/8K動画編集
- 3DCG制作、アニメーション
- 音楽制作(多数のトラック、プラグイン使用)
- 機械学習、データ分析
- 複数の外部ディスプレイを使用する作業
メリット
- M5を上回る処理性能
- デュアルファンで優れた冷却性能
- Thunderbolt 5対応(最大120Gb/s)
- 最大128GBのメモリ(M4 Max)
- 最大4台の外部ディスプレイに対応(M4 Max)
注意点
- 重量1.61kg(M4 Pro)〜1.62kg(M4 Max)
- バッテリー駆動時間が短い(最大18時間)
- 高価格
MacBook Pro 16インチ(M4 Pro / M4 Max)|最大の作業領域と性能
最適な用途
- 8K動画編集、カラーグレーディング
- 大規模な3DCG制作
- 複雑な音楽制作
- 建築、CAD作業
- 据え置き型として使用する方
メリット
- 16.2インチの広大な作業領域
- 14インチと同等の性能
- 最大24時間のバッテリー駆動(M4 Pro)
- 最高品質の6スピーカーシステム
注意点
- 重量2.14kg〜2.16kgと重い
- 価格が40万円以上
- 持ち運びには不向き
実作業での体感差|チップ別の処理時間比較
理論値だけでなく、実際の作業での処理時間も比較してみます。
動画編集(4K動画5分の書き出し)
- M4(Air)|約3分30秒
- M5(Pro)|約2分7秒(M4比約60%の時間)
- M4 Pro|約1分45秒
- M4 Max|約1分15秒
写真編集(RAW現像100枚の一括処理)
- M4(Air)|約4分
- M5(Pro)|約3分10秒
- M4 Pro|約2分30秒
- M4 Max|約1分50秒
3Dレンダリング(Blender)
- M4(Air)|約8分
- M5(Pro)|約5分30秒
- M4 Pro|約3分30秒
- M4 Max|約2分
日常的な作業ではM4でも十分快適ですが、動画編集や3D制作を頻繁に行う場合、上位チップによる時間短縮効果は大きくなります。
メモリとストレージの選び方|チップとの組み合わせ
チップ性能を最大限活かすには、適切なメモリとストレージの構成も重要です。
メモリ容量の目安
| 用途 | 推奨メモリ容量 |
|---|---|
| Web閲覧、文書作成中心 | 16GB |
| 写真編集、軽度な動画編集 | 16GB〜24GB |
| 4K動画編集、グラフィックデザイン | 24GB〜32GB |
| 8K動画編集、3DCG制作 | 36GB〜64GB |
| 機械学習、大規模データ処理 | 64GB〜128GB |
2025年モデルのMacBookは全て16GBが標準となり、一般的な用途では十分な容量です。ただし、複数のクリエイティブアプリを同時起動する場合や、大量のタブを開いて作業する場合は、24GB以上へのアップグレードを検討してください。
ストレージ容量の選び方
- 256GB|クラウドストレージ中心の使い方
- 512GB|写真や文書を本体に保存する一般的な使い方
- 1TB|動画ファイルを保存する、アプリを多数インストール
- 2TB以上|大量の動画素材、プロジェクトファイルを保存
M4 Airの256GBモデルは2チップ構成で書き込み速度がやや遅いため、予算が許せば512GB以上を選ぶと快適性が向上します。
チップで選ぶ際の重要なチェックポイント
冷却システムの違い
- MacBook Air|ファンレス(完全無音だが高負荷で性能低下の可能性)
- MacBook Pro 14インチ(M5)|シングルファン(バランス型)
- MacBook Pro 14/16インチ(M4 Pro/Max)|デュアルファン(高い冷却性能)
長時間の高負荷作業を行う場合、冷却システムの違いが作業効率に直結します。
ポートと拡張性
- MacBook Air|Thunderbolt 4×2、MagSafe 3、3.5mmジャック
- MacBook Pro(全モデル)|Thunderbolt 4/5×3、MagSafe 3、3.5mmジャック、HDMI、SDXCカードスロット
カメラを使う方やプロジェクターに頻繁に接続する方は、MacBook Proのポート構成が便利です。
外部ディスプレイ対応
- M4(Air)|最大2台(6K解像度)
- M5(Pro)|最大2台(6K解像度)
- M4 Pro|最大2台(6K解像度)
- M4 Max|最大4台(6K解像度)
複数の外部ディスプレイを使う方は、M4 Maxが最適です。
おすすめ製品ラインナップ|用途別ベストバイ
コスパ重視|MacBook Air 13インチ(M4)
Apple MacBook Air 13インチ M4チップ搭載
- 16GB統一メモリ
- 256GB SSD
- スカイブルー/シルバー/スターライト/ミッドナイト
価格と性能のバランスが最も優れたモデル。学生やビジネスパーソンに最適です。
大画面で快適|MacBook Air 15インチ(M4)
Apple MacBook Air 15インチ M4チップ搭載
- 16GB統一メモリ
- 512GB SSD
- 10コアGPU
自宅での作業が中心で、大画面を活かしたい方におすすめ。512GBモデルはストレージ速度も向上します。
最新AI機能を活用|MacBook Pro 14インチ(M5)
Apple MacBook Pro 14インチ M5チップ搭載
- 16GB統一メモリ
- 512GB SSD
- Liquid Retina XDRディスプレイ
Apple Intelligenceを活用したい方、4K動画編集をする方に最適な最新モデル。
プロフェッショナル向け|MacBook Pro 14インチ(M4 Pro)
Apple MacBook Pro 14インチ M4 Proチップ搭載
- 24GB統一メモリ
- 512GB SSD
- Thunderbolt 5対応
本格的なクリエイティブ作業を行うプロフェッショナルにおすすめ。外部拡張性も優れています。
まとめ|チップで選ぶMacBook購入ガイド
MacBookのチップ選びは、自分の用途と予算に応じて慎重に判断する必要があります。
- 一般的なビジネス・学習用途なら、MacBook Air 13インチ(M4)が最もコストパフォーマンスに優れています。軽量で持ち運びやすく、日常的な作業には十分な性能を備えています。
- 写真編集や軽度な動画編集を行う方は、MacBook Air 15インチ(M4)または MacBook Pro 14インチ(M5)がおすすめです。大画面での作業が快適なAir 15インチ、AI機能と高いGPU性能を持つPro 14インチ(M5)から選んでください。
- 本格的な動画編集や3DCG制作を行うプロフェッショナルには、MacBook Pro 14インチ(M4 Pro)以上が必要です。特にThunderbolt 5の高速データ転送や、デュアルファンによる優れた冷却性能が作業効率を高めます。
- 8K動画や大規模な3D制作など、最も要求の厳しい作業を行う方は、MacBook Pro 14/16インチ(M4 Max)が唯一の選択肢です。最大128GBのメモリと546GB/sのメモリ帯域幅により、他のチップでは不可能な作業も快適にこなせます。
チップ性能は長期的な使用体験に大きく影響します。少し予算を上乗せしても、自分の用途に適した上位チップを選ぶことで、数年間快適に使い続けられるでしょう。自分のニーズに合わせて、最適なMacBookを選びましょう。
MacBookの選び方
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▶︎ MacBookのチップ性能比較
































