2026年3月11日、M4チップを搭載した新しいiPad Airが正式に発売されました。M3モデルから約1年という短いサイクルでのアップデートにもかかわらず、「Airにここまでやるのか」と感じさせるほどの内部強化が施されています。
一言でいうと、価格は据え置きのまま、チップ・メモリ・通信性能のすべてが底上げされたモデルです。ただし、ディスプレイやデザインに大きな変化はなく、iPad Proを検討している人との選び方の違いも整理しておきたいところです。
この記事では、スペックの実態から買い替え判断まで、できるだけ率直にまとめます。
スペック・価格・特徴まとめ
発売日・価格|価格は据え置き
iPad Air(M4)は、2026年3月11日に発売されました。カラーはブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4色展開です。
| サイズ | ストレージ | Wi-Fiモデル | Cellularモデル |
|---|---|---|---|
| 11インチ | 128GB | 98,800円 | 124,800円 |
| 11インチ | 256GB | 114,800円 | 140,800円 |
| 11インチ | 512GB | 150,800円 | 176,800円 |
| 11インチ | 1TB | 186,800円 | 212,800円 |
| 13インチ | 128GB | 128,800円 | 154,800円 |
| 13インチ | 256GB | 144,800円 | 170,800円 |
| 13インチ | 512GB | 180,800円 | 206,800円 |
| 13インチ | 1TB | 216,800円 | 242,800円 |
M3モデルと同じ価格帯を維持しながら、中身が大幅に強化されている点は素直に評価できるポイントだといえそうです。
スペック比較|M3との違いを整理
| 項目 | iPad Air(M3, 2025) | iPad Air(M4, 2026) |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() |
| 発売日 | 2025年3月12日 | 2026年3月11日 |
| チップ | M3(8コアCPU、9コアGPU) | M4(8コアCPU、9コアGPU) |
| ユニファイドメモリ | 8GB | 12GB(50%増) |
| メモリ帯域幅 | 100GB/s | 120GB/s |
| Neural Engine | 16コア | 16コア(より高速) |
| ディスプレイ | Liquid Retina(LCD) | Liquid Retina(LCD) |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
| 生体認証 | Touch ID | Touch ID |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 |
| ワイヤレスチップ | ─ | N1チップ搭載 |
| セルラーモデム | ─ | C1Xモデム搭載 |
| サイズ | 11インチ / 13インチ | 11インチ / 13インチ |
| カラー | 4色 | 4色 |
| 開始価格 | 98,800円 | 98,800円 |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る |
GPUのコア数が10から9に減っているように見えますが、M4世代ではアーキテクチャ自体が改善されており、実際の3Dグラフィックス性能はM3より大幅に向上しています。M1比でレイトレーシング性能が4倍以上というのは、iPad Airとしては異例のレベルです。
M4チップ|M3比30%、M1比2.3倍の性能向上
M4は8コアCPUと9コアGPUを搭載し、M3比で最大30%、M1比で最大2.3倍の処理速度を実現しています。PixelmatorやFinal Cut Proといった重いアプリもスムーズに動作するようになり、Airシリーズでできることの幅が確実に広がっています。
ゲーム用途でも恩恵は大きく、ハードウェアアクセラレーテッドなレイトレーシングへの対応により、グラフィックス描画のリアリティが一段上がっています。
ユニファイドメモリ12GB|Apple Intelligenceの余裕が増した
M3の8GBから12GB(50%増)へのメモリ増量は、今回のアップデートで最も実用的な変化のひとつです。
メモリ帯域幅も120GB/sに向上しており、複数アプリを同時に展開するiPadOS 26のマルチウィンドウ環境でも、アプリが強制終了される頻度が減ることが期待できます。
Apple Intelligenceはオンデバイスで動作するAI機能のため、メモリ容量が処理速度に直結します。12GBという余裕は、AIを積極的に使いたいユーザーにとって意義があります。
N1チップ+C1Xモデム|Wi-Fi 7対応と通信強化
iPad AirにApple独自設計のN1ワイヤレスネットワークチップが初めて搭載されました。これによりWi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadホームネットワーキングに対応し、AirDropの安定性やインターネット共有のパフォーマンスも向上しています。
Cellularモデルに搭載されたC1Xモデムは、M3世代比でモバイルデータ通信が最大50%高速化され、エネルギー使用量も最大30%削減されています。
特に外出先での5G接続が必要な方には、よりストレスの少ない通信体験が期待できます。
iPadOS 26+Apple Intelligence|ソフトウェアが使い勝手を大きく変えた
今回のiPad Airが発売と同時に対応したiPadOS 26は、「Liquid Glass」と呼ばれる新しいUIデザインと、Macのように自由なマルチウィンドウシステムを導入しています。これまでの「Split View」や「ステージマネージャー」より操作の自由度が高く、複数のアプリを重ねて配置したり、ウィンドウを自由にリサイズできるようになりました(好みの問題はありますが…)。
実際に使ってみると、ソフトウェアの進化がハードウェア以上に体感に影響することがよくわかります。12GBのメモリと組み合わさることで、マルチタスク時のアプリ切り替えが格段にスムーズになっています。
Apple Intelligenceでは、写真のクリーンアップ機能、作文支援ツール、Apple Pencil Proと連携した画像マジックワンドなど、日常的なタスクをAIがサポートする機能が使えます。処理はオンデバイスを基本とし、プライバシーにも配慮した設計です。
変わらなかった点
M4になっても変わらなかった部分もあります。購入前にいちおう把握しておきましょう。
- ディスプレイはLCD(60Hz)のまま:リフレッシュレートは60Hz据え置きで、ProMotionには非対応。Apple Pencilでの書き心地や画面のなめらかさを重視する方には物足りない部分です
- 生体認証はTouch ID:Magic Keyboardを装着してノートPCスタイルで作業していると、認証のたびに画面端のボタンまで手を伸ばす必要があります。Face IDに慣れた環境からの乗り換えでは、この点に気になる場面があるかもしれません
- ベースストレージは128GB:同時期発売のiPhone 17eがベースを256GBに引き上げたのと対照的に、iPad Airは128GBスタートが継続しています。写真や動画を多く扱う方は256GB以上の選択を検討しましょう
- デザイン・サイズは据え置き:2020年の第4世代から続くフラットエッジデザインが継続されており、外観からは世代の違いが判断しにくい状況です
iPad Airの世代別比較|買い替え判断の目安
M1以前のモデルを使っている方
CPU性能で2.3倍、レイトレーシング性能で4倍以上という差は、実使用でも明確に感じられます。また、13インチモデルの追加、Apple Pencil Pro対応、Wi-Fi 7対応など、積み重なった進化をまとめて体験できます。買い替えを検討する価値は十分あります。
M2モデルを使っている方
チップ性能とメモリ(8GB → 12GB)に差はありますが、M2自体がまだ十分高性能です。iPadOS 26のマルチウィンドウで動作の重さを感じ始めたら検討してもよい時期かもしれません。急いで乗り換える必要性は低めです。
M3モデルを使っている方
性能差はさほど大きくありません。Wi-Fi 7とメモリ増量は魅力ですが、M3でもiPadOS 26の主要機能は問題なく動作します。故障などの事情がなければ、もう一世代待つのが賢明です。
はじめてiPadを購入する方
予算に余裕があれば、長期的な使用を見据えて最新のiPad Air(M4)を選ぶのが安心です。すでに価格が下がったM3の整備済み品も、用途によっては十分な選択肢になります。
iPad Air(M4)vs iPad Pro(M5)|どちらを選ぶ?
iPad Airを検討するとき、多くの人がiPad Proとも比較したくなるのではないでしょうか。
現行のiPad Pro(M5)は2025年10月発売モデル。両者の違いは以下のとおりです。
| 比較項目 | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() |
| チップ | M4 | M5 |
| ディスプレイ | Liquid Retina(LCD) | Ultra Retina XDR(OLED) |
| リフレッシュレート | 60Hz | 120Hz ProMotion |
| 生体認証 | Touch ID | Face ID |
| メモリ | 12GB | 12GB / 16GB |
| 最大ストレージ | 1TB | 2TB |
| 開始価格(11インチWi-Fi) | 98,800円 | 168,800円 |
| 価格差(11インチ同士) | ─ | 約7万円高 |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る |
iPad Proの最大の強みはOLEDディスプレイと120Hzだといえます。
黒の締まり、コントラスト、ProMotionのなめらかな描画は、隣に並べると差がはっきりわかります。特にApple Pencilでの手書きや、精緻な色表現が求められるイラスト制作では、Proのよさを実感しやすいでしょう。
一方でiPad Air(M4)は約7万円安価なのがポイントです。
M4チップとiPadOS 26の組み合わせで日常的なクリエイティブ作業はほぼ問題なくこなせるため、「OLEDや120Hzにそこまでこだわらない」「コストをほかの用途に回したい」という方には魅力的な選択肢になりそうです。
まとめ|価格据え置きで内側が大幅進化したモデル
iPad Air(M4)は、外見こそ変わらないものの、チップ・メモリ・通信性能のすべてが底上げされた実力派モデルです。iPadOS 26との組み合わせで、これまでのAirシリーズとは一段違う体験ができます。
| iPad Air(M4)を選ぶべきなのは… | こんな方は慎重に |
|---|---|
| M1以前から乗り換えを考えている | M2・M3ユーザーで急ぎではない |
| Apple IntelligenceやAIを積極的に使いたい | OLEDや120Hzを重視している |
| iPadOS 26のマルチウィンドウを快適に使いたい | iPad Proと本気で悩んでいる |
| 初めてのiPad購入で長く使いたい | 写真・動画が多く1TB超が必要 |
M4チップと12GBメモリの組み合わせは、「Proまでは要らないけれど、長く快適に使いたい」というユーザーにとってちょうどいい立ち位置のモデルといえます。
一方で、ディスプレイの質や60Hzの制限が気になる方は、素直にProを検討するか、次世代モデルを待つのがよいでしょう。
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