iPhoneを使っていて、突然インターネットに繋がらなくなった経験はありませんか。電波マークは表示されているのにページが開かない、Wi-Fiには接続しているはずなのに通信できない、機種変更後に圏外のままになってしまった──こうしたネットワークトラブルは、日常的に起こりうる問題です。
この記事では、iPhoneのネットワーク問題を症状別に分類し、それぞれの原因と具体的な解決方法を解説します。基本的な再起動から、iOS更新後の不具合、格安SIM特有の設定問題まで、あらゆるシチュエーションに対応した対処法を紹介します。
iPhoneがネットに繋がらない|主な原因の分類
iPhoneのネットワーク問題は、大きく分けて以下の3つの原因に分類できます。
| 原因の種類 | 具体例 | 確認方法 |
|---|---|---|
| iPhone本体の問題 | 一時的な不具合、iOS更新後のバグ、設定ミス | 他のデバイスでは接続できるか確認 |
| ネットワーク環境の問題 | Wi-Fiルーターの不調、回線障害、電波が届かない場所 | 他のiPhoneやスマホでも繋がらないか確認 |
| キャリア・SIM設定の問題 | APN設定の未実施、SIMカード認識不良、プロファイル不具合 | SIMカードを抜き差しして変化を見る |
まずは他のデバイス(家族のスマホやパソコン)でも同じネットワークに繋がらないかを確認しましょう。iPhoneだけが繋がらない場合は端末側の問題、全てのデバイスが繋がらない場合はネットワーク環境の問題である可能性が高くなります。
今すぐ試せる基本的な対処法|まずはこれを試そう
詳しい原因がわからなくても、以下の基本的な対処法を試すだけで多くの問題が解決します。簡単な順番に並べているので、上から順に試してみましょう。
1. 機内モードのオン・オフ
通信機能を一度リセットする最も手軽な方法です。
- コントロールセンターを開く(画面右上から下にスワイプ)
- 飛行機マークの機内モードをタップしてオンにする
- 10秒ほど待つ
- 再度タップしてオフにする
この操作で、Wi-Fiやモバイルデータ通信などの無線機能が再起動され、接続が回復することがよくあります。
2. iPhoneの再起動
一時的なバグやメモリの問題は、再起動で解消されることが多いです。
iPhone X以降の場合
- 音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
iPhone SE(第2世代・第3世代)、8、7、6sの場合
- サイドボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
特に回線が弱い建物内では、一度電源を完全に切ってから再度オンにすることで接続が改善するケースがあります。私自身、ショッピングモールの地下などで圏外になったとき、この方法で復旧した経験があります。
3. Wi-Fi・モバイルデータ通信の設定確認
設定が意図せずオフになっている可能性があります。
- 「設定」→「Wi-Fi」を開く
- Wi-Fiがオンになっているか確認
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- 「モバイルデータ通信」がオンになっているか確認
デュアルSIMを使用している場合は、「モバイルデータ通信」で正しい回線が選択されているかも確認しましょう。
4. Wi-Fiルーターの再起動
Wi-Fi接続の問題であれば、ルーター側の不具合も考えられます。
- ルーターの電源を切る
- 電源プラグを抜く
- 5分ほど待つ(メモリをクリアするため)
- 電源を入れ直す
この待機時間が重要で、短すぎるとルーター内部のメモリがリセットされません。
Wi-Fiには繋がるのにインターネットが使えない場合
対処法1|Wi-Fiネットワークの再接続
- 「設定」→「Wi-Fi」を開く
- 接続中のネットワーク名の右にある「ⓘ」マークをタップ
- 「このネットワーク設定を削除」をタップ
- 再度同じネットワークを選択してパスワードを入力
対処法2|DNSの変更
Wi-Fiルーターのインターネット接続に問題がある場合、DNSを変更すると改善することがあります。
- 「設定」→「Wi-Fi」を開く
- 接続中のネットワーク名の右にある「ⓘ」マークをタップ
- 「DNSを構成」をタップ
- 「手動」を選択
- 既存のDNSサーバーを削除
- 「+サーバを追加」をタップして「8.8.8.8」と入力(GoogleのパブリックDNS)
- もう一度「+サーバを追加」をタップして「8.8.4.4」と入力
対処法3|Wi-Fiアシストをオフにする
Wi-Fiアシストは、Wi-Fi接続が不安定なときに自動的にモバイルデータ通信に切り替える機能ですが、これが原因で接続が不安定になることがあります。
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- 下にスクロールして「Wi-Fiアシスト」を探す
- オフにする
モバイルデータ通信が使えない場合(4G/5G)
対処法1|キャリア設定のアップデート
キャリア設定のアップデートには、通信の安定性や不具合修正が含まれています。
- Wi-Fiに接続する
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く
- アップデートが利用可能な場合、「キャリア設定アップデート」の通知が表示される
- 「アップデート」をタップ
表示されない場合は、すでに最新の状態です。
対処法2|優先ネットワークの設定確認
通信規格の設定が正しくない可能性があります。
iPhone 12以降(5G対応機種)の場合
- 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」を開く
- 「音声通話とデータ」をタップ
- 「5G」または「4G」を選択
- 一度別の項目に切り替えてから元に戻す
iPhone 11以前の場合
- 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」を開く
- 「音声通話とデータ」をタップ
- 「4G」がオンになっているか確認
対処法3|VoLTE設定の確認
一部のキャリアでは、VoLTE(Voice over LTE)の設定が必要です。
- 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」を開く
- 「音声通話とデータ」をタップ
- 「VoLTE」がオンになっているか確認(iPhone 12以降の5G機種では設定不要)
設定変更後は必ず再起動してください。
iOS更新後にネットワークが繋がらなくなった場合
iOSアップデート後に通信できなくなる問題は、過去のバージョンでも複数報告されています。
対処法1|Wi-Fi設定のリセットと再接続
iOS更新後、Wi-Fi設定が変更されることがあります。
- Wi-Fi接続を一度削除(前述の「Wi-Fiネットワークの再接続」を参照)
- iPhoneを再起動
- Wi-Fiに再接続
対処法2|ネットワーク設定のリセット
最も効果的な方法ですが、すべてのWi-Fiパスワードが削除されるため、事前にパスワードを確認しておきましょう。
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」を開く
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」をタップ
iPhoneが自動的に再起動され、Wi-Fi、モバイルデータ通信、VPN、APN設定がすべて初期化されます。
対処法3|iOS不具合の情報確認
iOS更新直後に広範囲で接続問題が発生している場合、Appleのシステム側に問題がある可能性があります。
- Apple公式サポートページで既知の問題を確認
- TwitterなどのSNSで同じ症状の報告がないか検索
- 修正アップデート(例:iOS 18.3 → 18.3.1)が提供されていないか確認
修正アップデートが提供されている場合は、そちらをインストールすることで問題が解決することがあります。
機種変更・SIM差し替え後に繋がらない場合
対処法1|SIMカードの抜き差し
SIMカードが正しく認識されていない可能性があります。
- iPhoneの電源を切る
- SIMトレイの穴にSIM取り出しツール(またはクリップ)を差し込む
- SIMトレイを取り出す
- SIMカードを取り出し、表面の汚れや傷がないか確認
- SIMカードの向きを確認して、トレイに正しくセット
- トレイを奥までしっかり差し込む
SIMトレイが完全に挿入されていないと認識されません。
対処法2|古いプロファイルの削除(格安SIM利用者は必須)
以前のキャリアのAPN構成プロファイルが残っていると、新しいキャリアで通信できません。
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を開く
- 「構成プロファイル」の項目があるか確認
- 古いキャリアのプロファイル名が表示されている場合、タップして削除
- iPhoneを再起動
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から格安SIMに変更した場合、新しいプロファイルのインストールが必要になります(次の項目を参照)。
対処法3|開通手続きの完了確認
新規契約やMNP転入の場合、回線の開通手続きを忘れていないか確認しましょう。
- ahamoの場合:ahamoアプリまたは手続きサイトから「切り替え(開通)手続き」が必要
- 楽天モバイルの場合:my 楽天モバイルから開通手続き
- その他キャリア:各キャリアの手続きページを確認
開通手続きは、多くの場合は受付時間内に行う必要があります。
格安SIM・キャリア別の設定方法
格安SIM(MVNO)を利用している場合、APN設定が正しくないとモバイルデータ通信が使えません。
APN構成プロファイルのインストール手順
格安SIMの多くは、APN構成プロファイルのインストールが必要です。
- Wi-Fiに接続する(プロファイルのダウンロードに必要)
- 契約している格安SIMの公式サイトにアクセス
- iOS用のAPN構成プロファイルのページを探す
- 「プロファイルをダウンロード」をタップ
- 「設定」アプリが自動的に開く
- 右上の「インストール」をタップ
- パスコードを入力(求められた場合)
- 「インストール」を再度タップ
- 「完了」をタップ
- iPhoneを再起動
主要キャリアのAPN設定
| キャリア | APN設定の要否 | 設定情報 |
|---|---|---|
| ahamo | 不要(自動設定) | – |
| 楽天モバイル | 楽天回線対応製品は不要 | 非対応機種は手動設定が必要 |
| Y!mobile | iPhone用プロファイルのインストールが必要 | 公式サイトからダウンロード |
| UQモバイル | iPhone用プロファイルのインストールが必要 | 公式サイトからダウンロード |
| mineo(マイネオ) | プロファイルのインストールが必要 | Aプラン/Dプラン/Sプランで異なる |
| IIJmio | プロファイルのインストールが必要 | タイプD/タイプAで異なる |
重要:大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)や、ahamo、povo、LINEMOなどのオンライン専用プランは、基本的にプロファイルのインストールは不要で、SIMカードを挿入すれば自動的に設定されます。
楽天モバイルで繋がらない場合の確認事項
楽天モバイルは、エリアによって接続状況が大きく異なります。
- 楽天回線エリアの確認:楽天モバイル公式サイトのエリアマップで確認
- パートナー回線エリア:地下や建物内ではパートナー回線(au回線)に自動切替
- 楽天回線対応製品:対応製品以外はAPN設定が必要な場合がある
- ローミング設定:「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」がオンになっているか確認
楽天モバイルは2026年3月頃にプラチナバンド(700MHz帯)のサービス開始が予定されており、これにより建物内での電波状況が改善される見込みです。
ahamoで繋がらない場合の確認事項
ahamoはドコモ回線を使用していますが、いくつか特有の設定があります。
- 対応端末の確認:ahamo公式サイトの対応端末一覧で確認
- 開通手続きの完了:SIMカード到着後、手続きサイトから開通操作が必要
- VoLTE設定:iPhone 11以前の機種は、VoLTE設定をオンにして再起動
- eSIM利用時:プロファイルのダウンロードが正しく完了しているか確認
通信障害・圏外の可能性
通信障害の確認方法
- キャリアの公式サイト・アプリ:通信障害情報のページを確認
- Twitter(X)検索:「キャリア名 障害」「キャリア名 繋がらない」で検索
- Downdetector:通信障害をリアルタイムで確認できるサービス
公式発表よりもSNSの方が早く情報が広がることも多いです。
サービスエリアの確認
- 山間部や地下、建物の奥まった場所では電波が届かないことがある
- 各キャリアの公式サイトでサービスエリアマップを確認
- 楽天モバイルの場合、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの違いに注意
通信障害やエリア外の場合、ユーザー側でできる対処は限られます。Wi-Fiに接続するか、復旧を待つしかありません。
電波が弱いときに使える裏技
機内モードを活用したオフライン機能
買い物系のアプリには、機内モードにすることでオフライン用のバーコードが表示される機能があります。
例えば、
- JRE POINT:Suicaと連携したポイントカード
- 無印良品のアプリ:MUJIマイルの会員証
- ユニクロアプリ:会員証バーコード
- その他のポイントカードアプリ
これらのアプリは、あらかじめ起動しておいてから機内モードにすると、オフライン状態でもバーコードが表示されます。地下のスーパーやショッピングモールで電波が弱いとき、レジでポイントカードを提示できなくて困った経験がある方は、この方法を覚えておくと便利です。
場所を少し移動する
建物内では、わずか数メートル移動するだけで電波状況が改善することがあります。
- 窓際に移動する
- エレベーターホールや階段付近に移動する
- 建物の外に出る
特に地下では、階段を数段上がるだけで圏外から4Gに切り替わることもあります。
それでも解決しない場合|根本的な対策
1. iPhone本体の故障
- SIMカードスロットの故障
- Wi-Fi・モバイル通信アンテナの故障
- 基板の損傷(落下、水没など)
この場合、Appleサポートに連絡するか、Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダで診断を受ける必要があります。
注意:Wi-Fi機能の修理は電波法により正規店でしか行えません。非正規の修理店で修理すると違法になる可能性があるため、必ず正規のルートで修理してください。
2. SIMカードの劣化・故障
SIMカードの一般的な寿命は3〜5年とされています。長期間使用している場合、以下の症状が出ることがあります。
- 圏外表示が頻繁に出る
- SIMカードが認識されないことがある
- 通信が不安定
キャリアに連絡してSIMカードの再発行を依頼しましょう。多くのキャリアでは、SIMカード再発行は無料〜3,000円程度です。
3. キャリアの電波環境が根本的に合わない
特定の場所(自宅、職場、通学路など)で慢性的に電波が弱い場合、現在のキャリアがその場所のエリアカバーに弱い可能性があります。
より安定した通信環境を求めるなら|キャリア乗り換えもアリ
頻繁にネットワーク問題が起こる場合、キャリアの乗り換えを検討するのも一つの解決策です。
楽天モバイル
こんな人におすすめ
- データ無制限が必要
- 楽天経済圏を活用している
- 首都圏中心の生活
メリット
- データ無制限で月額3,278円
- Rakuten Link利用で通話無料
- 楽天ポイントが貯まる
注意点
- 楽天回線エリア外ではパートナー回線に切替
- 建物内や地下で繋がりにくいことがある
- プラチナバンド対応は2026年3月頃予定
ドコモ回線(ahamo)
こんな人におすすめ
- 地方や郊外でも安定した通信が必要
- 建物内での接続を重視
- 20GB以上のデータ通信が必要
メリット
- 人口カバー率99%以上の広いエリア
- 建物内や地下でも繋がりやすい
- 月額2,970円で20GB+5分通話無料
- 大盛りオプション(+1,980円)で100GB使える
注意点
- オンライン専用プランのため店舗サポートは有料(3,300円)
- キャリアメールは有料オプション(月額330円)
ソフトバンク回線(ワイモバイル、LINEMO)
こんな人におすすめ
- 都市部中心の生活
- LINEを頻繁に使う(LINEMO)
- 家族割を活用したい(ワイモバイル)
メリット
- 都市部では高速で安定
- ワイモバイルは店舗サポートあり
- LINEMOはLINE使い放題
注意点
- 地方や建物内ではドコモ・auより弱いことがある
au回線(UQモバイル、povo)
こんな人におすすめ
- 店舗サポートを受けたい(UQモバイル)
- 使った分だけ支払いたい(povo)
- データ使用量にムラがある
メリット
- ドコモに次ぐ広いエリアカバー
- UQモバイルは店舗サポートあり
- povoは基本料0円でギガ購入型
注意点
- 山間部や地下ではドコモより弱いことがある
- povoは完全オンライン対応のみ
乗り換えを検討すべきタイミング
以下のような状況が続く場合、キャリア乗り換えを検討しましょう。
- 自宅や職場で週に3回以上圏外になる
- 重要な連絡が取れなくて困ったことがある
- データ通信速度が常に遅い(1Mbps以下)
- 他のキャリアを使っている人は問題なく繋がっている
現在のキャリアに不満がある場合、無料の通信速度測定アプリで実測値を確認し、他のキャリアのユーザーと比較してみるのも良いでしょう。
まとめ|iPhoneのネットワーク問題は段階的に対処
iPhoneがネットに繋がらない問題は、原因によって対処法が異なります。
まず試すべき基本対処(5分以内)
- 機内モードのオン・オフ
- iPhoneの再起動
- Wi-Fi・モバイルデータ通信の設定確認
それでも解決しない場合(10〜30分)
- Wi-Fiルーターの再起動
- ネットワーク設定のリセット
- キャリア設定のアップデート
- SIMカードの抜き差し
格安SIM利用者の追加確認
- 古いプロファイルの削除
- 新しいプロファイルのインストール
- APN設定の確認
根本的な解決が必要な場合
- 通信障害の確認
- iPhone本体の故障診断
- SIMカードの再発行
- キャリアの乗り換え検討
特に、慢性的に電波が弱い、頻繁に圏外になる、という場合は、使用環境に合ったキャリアへの乗り換えが最も効果的な解決策となります。この記事で紹介した対処法を試しながら、自分に最適な通信環境を見つけましょう。
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