iPhoneのApple純正アプリ「メモ」がAI機能を搭載する可能性が報じられています。AppleInsiderによれば、Appleは6月上旬に行われる開発者向けイベント・WWDCで、次世代「メモ」アプリのさまざまな新機能を発表する見込みです。
メモアプリが進化する?
アップデート後の「メモ」では、純正アプリ「ボイスメモ」に似たオーディオ録音機能が組み込まれるようです。iOS 18およびmacOS15のために開発が進んでおり、いずれ新しいiPadOSにも対応する見通しです。
さらに、発表前の新しいOSバージョンには「Math Notes(算数/計算メモ)」に関する言及があるようです。この機能は、純正アプリ「計算機」の機能を利用して、メモアプリ内で計算を可能にするのではないかと考えられています。
公開ベータ版が6月の開発者向けイベント・WWDCでデビューすることが予測されています。
今年アップデートが予想される新機能とは
オーディオ録音機能
アプリ内で作成された録音は、メモ内部に埋め込まれます。つまり、ユーザーはオーディオ録音と一緒に追加のテキストや画像を含めることができます。これにより、ユーザーは、アプリ内で作成されたオーディオ録音に説明やコンテキストを追加できます。
Appleユーザーにとって、オーディオ録音機能はさまざまなケースで活用できるでしょう。例えば、学生であれば、授業を録音して、講義内容のメモやスクリーンショットを1つのデータにまとめることができます。また、ビジネスパーソンであれば、会議やインタビューの録音や議事録、そして写真などのデータをまとめることが可能です。
Math Notes(算数/計算メモ)機能
メモアプリ内でのボイスメモ機能に加えて、Appleは「Math Notes」として知られる別の新機能に取り組んでいます。この機能は、純正アプリ「計算機」からの情報をメモアプリに統合できるようにするといわれています。これが実現すれば、複雑な数式の作成や単位変換ができるようになるかもしれません。
特に学生やエンジニア、研究者にとって便利な機能となりそうです。
メモアプリの進化は続く
長年にわたり、メモアプリは着実に進化を遂げてきました。元祖メモアプリは、文字入力を使ったメモができるだけでした。しかし、いまは写真や表、リンクを挿入することも可能です。さらに、それぞれのメモをパスワードで保護したり、フォルダに整理することもできるようになりました。
今年のアップデートが実現すれば、メモアプリの用途がさらに広がることは間違いありません。これまでは有料アプリを使わなければ実現できなかったことが、デフォルトのアプリでできるようになるかもしれません。
これらの新機能の存在はまだ噂の段階にすぎませんが、6月のWWDCでの発表に向けて大きな関心が寄せられています。