今週5月2日の決算発表で、AppleのCEO Tim Cookが「Appleと生成AIのこれから」について言及しました。Appleは、近い将来に「非常にエキサイティングなこと」を共有できるだろうとのこと。
6月11日(火)に迫ったWWDC 2024に向けて期待が高まります。
AppleのCEOが語った「エキサイティングなこと」
CNBCによると、Tim Cookは、Appleは現在「生成AIに大規模な投資を行って」おり、近い将来に「非常にエキサイティングなこと」を共有できるだろうと述べています。
“We continue to feel very bullish about our opportunity in generative AI. We are making significant investments and we’re looking forward to sharing some very exciting things with our customers soon.”
「生成AIにおけるAppleの可能性について、私たちは非常に自信をもっています。現在(生成AIに)大きな投資を行っており、近々、お客様と非常にエキサイティングなことを共有できることを楽しみにしています。」
さらに、Appleはその独自性と優位性によって、そのAI機能を「差別化できる利点がある」といいます。
“We believe in the transformative power and promise of AI and we believe we have advantages that will differentiate us in this new era, including Apple’s unique combination of seamless hardware, software and services integration, groundbreaking Apple silicon with our industry leading neural engines, and our unwavering focus on privacy, which underpins everything we create.”
「私たちは、AIがもつ変革的な力とその将来性を信じています。そして、この新しい時代において(Appleを)差別化する利点がAppleにはあると確信しています。例えば、Apple独自の組み合わせであるシームレスなハードウェア、ソフトウェア、サービスの統合や、業界をリードするニューラルエンジンを備えた先進的なAppleシリコンチップ、そして私たちのつくるすべてを支えるプライバシー保護への断固たる注力など。」
昨今のAIといえば、OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、さらにMark Zuckerbergが2024年4月に発表したばかりのMeta Llama 3など、大手テック企業が続々と新たな大規模言語モデルのサービスを提供しています。
このように大企業が苛烈な競争を極めるなかで、テック業界トップの一角であるAppleは、どのようなAI技術を発表するのでしょうか。AI技術をとりまく最新の動向に要注目です。
AppleのAI機能はインターネット接続なしで使える?
Appleの最初のAI機能は、クラウドサービスに接続するのではなく、デバイス上で実行できるように設計されているといわれています。つまり、AIを利用するにあたり、ユーザーはインターネット接続をする必要がないため、ユーザーが入力した情報がはるかに安全に扱われます。
ただし、デバイス上で使用可能なローカル生成AIには、その性能の程度によりますが、高水準のCPUとGPUのパワーが必要となります。ですから、今後iPadやMacのラインナップに搭載される見込みのM4チップに期待が高まります。
まずは7日のiPadイベントに期待!
[追記]5月7日のイベントでM4チップを搭載したiPad Proが発表されました!
Appleイベントで最強iPad Pro登場!新製品の特徴や変更点まとめ
5月7日(火)日本時間午後11時から、「何でもあり」と題されたAppleの公式イベントが開催される予定です。 このイベントの主役はiPadシリーズになる予想ですから、そこでM4チップを備えたiPad Proの性能に注目しましょう。
AI機能の詳しい発表は、6月11日(火)日本時間午前2時から開催されるWWDCで発表される可能性が高いとみられます。