AirPods Proシリーズは、Appleの中でも特に人気が高く、iPhoneと合わせて愛用している人も多いイヤホン。2022年に発売されたAirPods Pro(第2世代)は、H2チップを搭載し、初代から大幅に進化しました。そして2025年、ついにAirPods Pro(第3世代)が登場。見た目は大きく変わらないものの、中身には細かな改良が詰め込まれています。
「AirPods Pro(第2世代)とAirPods Pro(第3世代)のどっちを選ぶべき?」「Pro 2からPro 3に買い替えるべき?」という疑問を持つ人も多いはず。ここでは両モデルのスペックを比べながら、違いをわかりやすく整理します。
AirPods Pro 2 vs AirPods Pro 3|違いを徹底比較
AirPods Pro 2とAirPods Pro 3は見た目こそほとんど変わりませんが、実際には細かな部分で違いがあります。特に、ノイズキャンセリング性能の強化やワークアウト用の心拍数センサー、そして防水性能のアップグレードなど、日常の使い勝手に直結する進化が見られます。一方でAirPods Pro 2も完成度が高く、ケース込みのバッテリー持ちや付属品の充実度で優位な点があります。
では具体的に、どの項目で差が出ているのかを整理してみましょう。
項目 | AirPods Pro 2 | AirPods Pro 3 |
---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() |
発売日 | 2022年9月23日 | 2025年9月19日 |
カラー | ホワイト | ホワイト |
チップ | H2チップ | H2チップ |
ノイズキャンセリング | 最大2倍(初代比) | 最大4倍(初代比) |
オーディオ機能 | 適応型オーディオ、外部音取り込み、会話感知、空間オーディオ対応 | 同じ機能に加えて精度向上 |
センサー | 肌検出センサー、加速度センサー、音声加速度センサー | +心拍数センサー |
再生時間 | 最大6時間(ケース併用で最大30時間) | 最大8時間(ケース併用で最大24時間) |
充電ケース | MagSafe充電ケース(USB-C、U1チップ) | MagSafe充電ケース(USB-C、第2世代UWBチップ) |
防塵防水性能 | IP54 | IP57 |
重さ(片耳) | 約5.3g | 約5.55g |
イヤーチップ | XS〜L(4サイズ) | XXS〜L(5サイズ) |
バッテリーケース重量 | 約50.8g | 約44g |
同梱品 | ケース、USB-Cケーブル、イヤーチップ4サイズ | ケース、イヤーチップ5サイズ(USB-Cケーブル別売り) |
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まず大きな違いは、ノイズキャンセリング性能がさらに進化していること。AirPods Pro 2で「初代比2倍」だったのが、AirPods Pro 3では「初代比4倍」とされています。通勤電車や飛行機など騒音が大きい環境で使うと、体感できる差になるでしょう。
さらに、新たに心拍数センサーを搭載。Apple Watchのように正確ではありませんが、運動中の目安として使えるのは便利です。防水性能も強化され、本体はIPX7相当までアップ。ランニング中の汗や雨でもより安心です。


AirPods Pro 2とPro 3の主な違い6つ
ノイズキャンセリング性能
AirPods Pro 2の時点で、電車内やカフェなどの環境音をしっかり抑えられると高い評価を受けていました。しかし、AirPods Pro 3ではその性能がさらに強化され、初代比で「最大2倍」だったものが「最大4倍」へと進化しています。
数値だけではピンと来ないかもしれませんが、実際には人の話し声やアナウンスのような中音域のノイズまでよりしっかりと抑えてくれる印象です。例えば、通勤ラッシュの車内で隣の人の会話がほとんど気にならなくなる、飛行機のエンジン音が大幅に軽減されて映画や音楽に集中できるといった具合に、実用面での差を体感できます。
また、適応型オーディオとの組み合わせによって、周囲の環境に応じて自動的に最適化されるため、従来よりも「耳栓をしているような圧迫感」が少なく、自然に静けさを得られるのもポイントです。
ヘルスケア機能の追加
AirPods Pro 3で新しく搭載されたのが「心拍数センサー」です。ランニングやワークアウト中に心拍を測定でき、ヘルスデータとして活用可能になりました。Apple Watchと連携すれば、運動管理の幅がさらに広がります。イヤホンが健康管理ツールとしても機能するのは、ちょっと未来っぽさがありますよね。
バッテリー性能の違い
AirPods Pro 2は1回の充電で最大6時間の再生、ケースを合わせると最大30時間と、トータルでのスタミナは十分です。
一方、AirPods Pro 3は1回で最大8時間の連続再生に対応。ただしケース併用では最大24時間と、トータルでは第2世代より短くなっています。
「1回の充電で長く使えるか」「ケースも含めてトータルで長時間持つか」で選び方が変わってきます。通勤や外出時に長く使いたいならAirPods Pro 3、自宅や職場でこまめにケースに戻すスタイルならAirPods Pro 2の方が便利です。
充電ケースと探す機能
両モデルともMagSafe充電ケースを採用していますが、AirPods Pro 3では第2世代の超広帯域チップを搭載。これにより「探す」アプリでの位置特定がより正確になり、紛失時の安心感が増しました。AirPodsをどこかに置き忘れることの多い人にとって、この進化は地味に大きいポイントです。
デザインと装着感
両モデルともホワイトで統一されたAppleらしいデザインですが、サイズと重さにわずかな違いがあります。AirPods Pro 3ではイヤーチップが5サイズ展開(XXS〜L)になり、耳の小さいユーザーにもよりフィットするようになりました。長時間の装着でも安定感が増しているのは、日常的に使う上でうれしいポイントです。
防水防塵性能
AirPods Pro 2はIP54、AirPods Pro 3はIP57対応。数字が上がった分、防水性能が強化されており、ジムやアウトドアで汗や水に触れるシーンでも安心して使えるようになっています。特にスポーツ用途では第3世代の優位性が目立ちます。
AirPods Pro(第2世代)の特徴
Apple AirPods Pro 2 ワイヤレスイヤホン、Bluetooth5.3、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込み、パーソナライズされた空間オーディオ、原音に忠実なサウンド、H2 チップ、USB-C 充電、防塵性能と耐汗耐水性能、「探す」対応、Qi充電、ヒアリング補助機能
AirPods Pro 2は2022年に登場し、初代から大きく進化したモデルです。H2チップを搭載し、初代比で2倍のノイズキャンセリング性能を実現。外部音取り込みや適応型オーディオなどの機能も追加され、日常の使い勝手が大幅に向上しました。
さらに、ケース込みで最大30時間のバッテリー持ちを実現しており、通勤・通学から旅行まで安心して使えるスタミナも魅力。MagSafe充電ケースはU1チップを内蔵しているため、「探す」アプリでの位置特定も可能です。
総じてAirPods Pro 2は「価格と完成度のバランスが取れた安定モデル」と言え、現在も十分満足できる実力を持っています。
AirPods Pro(第3世代)の特徴
2025年に登場したAirPods Pro 3は、見た目はほとんど変わらないものの、中身にはしっかりと進化が詰め込まれたモデルです。
一番大きな違いはノイズキャンセリング。初代の4倍の性能になり、人の声やアナウンスのような中音域までしっかりカットしてくれるので、電車の中や飛行機でも音楽や動画にぐっと集中できます。
さらに、今回から新しく心拍数センサーを搭載。Apple Watchほど正確ではないにしても、ランニングやジムで「どのくらい負荷がかかっているか」をイヤホンだけで測れるのはちょっと未来的ですよね。
一方で、チップはH2からH3への進化は見送られました。そのため全体としては堅実なブラッシュアップという位置づけといえそうです。
総じて、AirPods Pro 3は派手なデザインチェンジこそないものの、毎日の使い心地を一段と快適にしてくれる確かな進化を遂げています。大きな飛躍を期待していた人には少し物足りないかもしれませんが、これから数年安心して使える一台といえるでしょう。
初めてAirPods Proを買う人におすすめの選び方
初めてAirPods Proを買う人にとって、最大のポイントは「価格」と「機能のバランス」です。
- できるだけ安く入手したいなら → AirPods Pro 2
実売価格が下がっていて、セールならかなりお得に買えます。ノイズキャンセリングも十分優秀で、初めての人なら不満はほとんどないでしょう。 - 最新の機能を長く使いたいなら → AirPods Pro 3
心拍数センサーやノイキャン強化、防水性能などを含めて「これから数年安心して使いたい」という人には、最新モデルを選ぶ価値があります。
つまり、予算重視ならPro 2、安心して長く使いたいならPro 3 を選ぶのがおすすめです。
AirPods Pro 2からの買い替えを検討している人におすすめの選び方
すでにAirPods Pro 2を持っている人にとっては、「わざわざPro 3に買い替える価値があるか」が気になりますよね。
- ノイズキャンセリングをさらに強化したい人:電車や飛行機をよく利用するならPro 3の違いは体感できるはずです。
- 運動時のデータ計測が欲しい人:心拍数センサーがあるので、ランニングやジムで活用できます。
- 汗や雨に強いモデルが欲しい人:防水性能の強化は、スポーツユーザーにとっては大きな安心材料です。
そしてもうひとつ。バッテリーが短くなってきたと感じる人は、買い替えのタイミングかもしれません。
AirPodsは構造上バッテリー交換が難しいため、寿命が近づくと「買い替え」が現実的な選択になります。
ただし、充電の仕方や保管方法を工夫するだけで寿命を少しでも延ばすことが可能です。詳しくはこちらの記事でまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
おすすめアクセサリー|AirPods Pro 3と一緒に揃えたい周辺機器
Spigen AirPods Pro 3 ケース(ラギッド・アーマー / マットブラック)

米軍MIL規格に準拠した耐衝撃設計で、大切なAirPodsをしっかり守る安心感。TPU素材で軽量なのに頑丈、しかもワイヤレス充電対応。シンプルで武骨なデザインは男女問わず人気が高く、日常使いからアウトドアまで頼れるケースです。
ESR AirPods Pro 3 ケース(MagSafe対応 / ブラック)

MagSafe充電やUSB-Cケーブル充電に対応した多機能ケース。強力な落下保護と傷防止設計で、毎日持ち歩いても安心。マグネットカバーで開閉もスムーズ、見た目はシンプルながら実用性が光る一品です。
CIO モバイルバッテリー(5000mAh / ワイヤレス充電対応)

iPhone 16・Apple Watch・AirPodsを同時に充電できるコンパクトモバイルバッテリー。ケーブルレスでワイヤレス充電が可能なので、外出先でもサッと置くだけでOK。手のひらサイズなのに頼もしい5000mAh搭載で、旅行や出張のお供に最適です。
結論
AirPods Pro 3は大きなデザイン変更こそないものの、ノイズキャンセリングの強化、心拍数センサーの追加、防水性能アップといった「堅実な進化」を遂げています。
- 最新機能をいち早く使いたい人、運動時の計測や強力なノイズキャンセリングを求める人 → AirPods Pro 3がおすすめ
- 現状の性能に満足していて、ケース込みのバッテリー持ちや価格重視で考えたい人 → AirPods Pro 2のままで十分
つまり「より快適な体験を求めるならPro 3、コスパを取るならPro 2」というのが現時点でおすすめできる選び方です。


AirPodsの最新モデルに関する新機能・特徴まとめ
▶︎ 最新AirPods 4の新機能や特徴はこちらの記事をチェック
▶︎ 最新AirPods Pro 3の新機能や特徴はこちらの記事をチェック
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AirPodsの次世代モデルに関する最新情報・噂まとめ
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