MacBookのカメラ・スピーカー・マイクの性能は、毎日の仕事の質を左右する重要な要素になっています。プレゼンテーション、映画や音楽鑑賞、配信まで、これらの機能はPC作業の中心にあります。
この記事では、現行のMacBook Air 13インチ・15インチ、MacBook Pro 14インチ・16インチの4モデルを、カメラ・スピーカー・マイクという3つの視点から徹底比較します。結論から言えば、カメラは全モデル同じですが、スピーカーとマイクには明確な差があります。
MacBookのカメラと音質は?
カメラは全モデル同じ|12MPセンターフレームカメラ
まず、MacBook Air M4とMacBook Pro M4シリーズは、すべてのモデルが12MPセンターフレームカメラを搭載しており、センターフレーム機能とデスクビュー機能が使えます。従来の1080p FaceTime HDカメラから大幅にアップグレードされ、有効画素数が約4倍に向上しました。
12MPセンターフレームカメラの登場
MacBook Air M4(2025年3月発売)とMacBook Pro M4シリーズ(2024年11月発売)には、MacBook史上初となる12MPセンターフレームカメラが搭載されました。従来の1080p FaceTime HDカメラから大幅にアップグレードされ、有効画素数が約4倍に向上しています。
センターフレーム機能は、ユーザーが動いても自動的に画面の中心に収める追従撮影機能です。立ち上がって資料を取りに行く場面でも、別の人が画面に入ってきた時も、カメラが自動で最適な構図に調整してくれます。
デスクビュー機能で手元をシェア
デスクビュー機能は、机の上を真上から撮影したような映像を内蔵カメラだけで実現します。手元の資料やスケッチをリアルタイムで共有したい時、従来はスマートフォンを別途用意する必要がありましたが、MacBookを開くだけで手元の作業を共有できます。

カメラ性能に関しては、どのMacBookを選んでも同じ体験が得られます。つまり、カメラだけで選ぶなら、最も安い MacBook Air 13インチで十分ということです。
決定的な差はスピーカーとマイク
では何が違うのか。MacBook AirとProの真の差は、スピーカーとマイクの性能にあります。そしてこの差は、サイズによっても変わります。
MacBook Air 13インチは4スピーカーシステム、15インチは6スピーカーシステムです。一方、MacBook Pro 14インチ・16インチは両方とも6スピーカーシステムですが、フォースキャンセリングウーファーを搭載した「原音に忠実な」高品質システムです。
マイクについても同様です。すべてのモデルが3マイクアレイを搭載していますが、MacBook Proは「スタジオ品質の3マイクアレイ」と明記されており、音声品質に明確な差があります。
この違いは、オンライン会議の体験を大きく変えます。
各モデルのカメラ・スピーカー・マイク詳細比較
MacBook Air 13インチ(M4、2025年)
Apple 2025 MacBook Air M4 チップ搭載 13 インチノートブック: Apple Intelligence のために設計、13.6 インチ Liquid Retina ディスプレイ、16GBユニファイドメモリ、 256GB SSD ストレージ、12MP センターフレームカメラ、Touch ID - ミッドナイト
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カメラ | 12MPセンターフレームカメラ |
| カメラ機能 | センターフレーム、デスクビュー、低照度環境での画質向上 |
| スピーカー | 4スピーカーサウンドシステム、ドルビーアトモス対応 |
| マイク | 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ |
| マイク機能 | 「声を分離」と「ワイドスペクトル」のマイクモード |
MacBook Air 13インチは、4スピーカーシステムを搭載しています。ステレオで音楽を聴くには十分な品質ですが、低音の響きは控えめです。ドルビーアトモス対応のコンテンツも再生できますが、没入感はProシリーズに及びません。
マイク性能は日常的なビデオ通話には十分です。3マイクアレイが指向性ビームフォーミングで声をクリアに拾い、「声を分離」機能で周囲の雑音を抑えます。カフェやオフィスなど騒がしい環境でも、相手に自分の声をはっきりと届けられます。
カメラは12MPセンターフレームカメラで、暗い部屋でもノイズの少ない映像を実現。M4チップの画像信号プロセッサと連携し、コンピュテーショナルビデオ技術で映像品質を向上させています。
MacBook Air 15インチ(M4、2025年)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カメラ | 12MPセンターフレームカメラ(13インチと同じ) |
| カメラ機能 | センターフレーム、デスクビュー、低照度環境での画質向上 |
| スピーカー | 6スピーカーサウンドシステム、2組のフォースキャンセリングウーファー搭載 |
| マイク | 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ(13インチと同じ) |
| マイク機能 | 「声を分離」と「ワイドスペクトル」のマイクモード |
MacBook Air 15インチは、13インチとカメラ・マイクは同じですが、スピーカーが大幅に強化されています。6スピーカーシステムに加え、2組のフォースキャンセリングウーファーを搭載。低音の深さが13インチの2倍になり、音楽や映画を楽しむ際の没入感が違います。
筐体サイズが大きい分、スピーカーの物理的な余裕があり、音の広がりも豊かです。ビデオ会議で相手の声を聞く際も、15インチの方がクリアで自然な音質を感じられます。
カメラ性能は13インチと全く同じですが、15.3インチの大画面により、ビデオ会議中に複数の資料を同時表示しても余裕があります。相手の表情も大きく表示されるため、コミュニケーションの質が向上します。
MacBook Pro 14インチ(M5、2025年)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カメラ | 12MPセンターフレームカメラ(Airと同じ) |
| カメラ機能 | センターフレーム、デスクビュー、高度な低照度補正 |
| スピーカー | フォースキャンセリングウーファーを備えた原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム |
| マイク | スタジオ品質の3マイクアレイ |
| マイク機能 | 「声を分離」と「ワイドスペクトル」のマイクモード、高度なノイズキャンセリング |
MacBook Pro 14インチは、カメラハードウェアこそAirと同じですが、M4 Pro・M4 Maxチップの強力な処理性能により、より高度な画像処理が可能です。難しい照明条件下でも、顔を明るく鮮明に映し出します。
スピーカーは「原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム」と明記されており、フォースキャンセリングウーファーにより低音の響きが豊かです。ワイドなステレオサウンドで、まるで外部スピーカーを使っているかのような音質を実現します。
マイクが「スタジオ品質」と謳われている点が最大の違いです。3マイクアレイが高度なノイズキャンセリング処理を行い、自分の声だけを驚くほどクリアに拾います。外付けマイクを使わなくても、Podcast収録やYouTube動画のナレーション録音に十分な品質が得られます。
ビデオ通話の「声を分離」機能は、Airでも使えますが、Proの方がより効果的に周囲の雑音を除去します。在宅ワークで家族の声や生活音が気になる環境でも、相手には自分の声だけがクリアに届きます。
MacBook Pro 16インチ(M4 Pro/Max、2024年)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カメラ | 12MPセンターフレームカメラ(14インチと同じ) |
| カメラ機能 | センターフレーム、デスクビュー、高度な低照度補正 |
| スピーカー | フォースキャンセリングウーファーを備えた原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム |
| マイク | スタジオ品質の3マイクアレイ(14インチと同じ) |
| マイク機能 | 「声を分離」と「ワイドスペクトル」のマイクモード、高度なノイズキャンセリング |
MacBook Pro 16インチは、カメラ・マイクの仕様は14インチと全く同じです。しかし筐体サイズが大きい分、スピーカーの音質はさらに向上しています。同じ6スピーカーシステムでも、16インチの方が音の広がりと深みが感じられます。
16.2インチの広大なディスプレイにより、ビデオ会議中に複数の資料を同時表示しても余裕があります。カメラ性能は他のモデルと同じですが、大画面による迫力と、より洗練された全体的な体験が得られます。
オンライン会議特化の視点で選ぶべきモデル
スタンダードなら|MacBook Air 13インチ M4
日常的なビデオ会議、社内ミーティング、取引先とのオンライン商談が中心で、「相手に自分の声と顔がクリアに伝わればOK」という方には、MacBook Air 13インチ(M4)がベストです。
カメラは全モデル同じ12MPセンターフレームカメラなので、映像品質に妥協はありません。マイクも3マイクアレイで「声を分離」機能があり、ビデオ通話の音声品質は十分です。
唯一の弱点はスピーカーです。4スピーカーシステムなので、相手の声を聞くには問題ありませんが、音楽を聴いたり映画を見る際は少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、ビデオ会議用途に限れば全く問題ないレベルです。
価格は164,800円から(16GB RAM、256GB SSD構成)と、MacBookラインナップの中で最もコストパフォーマンスに優れています。薄型軽量で持ち運びやすく、バッテリー駆動時間は最大18時間。自宅とオフィスを行き来するハイブリッドワークに最適です。
カメラ・マイク性能は上位モデルと同じで、価格が最も安い。オンライン会議特化で選ぶなら、これ以上の選択肢はありません。
音楽や映画も楽しみたいなら|MacBook Air 15インチ M4
ビデオ会議だけでなく、休憩時間に音楽を聴いたり、仕事終わりに映画を見たりする方には、MacBook Air 15インチ(M4)をおすすめします。
カメラ・マイクは13インチと全く同じです。つまり、オンライン会議の体験は変わりません。しかしスピーカーが6スピーカーシステムにアップグレードされ、2組のフォースキャンセリングウーファーにより低音の深さが2倍になります。
ビデオ会議で相手の声を聞く際も、15インチの方がクリアで自然な音質です。複数人が参加する会議で、誰がどこから話しているかが分かりやすく、臨場感があります。
画面が大きいと、ビデオ会議中に資料を並べて表示しても余裕があります。プレゼンテーション資料を確認しながら話す、複数の参加者の顔を大きく表示する、といった使い方が快適です。
価格は198,800円から(16GB RAM、256GB SSD構成)。13インチとの価格差は34,000円ですが、スピーカー品質の向上と画面サイズによる作業効率を考えれば、十分に価値のある投資です。
ウェビナー・Podcast・配信もするなら|MacBook Pro 14インチ M4 Pro
ウェビナー登壇、Podcast収録、YouTubeやオンライン講座の配信など、「聞かせる」「見せる」ことが仕事の一部なら、MacBook Pro 14インチを選びましょう。
カメラは全モデル同じですが、M4 Proチップの高度な画像処理により、難しい照明条件でも常に最高の映像品質を維持します。しかし真の違いは、スピーカーとマイクです。
「原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム」により、参加者の声を自然な音質で聞けます。長時間のウェビナーでも耳が疲れません。そして最大の武器が「スタジオ品質の3マイクアレイ」です。
外付けマイクを使わなくても、Podcast収録やナレーション録音に十分な品質が得られます。ビデオ会議の「声を分離」機能も、Airより高度なノイズキャンセリングを実行。在宅ワークで家族の声や生活音が気になる環境でも、自分の声だけをクリアに届けられます。
Liquid Retina XDRディスプレイは1000ニトの持続輝度を誇り、明るい環境でも画面がはっきり見えます。外部ディスプレイへの出力も最大3台まで対応。配信用のモニタリング環境を構築する際にも柔軟に対応できます。
価格は248,800円から(M4チップ、16GB RAM、512GB SSD構成)。プロフェッショナルな配信や制作を考えれば、必要な投資と言えるでしょう。
音響環境にこだわるなら|MacBook Pro 16インチ M4 Pro/Max
最高峰の音響体験を求めるなら、MacBook Pro 16インチです。カメラ・マイクの仕様は14インチと同じですが、筐体サイズが大きい分、スピーカーの音質がさらに向上しています。
16.2インチの大画面により、ビデオ会議中に複数の資料を同時表示しても余裕があります。複数人が参加する会議で、全員の顔を大きく表示でき、コミュニケーションの質が向上します。
外部ディスプレイへの出力は最大4台まで対応。自宅のホームオフィスに複数のディスプレイを配置し、プロ仕様のワークステーションを構築できます。配信やウェビナーで複数のカメラアングルやスライドを管理する際に威力を発揮します。
バッテリー駆動時間も長く、電源を確保しづらい場所でも長時間の配信やプレゼンテーションが可能です。音質と画面サイズの両方で最高峰の体験を求めるなら、16インチ一択です。
価格は398,800円から(M4 Proチップ、24GB RAM、512GB SSD構成)。高額ですが、ビジネスツールとしての信頼性と、長期間使える拡張性を考えれば、投資に見合う価値があります。
オンライン会議を快適にするアクセサリー
外部ディスプレイ
Dell S2722QC 27インチ 4Kモニター
USB-Cケーブル1本でMacBookに接続でき、給電も同時に行える便利なモニター。IPSパネル採用で色再現性が高く、MacBookのディスプレイと並べても違和感がありません。高さ・角度調整が自在で、縦画面表示にも対応。
ビデオ会議の画面を外部ディスプレイに表示し、MacBook本体の画面で資料やメモを確認する使い方が快適です。MacBook Air M4なら、本体画面を開いたまま最大2台の6K外部ディスプレイに出力できるため、合計3画面での作業環境を構築できます。
トラックボールマウス
ビデオ会議中の操作性を向上させるなら、トラックボールマウスが効果的です。
ロジクール ワイヤレストラックボール
親指でボールを操作するタイプで、手首を動かさずに正確なカーソル操作が可能。ビデオ会議中に資料を操作する際、最小限の動きで済むため、カメラに映る姿勢が安定します。複数デバイス間の切り替えも簡単で、MacBookとiPadを併用する場合にも便利です。
電池式で電池持ちが非常に良く、頻繁な充電が不要。長時間のビデオ会議でも安心して使えます。
MacBookのカメラ・スピーカー・マイク比較まとめ
現行のMacBookラインナップは、カメラに関しては全モデル同じ12MPセンターフレームカメラを搭載しており、映像品質に差はありません。センターフレーム機能もデスクビュー機能も、どのモデルでも使えます。
しかし、スピーカーとマイクには明確な差があります。
MacBook Air 13インチは、4スピーカーシステムと標準の3マイクアレイ。ビデオ通話には十分ですが、音楽鑑賞や高品質な音声収録には物足りなさを感じるかもしれません。カメラは全モデル同じなので、オンライン会議が中心なら最もコスパが良い選択です。
MacBook Air 15インチは、6スピーカーシステムにアップグレード。低音の深さが2倍になり、音楽や映画も楽しめる品質です。カメラ・マイクは13インチと同じですが、スピーカー品質と画面サイズの違いが体験を大きく変えます。
MacBook Pro 14インチ・16インチは、「原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム」と「スタジオ品質の3マイクアレイ」を搭載。カメラハードウェアはAirと同じでも、M4 Pro・M4 Maxチップによる高度な画像処理と、圧倒的な音響品質が得られます。
オンライン会議だけならAir 13インチで十分。音楽も楽しみたいならAir 15インチ。配信やコンテンツ制作もするならPro 14インチ。最高峰の音響環境を求めるならPro 16インチ。
カメラが全モデル同じだからこそ、スピーカーとマイクの差で選ぶべきです。自分のニーズに合わせて選びましょう。
MacBookの選び方
▶︎ MacBook Air vs MacBook Pro
▶︎ MacBookのバッテリー性能比較
▶︎ MacBookのチップ性能比較


























