Appleは2024年9月13日(日本時間)にiPhone 16シリーズを正式発表しました。
iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、Pro Maxの4モデルが登場し、生成AIを活用した「Apple Intelligence」が最大の注目点となっています。
この記事では、筆者が実際にiPhone 16 Proを使って感じた「進化ポイント」と「正直そんなに変わらないかも?」というリアルな体験談を交えながら、iPhone 15ユーザーやiPhone 14以前のユーザーが「買い替えるべきかどうか」を解説します。
【比較表】iPhone 15 / iPhone 15 Pro / iPhone 16 / iPhone 16 Pro
iPhone 15とiPhone 16を選ぶ際に注目すべきなのは、Apple Intelligenceの対応状況や、ディスプレイサイズ、バッテリー性能、カメラ構成などのスペックです。
以下で、これらの違いのなかで特に重要な5つの項目を整理しましょう。
① ディスプレイ:Proモデルはついに最大化

- iPhone 16 Pro:6.3インチに拡大(iPhone史上初のサイズ)
- iPhone 16 Pro Max:6.9インチとさらに大型化(従来は6.7インチ)
- マイクロレンズ有機EL採用で、明るさアップ・消費電力ダウン
iPhone 16シリーズのディスプレイは明るく反射にも強いため、明るい屋外でも文字や画像がくっきりと見える実感があります。動画視聴中に細部まで確認しやすくなり、目の疲れが減った印象です。
さらに、iPhone 16 Proモデルは、ディスプレイ周りのベゼルが狭くなったことで過去最大に画面が大きくなりました。
▶ ディスプレイの進化を重視するなら、iPhone 16 Proモデルは十分に買い替え対象です。
② Apple Intelligence:生成AIの本格搭載
iPhone 16 Pro / Pro Maxでは、A18 Proチップを搭載し、Apple Intelligenceが搭載されました。
- Siriが自然言語で会話可能に
- メモやメールの要約・自動返信
- 写真内のオブジェクト認識・削除
- 手書き文字の変換と要約機能
これはiPhone 16 Pro最大の進化かもしれません。とくにメモの自動要約や、写真内の不要な物体の自動削除は驚くほど自然で、「え、それ人間がやったの?」というレベル。
ただ、iPhone 15 Pro / Pro Maxでは、iOS 18にアップデートすればApple Intelligenceを利用できるので、「AI機能を使いたいからiPhone 16を買わなければいけない」と考えている人は注意が必要です。
処理速度や動作の安定性はiPhone 16 Proの方が上ですが、主要なAI機能そのものは15 Proでも問題なく体験できます。
一方で、iPhone 15(無印)やiPhone 14以前のモデルを使っている人は、Apple Intelligenceに非対応です。
AI機能をフルに使いたい場合は、iPhone 16 Proシリーズまたは15 Proシリーズなど、Apple Intelligence対応モデルへの乗り換えが必要になります。
③ カメラ性能:大型センサー+新撮影ボタン
- メインセンサー:12%大型化
- 超広角レンズ:48MP対応
- 撮影専用ボタン(タッチセンシティブ)追加
- Pro Maxには望遠5倍ズーム搭載(iPhone 15 Proは3倍)
カメラ性能の進化は確かに感じます。特に夜景撮影やズーム撮影では、iPhone 16 Pro Maxの5倍望遠が「スマホでここまで撮れるの?」というレベルで驚きました。手ブレ補正も強化されていて、夜の街や遠くの建物もくっきり撮れます。
ただし、日常のスナップ写真や日中の風景に関しては、iPhone 15 Proと劇的な差があるかというと正直そうでもありません。
特にProモデルに慣れている人にとっては、「全体的にやや良くなった」くらいの印象になるかもしれません。

一方で、筆者が個人的に最も感動したのは、カメラ専用の「カメラコントロールボタン」が搭載されたことです。iPhone 15 Proでもアクションボタンをカメラ起動に設定することはできましたが、16 Proでは専用のカメラボタンが右側面に搭載されており、ワンボタンで即座に撮影モードに入れます。
この違いは意外と大きく、たとえば「今撮りたいけど、ロック解除してカメラアプリ開くの面倒だな……」という瞬間が確実に減りました。
その結果、日常のちょっとした場面でも写真を残す機会が増えたのが最大の恩恵かもしれません。
④ バッテリーと冷却:Proシリーズは長寿命化
- Pro Maxモデルでは4,422mAhから4,676mAhへと増量
- 放熱構造が見直され、連続使用時の安定性向上
バッテリー持ちは少し伸びた程度ですが、高負荷時に本体が熱くならなくなったのは実感できます。
iPhone 15 Proで動画編集をしていたときは発熱が気になりましたが、iPhone 16では問題なし。夏場のゲームや撮影でも安心です。
⑤ 本体サイズ・重さ:若干の増加あり

- 本体サイズはわずかに大型化・重量増加
筆者は比較的手が大きい方ですが、片手操作は少々厳しくなりました。文字を打つといった基本操作すら「両手必須」になる場面が増えました。
コンテンツ視聴中心の方にはメリットが大きいですが、日常の取り回しや軽快さ重視の方はiPhone 16やiPhone Plusの方が合っていると思います。
iPhone 15とiPhone 16のどっちを選ぶべき?
こんな人にはiPhone 16への買い替えがおすすめ
- AI機能をフルに使いたい(Apple Intelligenceに魅力を感じる)
- 動画や写真をより高品質で残したい
- 大画面で快適に作業・閲覧したい
- iPhone 15(Proモデルではない)またはiPhone 14以前のモデルを使っている
逆にこんな人は見送りでもOK
- iPhone 15を最近購入したばかり
- AI機能やカメラの進化にさほど興味がない
- コンパクトなサイズが好き
自分に合ったiPhoneを選んで毎日を楽しもう
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自分の用途に合ったiPhoneを選んで、毎日のスマホライフを楽しみましょう!