iPhoneやiPad、MacBookを選ぶとき、性能や容量だけでなく「ディスプレイの種類」も重要な比較ポイントになってきました。2025年現在、Appleは端末ごとにLED、ミニLED、OLEDと異なるディスプレイ技術を使い分けています。
ここでは、それぞれのディスプレイの仕組みや違い、搭載製品、そしておすすめの購入モデルをわかりやすく解説していきます。
Apple製品で使われているディスプレイ一覧表
ディスプレイ技術は年々進化しており、Apple製品では主に以下の3種類が使われています。
| 種類 | 特徴 | 搭載製品 |
|---|---|---|
| LEDディスプレイ | 視野角が広く、安定した色再現 | MacBook Air（M4, 2025）、iPad Air（M3, 2025）、iPad（A16, 2025）、iPad mini（A17 Pro, 2024） |
| ミニLEDディスプレイ | 高輝度・高コントラスト・HDR向き | MacBook Pro（M4, 2024） |
| OLED（有機EL）ディスプレイ | 自発光。黒の表現力が最も高く、極薄・省電力 | iPhone 12/13/14/15/16、Apple Watch、iPad Pro（M4, 2024） |
特にOLED（有機EL）は、ミニLEDよりもさらに黒の表現力に優れ、柔軟性や薄さが求められるデバイスに最適です。そのため、AppleではMacBook ProにもOLEDを導入すると予測されています。
LEDディスプレイ（IPS液晶＋LEDバックライト）
LEDディスプレイとは、LED（発光ダイオード）を使ってバックライトを照らす液晶ディスプレイのことです。正確には「LEDバックライト付き液晶ディスプレイ」と言いますが、一般的には略してLEDディスプレイと呼ばれています。
液晶自体は発光しないため、裏から光を当てる必要があります。そこでLEDを使って明るさを確保し、映像を表示しているのです。
視野角が広く、色の再現性も優れているため、手ごろな価格帯で高品質なディスプレイとして高い人気があります。
特徴とメリット
- コストパフォーマンスが高い
- 色再現性と視野角に優れ、普段使いに最適
- 構造が安定しており長寿命
Apple製品でのLEDディスプレイ搭載例
MacBook Air（M4, 2025）
ポチップ
新型M4チップ搭載で処理性能が大幅アップ。軽さとパワーを両立したモバイルノートの理想形といえます。
iPad Air（M3, 2025）
ポチップ
動画視聴や学習、ビジネスに十分以上の性能。Apple Pencil Pro対応で汎用性も高いです。
iPad（A16, 2025）
ポチップ
手ごろな価格とA16 Bionicの安心感。初めてのiPadや学生向けにもぴったりなスタンダードモデル。
iPad mini（A17 Pro, 2024）
ポチップ
片手で持てるサイズ感とパワフルなA17 Proチップ搭載。読書・ゲーム・メモにぴったりの小型高性能モデル。
ミニLEDディスプレイ（mini LED）
ミニLED（mini LED）は、従来のLEDよりもはるかに小さなチップを高密度で配置したバックライト技術です。
数千～数万個もの小型LEDが画面全体に敷き詰められており、明るさや色のコントロールがより緻密に行えるのが特徴です。
Appleは、ミニLEDを使ったディスプレイを「Liquid Retina XDRディスプレイ」と呼んでいます。
LEDよりも繊細な明暗表現することができる技術で、主にPro向け製品に搭載されています。
特徴とメリット
- HDR対応で、より深い黒と明るい白を表現
- 動画編集やクリエイティブ用途に最適
- OLEDより焼き付きに強く、長時間の使用にも安心
Apple製品でのミニLEDディスプレイ搭載例
MacBook Pro（M4, 2024）
ポチップ
動画編集者やデザイナー、開発者に人気のハイエンドモデル。ミニLEDディスプレイで色の再現性も明るさも圧倒的。重めの作業も快適にこなせるプロ仕様です。
現在はミニLEDディスプレイ（Liquid Retina XDRディスプレイ）を搭載しているMacBook Proですが、2026年にはOLEDを搭載するのではないかとの噂もあります。
OLED（有機EL）ディスプレイ
OLEDは自発光型ディスプレイ。
ピクセルごとに光を調整でき、黒は完全に消灯することで「漆黒の黒」を表現できます。iPhoneやApple Watchで標準化が進み、ついにiPad Proシリーズにも登場しました。
特徴とメリット
- 極薄設計が可能
- コントラスト比が極めて高い
- 消費電力が低く、バッテリーが長持ち
Apple製品でのOLEDディスプレイ搭載例
iPhone 16 / iPhone 16 Pro（2024）
ポチップ
ダイナミックアイランド＋ProMotion搭載。写真も動画も滑らかで美しく、SNSや動画撮影を楽しみたい人にバッチリです。
Apple Watch Series 10（2024）
ポチップ
屋外でも見やすい高輝度ディスプレイとヘルスケア機能が充実。日常の活動量管理やワークアウト記録にぴったりのスタンダードモデル。
Apple Watch Ultra 2（2024）
ポチップ
過酷な環境でも使えるタフ仕様。登山・ダイビング・アウトドア好きに支持される、Apple最強のスポーツウォッチ。
iPad Pro（M4・2024）
ポチップ
世界初のタンデムOLEDを採用。圧巻の表示品質と超薄型ボディで、プロフェッショナルの創作活動を軽やかに支える最高峰タブレット。
今後はMacBook ProやiPad miniにもOLEDが導入されると予測されており、ディスプレイの進化によってApple製品全体の差別化がさらに加速することに期待したいですね。
ディスプレイ別：こんな人におすすめ！
映像表現にこだわりたい方にはミニLEDやOLEDがおすすめですが、価格と性能のバランスを重視するなら従来のLEDバックライト型も十分魅力的です。
安さと使いやすさを重視したい人は「LED」
「とにかく価格は抑えたい、でも基本的な作業は快適にこなしたい！」
そんな人にぴったりなのがLED（IPS液晶）ディスプレイを搭載したモデルです。
明るさや色の再現性は十分で、ブラウジング、動画視聴、SNS、オンライン会議などの日常使いにはまったく不自由しません。
美しいディスプレイで動画を編集したい人は「ミニLED」か「OLED」
動画編集や写真の色補正など、映像のクオリティにこだわる人には、ミニLEDかOLEDディスプレイの搭載モデルがおすすめです。
ミニLEDは高輝度と高コントラストでHDR編集に強く、MacBook Pro（M4）などのプロ向け製品でも採用されています。
一方、OLEDは黒の表現が圧倒的で、色の深みや滑らかさにおいてワンランク上。正確な表示が求められる作業や、映画のような美しさを求める人には最高の選択肢です。
最上級のディスプレイを軽く持ち運びたい人は「OLED」
「最高の映像美を、どこでも手軽に楽しみたい」
そんなわがままを叶えてくれるのが、最新のOLED搭載iPad Pro（M4）です。
従来のミニLEDよりも軽く薄く、持ち運びにも最適。
屋外でも映える高輝度ディスプレイと、洗練されたデザインで、まさに「持ち運べる最上級ディスプレイ」といえる一台です。
| 重視するポイント | おすすめディスプレイ | モデル例 |
|---|---|---|
| 安さと使いやすさ | LED | MacBook Air（M4, 2025）、iPad Air（M3, 2025）、iPad（A16, 2025）、iPad mini（A17 Pro, 2024） |
| 動画編集・写真管理 | ミニLED | MacBook Pro（M4, 2024） |
| 最上級・薄さ・省電力 | OLED | iPhone 12/13/14/15/16、Apple Watch、iPad Pro（M4, 2024） |
iPadの選び方｜ディスプレイ別おすすめ
iPadを選ぶとき、ディスプレイの種類によってできること・快適さ・価格が大きく変わってきます。特にiPadは用途が多様だからこそ、自分に合った選び方が重要です。
- iPad（無印）やiPad miniは、IPS液晶を採用しており、普段使いにぴったり。
電子書籍や動画視聴、学習アプリなどを使うなら、これだけで十分満足できるはずです。 - iPad Air（M3/M2）は、やや広めの作業にも対応できるLEDディスプレイ＋Apple Pencil Pro対応というバランス型。
ノートアプリやPDFへの手書き、簡単なイラスト制作など幅広いシーンで活躍してくれます。
- iPad Pro（M4）は、Tandem OLEDを搭載した唯一のモデルで、ProMotion 120Hz表示や色の再現性が別格。
プロのイラスト制作や動画編集、映画・ゲームのビジュアル体験を追求したい人にとってはベストな選択です。
MacBookの選び方｜ディスプレイ別おすすめ
MacBookは、AirとProでディスプレイ仕様が大きく異なります。どちらも優秀な画面品質を持ちながら、使い方に応じた最適モデルを選ぶのがポイントです。
- MacBook Air（M4）は、IPS液晶を採用。
薄型軽量で明るく見やすく、資料作成、Zoom会議、テキスト入力などの作業に最適。価格も抑えめで、はじめてのMacや出先用としても優秀です。 - MacBook Pro（M4）は、Liquid Retina XDR（ミニLED）を搭載。
4K HDR映像の色域や輝度も段違いで、動画編集や写真レタッチなど、画面の美しさと精度が重要な人にとって理想のマシンです。
今後、MacBookのProモデルにもOLEDディスプレイが導入される可能性が高く、より薄く・より美しい表示性能への進化が期待されています。
まとめ：ディスプレイは「使い心地」に直結する重要ポイント
iPhoneやiPad、MacBookを選ぶ際、「チップの性能」や「ストレージ容量」も重要ですが、ディスプレイは毎日目にするからこそ、自分に合ったディスプレイ選びは体験の差を大きく左右します。
- 普段使いならLEDで十分
- 映像・写真編集ならミニLED
- 最先端の映像体験を求めるならOLED
自分の用途に合った一台を選ぶことで、日常がもっと快適に楽しくなるはずです！
