iPadのチップで迷ったら、まず自分が同時に何をするかを思い浮かべてみるのがおすすめです。現行のiPadにはA16からM5まで4種類のチップが載っていますが、動画を見る・本を読む・ノートを取るという使い方なら、どれを選んでも体感はほとんど変わりません。
差がはっきり出るのは、アプリを同時に何個も開くときと、書き出しや描画で待たされるときの2つです。ここを押さえると、自分に必要なチップは意外とすんなり決まるはずです。
現行4モデルのチップを一覧で比べる
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(第7世代) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 搭載チップ | A16 | A17 Pro | M4 | M5 |
| CPUコア数 | 5コア | 6コア | 8コア | 9コア(256/512GB)|10コア(1TB以上) |
| GPUコア数 | 4コア | 5コア | 9コア | 10コア |
| ユニファイドメモリ | 6GB | 8GB | 12GB | 12GB(256/512GB)|16GB(1TB以上) |
| メモリ帯域幅 | 非公表 | 非公表 | 120GB/s | 153GB/s |
| Neural Engine | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア |
| ハードウェアレイトレーシング | × | ○ | ○(第2世代) | ○(第3世代) |
| Apple Intelligence | × | ○ | ○ | ○ |
| 価格(最小構成) | 74,800円 | 99,800円 | 129,800円(11インチ) | 209,800円(11インチ) |
| 外観 | (画像) | (画像) | (画像) | (画像) |
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スペックだけ眺めると、iPad(A16)とiPad Pro(M5)のあいだには2倍以上の開きがあります。GPUコアは4コアと10コア、メモリは6GBと最大16GB。ただし、この差がそのまま日常の使い心地に直結するわけではないところがiPadの面白い点でしょう。
大きな特徴の一つは、Apple Intelligenceへの対応です。iPad(A16)だけが非対応で、これは後から設定で有効にできる類のものではありません。価格がいちばん安い一台に、唯一の明確な機能制限がついているという形になります。
なお価格はいずれもWi-Fiモデルの最小構成で、iPad AirとiPad Proは11インチの金額です。13インチを選ぶと、それぞれ3万円ほど上乗せになります。
AシリーズとMシリーズはどこが違うのか
Aシリーズ(A16・A17 Pro)はiPhone用として設計されたチップで、Mシリーズ(M4・M5)はMac用として設計されたチップです。系統がそもそも別なので、どちらが上というより得意な仕事の量が違うと考えるとしっくりきます。
CPUは瞬発力より粘り強さの差
短い処理を1つ実行するだけなら、A17 ProとM4の差は思ったほど感じられません。Webページを開く、アプリを起動する、写真を1枚補正する。この手の作業はどのチップでも一瞬で終わるので、待ち時間の違いが認識できないんですよね。
差が現れるのは処理が数十秒以上続いたときです。CPUコアが5〜6コアのAシリーズは、長く負荷がかかると発熱を抑えるために速度を落としやすくなります。8〜10コアのMシリーズは処理を分散できるぶん、速度の落ち込みが小さくなります。
動画の書き出しやPDFの一括処理のように「終わるまで待つ」作業では、この粘り強さが完了時間の差になって出てきます。
GPUはレイトレーシング対応の有無で線が引かれる
GPUコアの数は4コアから10コアまで並んでいますが、それ以上に分かりやすい境界があります。ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応しているかどうかです。
iPad(A16)だけがこれに非対応で、A17 Pro・M4・M5は対応しています。M4は第2世代、M5は第3世代のレイトレーシングに対応していて、対応ゲームや3Dアプリでの光の表現がより自然になります。
イラスト制作でいうと、キャンバスの拡大縮小やレイヤーの重ね合わせがGPUの担当です。レイヤーを数十枚積んだときにブラシの追従が鈍るかどうかは、CPUよりGPUの余力で決まります。
メモリ帯域幅はMシリーズで一気に広がる
チップとメモリのあいだをデータが行き来する速さがメモリ帯域幅です。iPad Air(M4)が120GB/s、iPad Pro(M5)が153GB/sで、M5はM4比で約30パーセント広くなりました。
AシリーズのiPadについてAppleは帯域幅を公表していませんが、Mシリーズより狭い設計になっています。ここが狭いと、CPUやGPUに余力があってもデータ待ちの時間が生まれます。
4K動画のタイムラインを何本も重ねたときや、高解像度の画像をアプリ間で受け渡すときに響いてくるのが帯域幅で、カタログの数字としては目立たないのに、重い作業では待ち時間をはっきり縮めてくれる部分だと思います。
体感差がいちばん出るのはメモリ容量
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(第7世代) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| ユニファイドメモリ | 6GB | 8GB | 12GB | 12GB/16GB |
| アプリを並べたときの余裕 | 1つのアプリに集中する使い方向き | 2枚程度までなら快適 | 複数枚を並べたままでも余裕 | 複数枚を並べたままでも余裕 |
| 裏に回したアプリの保持 | 再読み込みが起きやすい | 軽いアプリなら保持しやすい | 保持したまま行き来しやすい | 保持したまま行き来しやすい |
| 向いている作業 | 動画視聴・読書・ノート | 読書・ノート・軽い制作 | 学習・仕事・趣味の制作 | 動画編集・イラスト・3D |
メモリ容量そのものはAppleの公表値ですが、「余裕」や「保持」の欄は筆者の使用実感から整理した目安です。アプリの重さによって変わるので、絶対的な枚数として受け取らないほうがいいでしょう。
チップ名よりも、実はこのメモリ容量の差が日常の快適さを決めています。iPadOS 26で本格的なウインドウシステムが入ったことで、複数のアプリを画面に並べたまま作業するスタイルが一気に現実的になりました。
そこで問題になるのがアプリをバックグラウンドで保持しておける枚数です。メモリが足りないと、裏に回したアプリがiPadOSによって終了され、戻ったときに読み込みからやり直しになります。調べ物をしながら原稿を書いていて、ブラウザに戻ったらスクロール位置が消えている、というあれですね。
iPad Air(M4)の12GBは、前世代のM3搭載モデルの8GBから50パーセント増えました。前世代のiPad Pro(M4)の下位構成が8GBだったことを考えると、マルチタスクの余裕という一点だけを見ればiPad Airはかなり贅沢な構成になっています。
一方、iPad(A16)の6GBは現行4モデルで最も少ない構成です。動画を見る、電子書籍を読む、ノートアプリで手書きする。こうした「1つのアプリに集中する」使い方なら不足を感じませんが、アプリを3枚以上並べ始めると窮屈になります。
iPad(A16)だけApple Intelligenceに対応していない
iPad(A16)はApple Intelligenceが使えません。A16チップの仕様上の制限で、これはiPadOSをアップデートしても解消されません。
文章の要約や校正、通知の要点抽出、画像生成といった機能がまるごと対象外になります。残る3モデル(iPad mini・iPad Air・iPad Pro)はすべて対応しているので、現行ラインナップで非対応なのはこの一台だけです。
いまのところApple Intelligenceがないと困る場面は限られていて、74,800円という価格を考えれば納得できる割り切りだと思います。ただ、AI機能はこれから増えていく方向にあるので、3年後4年後まで使うつもりなら気に留めておきたい点です。
iPad(A16)の詳しいスペックと使い勝手は、iPad(第11世代・A16)の新機能や特徴まとめで個別に扱っています。
M5のNeural Acceleratorsで何が変わったか
M5でいちばん大きく変わったのは、GPUの10個のコアそれぞれにNeural Acceleratorが組み込まれたことです。AI処理を担う回路をGPU側に持たせた形になります。
これによって、AIワークロードでのピークGPU演算性能はM4比で最大4倍、iPad Proとしての体感ではM4搭載モデル比で最大3.5倍のAIパフォーマンスという数字が出ています。16コアのNeural Engineもあわせて強化されました。
具体的に恩恵があるのは、画像生成や被写体の切り抜き、動画の背景除去、端末内で言語モデルを動かすような作業です。Final Cut Proのシーン除去マスクのように、以前は待ち時間が気になった処理が実用速度に入ってきたのが今回の変化でしょう。
一方で、AIを使わない作業でのM5とM4の差は控えめです。マルチスレッドのCPU性能はM4比で最大15パーセント、グラフィックス性能は最大30パーセントという数字にとどまるので、ローカルでAIを回す予定がないなら、M5である必然性はそこまで大きくありません。
筆者がiPad Pro(M5)とiPad miniを併用して感じた差
筆者はiPad Pro(M5)の512GBとiPad mini(第7世代)の256GBを用途で使い分けています。この2台の性能差を感じる場面は、情報を閲覧する場合と何かを作る場合とでまったく異なるというのが正直な感想です。
資料を開いて読む、Webで調べ物をする、動画を見る。この範囲では差をまったく感じません。もちろん画面のきれいさは別物ですが、動作の軽さという意味ではminiが劣っていると思う瞬間がないんですよね。
はっきり分かれるのは、動画制作とProcreateで重い処理を回したときです。miniは一気に動作が重くなる感触があって、レイヤーを積んだ状態でブラシを走らせると追従が鈍るときがあります。iPad Pro(M5)では同じ作業でその粘りが最後まで続きます。
つまりチップの差は「作るとき」に出て、「見るとき」には出ないということになります。この線引きが分かっていれば、必要以上に上位モデルを選ばずに済むはずです。
モデル別|どのチップがどんな使い方に向くか
iPad(A16)|動画と学習ならこれで足りる
メリット
- A16はiPhone 15と同系統のチップで、動画・Web・学習アプリの動作は十分に軽快
- ブラウザのタブをいくつか開いたまま使う程度なら不満が出にくい
- 74,800円という現行最安の価格で、家庭用・学習用のメイン1台にちょうどいい
注意点
- Apple Intelligenceに非対応(後から対応する見込みはなし)
- メモリ6GBのため、Web会議+資料+メモのような3枚同時作業には向かない
- レイトレーシング非対応で、対応ゲームでは描画の作り込みに差が出る
- iPhone版のA16よりCPUとGPUのコアが1つずつ少ない構成になっている
iPad mini(第7世代)|A17 Proは小さい画面に対して十分すぎる
メリット
- iPhone 15 Proと同じA17 Proを搭載し、電子書籍・ノート・情報収集はどれも快適
- Apple Intelligenceに対応し、ハードウェアレイトレーシングにも対応
- 省電力性が高く、外に持ち出したときのバッテリー持ちに安心感がある
注意点
- 8.3インチという画面サイズがマルチタスクの上限を決めてしまう
- 重い制作作業では動作が重くなる場面がある
- iPhone 15 ProのA17 ProはGPUが6コアなのに対し、iPad mini版は5コアにとどまる
- 有機ELを載せた新型が2026年後半から2027年に登場するという見方があり、急ぎでなければ様子を見る選択肢もある
iPad miniの立ち位置と使いどころは、iPad mini(第7世代)の新機能や特徴まとめで詳しく書いています。
iPad Air(M4)|12GBのメモリで守備範囲が一気に広がった
メリット
- M4搭載でM3モデル比 最大30パーセント高速、M1モデル比では最大2.3倍
- メモリが8GBから12GBへ50パーセント増量され、アプリを並べたままの作業に余裕がある
- メモリ帯域幅120GB/sに加えてN1チップを搭載し、Wi-Fi 7に対応
- 129,800円とiPad Proより8万円安く、勉強・仕事・趣味の制作を1台でこなせる
注意点
- ディスプレイは60Hz止まりで、ProMotionには非対応
- C1Xモデムが載るのはWi-Fi + Cellularモデルのみで、Wi-Fiモデルには関係しない
- 動画視聴や軽いブラウジング中心の人には性能を持て余す
- 本格的な4K動画編集や3D制作では、iPad Pro(M5)より余力が少ない
iPad Air(M4)で何が変わったかは、iPad Air(M4)の新機能や特徴まとめにまとめてあります。
iPad Pro(M5)|GPUとメモリ帯域幅で別格
メリット
- 10コアGPUの各コアにNeural Acceleratorを搭載し、AIワークロードのピークGPU演算性能はM4比で最大4倍
- メモリ帯域幅153GB/sで、4K動画を複数トラック重ねてもカクつきにくい
- 1TB以上を選ぶと16GBメモリと10コアCPUになり、構成そのものが一段上がる
- Tandem OLEDのUltra Retina XDRディスプレイと組み合わさり、高負荷の描画が滑らか
注意点
- ブラウジングやノート中心だと明確に持て余す
- 209,800円からという価格は、まず1台試したい人には手が伸びにくい
- 256GBと512GBのモデルは12GBメモリ・9コアCPUで、最上位構成とは中身が違う
- Nano-textureガラスを選べるのは1TBと2TBのモデルだけ
値上げ後の価格でチップをどう選ぶか
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(第7世代) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 改定前の価格 | 58,800円 | 78,800円 | 98,800円 | 168,800円 |
| 現在の価格 | 74,800円 | 99,800円 | 129,800円 | 209,800円 |
| 上げ幅 | +16,000円 | +21,000円 | +31,000円 | +41,000円 |
いずれもWi-Fiモデルの最小構成で、iPad AirとiPad Proは11インチの金額です。Appleは2026年6月25日に日本国内の価格を改定し、iPadは全ラインが対象になりました。上げ幅は16,000円から41,000円、率にして17〜30パーセントで、上位モデルほど負担が大きくなっています。
この改定で、チップ選びの意味合いがかなり変わりました。以前ならiPad AirとiPad Proの価格差は7万円でしたが、いまは8万円に開いています。「少し足してProにしておこうか」という判断がしにくくなったわけです。
値上げの理由はメモリとストレージの世界的な高騰と円安で、どちらも短期で解消しにくい構造的なものです。待っても下がる材料は見当たらないので、必要なタイミングで買うほうが結果的に安く済むと思います。
用途別のおすすめ
動画視聴と読書が中心なら|iPad(A16)
YouTubeやNetflixを見る、電子書籍を読む、学習アプリを使う。この使い方ならiPad(A16)が断然おすすめです。メモリ6GBでも1つのアプリに集中する分には不足しません。
チップより画面サイズとストレージ容量のほうが満足度を左右するので、そちらに予算を回すのがおすすめです。
片手で持ち歩いてメモを取るなら|iPad mini(第7世代)
通勤中に読む、立ったまま手書きでメモする、外で調べ物をする。こういう使い方にぴったりなのがiPad mini(第7世代)です。A17 Proは8.3インチの画面に対しては十分すぎる性能で、Apple Intelligenceも使えます。
ただし新型の噂が出ているので、急いでいないなら少し待つのもアリでしょう。
勉強も仕事も1台で済ませたいなら|iPad Air(M4)
ノートとPDFとブラウザを同時に開く、出先でドキュメントを触る、趣味の動画編集にも手を出す。この範囲を1台でまかないたいなら、iPad Air(M4)が基準ラインになります。
12GBのメモリと120GB/sの帯域幅があれば、アプリを並べたままの行き来で待たされる場面はほとんどありません。ここを下回ると、性能がぎりぎり足りずに動きが重く感じる瞬間が増えていきます。
動画編集やイラスト制作が中心なら|iPad Pro(M5)
4K動画をタイムラインに何本も重ねる、レイヤーを多数使ってイラストを描く、3Dやローカルでの生成AIを扱う。制作ツールとしてiPadを使うなら、iPad Pro(M5)を選ぶ価値があります。
Neural Acceleratorsによる最大3.5倍のAIパフォーマンスは、AI機能を含んだ制作フローを使う人にとって、いまいちばん分かりやすい上位モデルの理由でしょう。
適性のまとめ
| 判断軸 | iPad(A16) | iPad mini(第7世代) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 動画視聴・読書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 3枚以上のアプリを並べる | × | △ | ○ | ○ |
| Apple Intelligenceを使う | × | ○ | ○ | ○ |
| イラスト制作(レイヤー多数) | × | △ | ○ | ○ |
| 4K動画の複数トラック編集 | × | × | △ | ○ |
| 端末内でAIを動かす | × | × | △ | ○ |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
買う前に知っておきたい注意点
チップは後から変えられません。ストレージ不足なら外部SSDやクラウドで逃げ道がありますが、メモリとチップは購入時の選択がそのまま数年続きます。
iPad Pro(M5)は容量によって中身が変わります。256GBと512GBは9コアCPU・12GBメモリ、1TBと2TBは10コアCPU・16GBメモリという構成です。同じ「M5搭載iPad Pro」でも、下位構成と上位構成では別物と考えたほうがいいでしょう。
現行iPadのセルラーモデルはすべてeSIM専用です。iPad(A16)・iPad mini(第7世代)・iPad Air(M2以降)・iPad Pro(M4以降)には物理SIMのトレイがないので、いま物理SIMで運用している人は契約の切り替えが必要になります。
iPad版のAシリーズはiPhone版と完全に同じではありません。iPad(A16)はiPhone 15のA16よりCPUとGPUのコアが1つずつ少なく、iPad mini(第7世代)のA17 ProもiPhone 15 Proより1つ少ない5コアGPUです。同じチップ名でも中身に差がある点は押さえておきましょう。
よくある質問
AシリーズとMシリーズはどれくらい性能が違う?
カタログ上はGPUコア数で2倍以上、メモリで2倍前後の開きがあります。ただし体感で差が出るのは、動画の書き出し・レイヤーを多数使ったイラスト制作・アプリを3枚以上並べたときに限られます。動画視聴やブラウジングの範囲では、Aシリーズでも待たされる場面はほとんどありません。
動画視聴だけならiPad(A16)で足りる?
十分に足ります。A16はiPhone 15と同系統のチップで、動画再生やWebの表示で不足を感じることはないでしょう。ただしApple Intelligenceに非対応な点だけは、後から解消できないので確認しておきたいところです。
iPad Air(M4)とiPad Pro(M5)の体感差は大きい?
チップ単体ではマルチスレッド性能で最大15パーセント、グラフィックス性能で最大30パーセントの差です。ただしiPad Airに載るM4は8コアCPU・9コアGPUで、iPad Proの9〜10コアCPU・10コアGPUより構成が絞られているため、実際の開きはもう少し大きくなります。差がはっきり出るのは4K動画の複数トラック編集や、端末内で生成AIを動かすような場面でしょう。
メモリは何GBあれば安心?
アプリを並べて作業するなら12GBが安心のラインです。iPad Air(M4)とiPad Pro(M5)の256/512GBモデルがこの容量にあたります。1つのアプリに集中する使い方なら6GBのiPad(A16)でも困りません。
iPad miniの新型を待ったほうがいい?
有機ELディスプレイを搭載した新型が2026年後半から2027年に登場するという見方があります。時期については情報が割れているので、いま困っていないなら待つ判断もありでしょう。A17 Proの性能自体はまだ数年は現役で通用するはずなので、急いで必要ならいまの第7世代を選んで問題ありません。
チップは何年くらい現役で使える?
Appleはサポート期間を公表していませんが、iPadのOSアップデートは歴代6〜7年ほど提供されてきました。性能面でも、日常用途で「遅い」と感じるまでにはあと数年かかるでしょう。むしろ寿命を決めやすいのはメモリ容量とストレージ容量のほうだと思います。
まとめ|チップの差は使い方に出る
- 動画視聴・読書・ノートなら4モデルとも体感はほとんど変わらない
- 差がはっきり出るのは動画の書き出しとレイヤーを多数使った制作作業
- 日常の快適さを決めているのはチップ名より6GB〜16GBのメモリ容量
- iPad(A16)だけApple Intelligenceに非対応で、後から解消できない
- 2026年6月25日の価格改定でiPad AirとiPad Proの差は8万円に開いた
選ぶときの基準はシンプルで、「見る・読む」が中心ならiPad(A16)かiPad mini、「作る」が入ってくるならiPad Air(M4)以上という分け方になります。筆者がiPad Pro(M5)とiPad miniを併用していて感じるのも、まさにこの境界です。
迷ったときは、いま自分が使っているタブレットやパソコンで待たされている瞬間があるかどうかを思い出してみてください。待たされていないなら、上位モデルを選んでも変わるのは満足感だけでしょう。待たされているなら、その作業がCPU寄りかGPU寄りかで選ぶチップが決まります。
値上げ後は一段と大きな買い物になったので、性能の余裕を買うのか、必要十分で抑えるのかを最初に決めておくのがおすすめです。
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