2025年10月、次世代チップを搭載した「MacBook Pro M5」が正式に登場しました。
M5は、AI処理とグラフィックス性能が飛躍的に進化した新しいアーキテクチャを採用し、「AI時代のMacBook」と言える存在になりました。見た目こそM4世代を踏襲していますが、中身は確実にアップデートされています。
この記事では、最新のM5の特徴や進化ポイントを整理しながら、「今M4を選ぶべきか、それともM5に乗り換えるべきか」──その判断のヒントをわかりやすく解説します。
MacBook Pro (M5) の特徴
- チップ構造の進化:M5ではGPU内にNeural Acceleratorを新搭載。AI処理・生成タスクが大幅に高速化。
- メモリ帯域幅の拡大:M4の120GB/sから、M5では153GB/sへ強化。大容量データやAIモデルの処理がスムーズに。
- AI/グラフィックス性能の向上:AIワークフローが最大3.5倍高速化(M4比)、グラフィックス処理が最大1.6倍高速化。
- ストレージ容量の拡大:M4:最大2TB → M5:最大4TBまで選択可能。動画編集や3D制作など、重いプロジェクトに対応。
- SSD速度の向上:RAW画像や4K動画の書き出しなど、大容量データ処理がより高速に。
- Apple Intelligenceの最適化:M5はAIエンジンの強化により、要約・翻訳・生成などの応答がよりスムーズに。
- macOS Tahoeとの連携強化:Spotlightやライブ翻訳などのAI機能がM5でより軽快に動作。
- その他の仕様(ディスプレイ・バッテリー・デザイン)は同一:14.2インチ Liquid Retina XDR/最大24時間駆動/1.55kg/スペースブラック・シルバーの2色展開。
MacBook Pro (M4) から何が変わった?4つのポイント
Apple 2025 MacBook Air (13インチ, 10コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M4チップ, 16GB ユニファイドメモリ, 256GB) - ミッドナイト
① M5チップでAI性能が飛躍的に進化
M5では各コアにNeural Acceleratorを内蔵し、AI処理の速度がM4比で最大3.5倍に向上。GPU性能も最大1.6倍高速化しました。
さらにメモリ帯域は120GB/s → 153GB/sへ拡大し、AI生成・動画編集・3Dレンダリングなどの重いタスクもよりスムーズに。
Apple Intelligenceもより最適化され、テキスト生成や画像処理などの操作が速くなっています。
② SSDとストレージ構成がアップグレード
M4では最大2TBだったストレージが、M5では最大4TBに対応。SSDの読み書き速度も向上し、RAWデータや4K動画の編集など、プロ用途の作業がさらに効率的になりました。
| M4 | M5 | |
|---|---|---|
| 最大メモリ | 16GB / 24GB / 32GB | 16GB / 24GB /32GB(同じ) |
| 最大ストレージ | 512GB / 1TB / 2TB | 512GB / 1TB / 2TB / 4TBに拡大 |
③ ディスプレイ性能は継続強化+Nano-textureオプション追加
M5もLiquid Retina XDRディスプレイを採用し、最大輝度1,600ニト・コントラスト比1,000,000:1を維持。
新たにNano-textureガラスオプションが追加され、反射を抑えたいプロユーザーに対応。なお、ディスプレイのOLED化はM6世代まで見送りとみられます。
④ ストレージ・AI・バッテリーの総合的な完成度が向上
M5は前世代同様に最大24時間のバッテリー駆動を実現しつつ、AI性能・処理効率・ストレージ速度のすべてが底上げされています。
見た目は変わらずとも、中身は確実に進化。M4世代の完成度をさらに磨き上げた「静かなアップグレード」といえます。
(+α)タッチパネル対応は見送り|M6世代以降の進化に期待
アナリストのMing-Chi Kuo氏が報じたオンセル式タッチ技術の導入は、今回のM5では見送りに。AppleはmacOSとタッチ操作の最適化を慎重に進めており、導入時期はM6以降が有力です。今後は、macOSのUIとApple Intelligenceの統合によって、より自然な操作体験が実現される可能性があります。
MacBook Pro M4 vs MacBook Pro M5の比較表
MacBook Pro M4を検討している人や、次のM5を待つべきか迷っている人にとって、「どこがどう変わったのか」は重要なポイント。ここではApple公式発表の内容をもとに、M4とM5の違いを整理しました。
| 項目 | MacBook Pro M4 | MacBook Pro M5 |
|---|---|---|
| デザイン | ![]() | ─ |
| 発売日 | 2024年11月 | 2025年10月 |
| チップ | M4 | M5 |
| CPU / GPU | 10コアCPU / 10コアGPU | 10コアCPU / 10コアGPU / 各コアにNeural Accelerators搭載 |
| メモリ構成 | 16GB、24GB、32GB | 16GB、24GB、32GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB / 2TB | 512GB / 1TB / 2TB / 4TB |
| ディスプレイ輝度(SDR) | ミニLED(14/16インチ)最大1,000ニト | Nano-textureのオプションが登場 |
| カメラ | 1080p HDビデオ撮影 12MP センターフレーム対応 | 1080p HDビデオ撮影 12MP センターフレーム対応 |
| バッテリー | 最大24時間 | 最大24時間 |
| 定価 | 248,800円〜 | 248,800円〜 |
| 購入 | Amazonで見る | ─ |
見比べてみると、M5モデルの進化はチップ内部の強化に集中していることがわかります。
デザインやサイズはM4モデルとまったく同じですが、Neural Acceleratorsの搭載によりAI処理が大幅に高速化し、SSDやメモリの帯域幅も拡張されています。
とくにApple Intelligenceを活用するユーザーにとって、M5モデルはAI時代に最適化されたMacBook Proといえる存在です。
一方で、外観やバッテリー時間は据え置きなので、「見た目や使い勝手はそのままで中身を進化」させたマイナーアップデートと見ることもできます。
今M4やM5を買うべき?それともM6を待つべき?
結論はシンプルです。
- いま買うならM5:価格据え置きながら、処理性能が着実に改善
- 価格重視ならM4:セール価格で買えることがあるため「お得かつ堅実」
- 大進化を待つならM6:OLEDやタッチ対応は次世代以降が本命の見立て
M5は派手な変化はないものの「静かで着実なアップデート」です。見た目は変わらず、日々の体感を確実に押し上げます。M3/M4からの買い替えは用途次第ですが、AI生成・映像/3D・長時間バッテリーのいずれかが重要なら、十分価値あり。M1/M2/Intelからの買い替えなら、文句なしに世界が変わります。
こんな人はM5一択
- 生成AIや画像生成、ローカルLLMを日常的に回す人
- Premiere/DaVinci/After Effects、Blenderや重めのCADが本業の人
- M1/Intelモデルからの買い替えを検討中の人
こんな人はM4も賢い
- コスパを優先したい人
- タイミング的に「今すぐ一台」が必要な人
- 外部GPUを使うような超重量級の作業はあまりやらない人
さらに、今必要ならまずM4を選び、M6が出たタイミングで下取りプログラムを使って買い替えるのも賢い方法です。Apple公式のTrade Inはもちろん、Amazonの「にこスマ」や家電量販店の下取りを活用すれば、不便なまま数年待つ必要はなく、常に快適な環境を保ちながら次世代に移行できます。
関連おすすめアイテム|新しいM5に備える
MacBook Pro M5の性能をしっかり活かすためには、周辺機器を環境に合わせて整えておくのがおすすめです。仕事や学習、クリエイティブ用途まで、便利さや安心感がぐっと高まります。
高解像度対応モニター|OLEDや高輝度ディスプレイ時代に備える
高輝度表示を意識するなら、外部モニターもハイエンドを選びたいところ。4K以上・高リフレッシュレート対応モニターを導入しておけば、M5の描画性能を余すことなく体感できます。将来の映像制作やゲーム用途にも強い武器になります。
USB-Cハブ|外部接続を一気に拡張したい人に
ポート不足を解消するなら Anker Prime ドッキングステーション(14-in-1, Dual Display, 160W)がイチオシ。USB-C、USB-A、HDMI、DisplayPort、有線LAN、SDカードなど計14ポートを搭載し、外部ディスプレイ2枚を同時に出力できます。USB PD最大100W出力に対応し、PCを充電しながらフル活用できるのも便利です。
外付けSSD|動画や写真を扱うクリエイターに
大容量データを扱うなら、高速な外付けSSDが必須。UGREENのSSDケースは80Gbpsの超高速転送に対応しており、RAW画像や4K動画でもスムーズに作業できます。
モバイルバッテリー|出張や旅行でも電源切れを心配したくない人に
外出先でも安心して使いたいなら、165WクラスのUSB-C充電器があると便利です。MacBook Pro本体をフルパワーで充電できるだけでなく、iPhoneやiPadもまとめて高速充電可能。GaN採用モデルを選べば持ち運びもしやすく、出張や旅行時の必需品になります。
まとめ|M4やM5を買うかM6を待つべきか
Apple 2025 MacBook Air (13インチ, 10コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M4チップ, 16GB ユニファイドメモリ, 256GB) - ミッドナイト
今すぐ使うなら、M5を選んで間違いありません。すでに発売されており、チップ性能やAI処理能力が大幅に向上。動画編集やクリエイティブ作業でも快適に動きます。
一方、価格重視ならM4も依然おすすめです。性能差はそこまで大きくなく、完成度の高いバランスモデル。セールでお得に購入できるのも魅力です。
そして、OLEDディスプレイやタッチ対応を待ちたい人は、2026年以降に登場予定のM6を視野に入れても良いでしょう。
選び方の目安は次の通りです:
- 今すぐ必要 → M5モデル
- コスパ重視 → M4モデル
- 新機能を待ちたい → M6モデル
どのモデルを選んでも、MacBook Proの完成度は非常に高く、数年間は安心して使えます。
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