Appleは2024年5月に「Apple Pencil Pro」を発表し、ついにApple Pencilシリーズは4モデル体制になりました。
最新のiPad ProやiPad Airの登場とともに、どのモデルがどのiPadに対応するのか、どれを買えばいいのか迷っている人も多いはず。
本記事では、Apple Pencil Proを実際に使ってみたレビューを交えつつ、全モデルの違い・選び方・対応機種・おすすめアクセサリーまで、2025年時点でのベストガイドをお届けします。
Apple Pencilの種類一覧表
Apple Pencilは、2025年現在で合計4モデルが存在します。
特に2024年5月に発表されたApple Pencil「Pro」の登場によって、Apple Pencilの選び方がさらに複雑になりました。
モデル名 | 発売年 | 対応機種の傾向(詳細は記事内参考) | 主な特徴 |
---|---|---|---|
Apple Pencil Pro | 2024年 | iPad Pro (M4) | 触覚フィードバック、スクイーズ対応 |
USB-Cモデル | 2023年 | 最新iPadシリーズ | 簡易モデル、筆圧なし、スクイーズ非対応 |
第2世代 | 2018年 | iPad ProなどUSB-C搭載モデル | ワイヤレス充電、ダブルタップ機能 |
第1世代 | 2015年 | Lightningポート搭載iPad | キャップ式充電、傾き検知・筆圧対応 |
Apple Pencil全モデル比較表|対応機種・充電方法・特徴まとめ
モデル | 筆圧感知 | 傾き検知 | ダブルタップ | スクイーズ | 充電方式 | 装着方式 |
Apple Pencil Pro | ○ | ○ | ○ | ○ | ワイヤレス | マグネット装着 |
USB-Cモデル | × | ○ | × | × | USB-C(ケーブル) | マグネット装着 |
第2世代 | ○ | ○ | ○ | × | ワイヤレス | マグネット装着 |
第1世代 | ○ | ○ | × | × | Lightning(有線) | 挿し込み |
これら4種類のApple Pencilは、それぞれに機能、充電方式やiPadへの装着方式が異なります。
- 筆圧感知
描くときの力の強弱によって線の太さを調整できます。イラスト用途では必須の機能。Proモデルや第1・第2世代は対応しており、USB-Cモデルのみ非対応です。 - 傾き検知
ペンを傾けた際の角度によって、筆のような表現が可能になります。全モデルが対応しており、手書きメモやスケッチなどに効果的です。 - ダブルタップ
Apple Pencilの側面をトントンと2回タップすることで、ツールの切り替えなどが可能な便利機能。第2世代とProモデルのみ対応しています。 - スクイーズ
Apple Pencil Proから初めて搭載された最新機能で、ペンを軽く握る(スクイーズ)ことで操作が可能になります。ショートカットやメニュー表示などへの応用が期待されています。
それぞれのモデルの特徴や使用感を詳しく見ていきましょう。
Apple Pencil Pro|プロ向けに進化した最上位モデル
実際にApple Pencil Proを使ってみると、まず感じるのは「書き味のリアルさ」。筆圧の反応が繊細で、スケッチでも文字でも自然な描き心地です。
特に新搭載のスクイーズ操作と触覚フィードバックは秀逸。スクイーズでツール変更ができ、ペンを握りながら指先だけで直感的に操作できます。
ツールが切り替わった瞬間にカチッと手に振動が伝わるので、視線を移さずに作業を進められるのも大きなメリットです。
対応機種
Apple Pencil Proは、以下のモデルのiPadとiPadOS 17.5以降でのみ使用可能です。
- iPad Pro 13インチ(M4)
- iPad Pro 11インチ(M4)
- iPad Air 13インチ(M2 / M3)
- iPad Air 11インチ(M2 / M3)
- iPad mini(A17 Pro)
重さやバランスも絶妙で、長時間使用しても疲れにくいため、iPadで手書きをよくする方にもおすすめです。

Apple Pencil(USB-C)|コスパ重視のユーザー向け
Apple Pencil Proに比べると機能は限られていますが、遅延も少なく、基本的な書き心地は良好です。特に学生やメモ用途には十分。
ダブルタップやスクイーズ機能は非搭載ですが、USB-C接続による充電・ペアリングの手軽さは大きな魅力。紛失しにくいマグネット接続もあり、日常使いにはちょうどいいモデルです。
対応機種
Apple Pencil(USB-C)は、iPadOS 17.1.1以降を搭載した以下のモデルに対応しています。
- iPad Pro 13インチ(M4)
- iPad Pro 11インチ(M4 / 第1〜第4世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第3〜第6世代)
- iPad Air 13インチ(M2 / M3)
- iPad Air 11インチ(M2 / M3)
- iPad Air(第4 / 第5世代)
- iPad(A16 / 第10世代)
- iPad mini(A17 Pro / 第6世代)

Apple Pencil(第2世代)|旧モデルにはこれ一択
マグネットによるiPadへの装着・充電、ダブルタップでツール切り替え可能など、バランスが取れたモデルです。
Apple Pencil Proより機能は少ないですが、描画精度は高く、イラスト用途でも十分対応できます。
ただし、2025年以降に発売された最新モデルのiPad Pro、iPad Airには使えないので要注意。
最新のiPadを使っている方は、「Apple Pencil Pro」または「Apple Pencil(USB-C)」のどちらかを選びましょう。
対応機種
- iPad mini(第6世代)
- iPad Air(第4 / 第5世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第3〜第6世代)
- iPad Pro 11インチ(第1〜第4世代)

Apple Pencil(第1世代)|Lightning時代の定番
唯一Lightning接続による充電が必要なモデルで、設計が古く使い勝手に難あり。キャップを外してiPadに差し込む充電方式は不便に感じるかもしれません。
ただし、価格は安く、旧型iPadとの相性は良好。予算を抑えたい人に。
対応機種
- iPad mini(第5世代)
- iPad(第6〜第9世代 / A16 / 第10世代)*
- iPad Air(第3世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第1 / 第2世代)
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 9.7インチ
※ A16・第10世代iPadはUSB-Cと第1世代の両方に対応(変換アダプタが必要)
Apple Pencilの選び方|どれを選ぶべき?
買うときに注意したいポイント
Apple Pencilは「対応iPad」との組み合わせが重要です。購入前には必ずiPadのモデル名を確認し、上記の互換性リストと照らし合わせましょう。
また、充電方法や機能の違いもチェックポイント。たとえば、USB-Cモデルは筆圧感知なしなので、イラスト用には不向きです。
モデル | 対象ユーザー | 特徴 |
---|---|---|
Apple Pencil Pro | クリエイター・プロ用途 | スクイーズ操作、触覚対応、Pro限定 |
Apple Pencil(USB-C) | 学生・一般用途 | コスパ良好、機能限定、USB-C簡単接続 |
Apple Pencil(第2世代) | バランス重視 | 描画精度◎、ダブルタップ対応 |
Apple Pencil(第1世代) | 旧型iPad向け | 最安、充電方法が不便 |
一緒に買いたいおすすめアクセサリ
1. Apple Pencil Pro用保護ケース
ペンの細身なボディを衝撃から守るだけでなく、持ちやすさもアップするシリコンケース。スリップ防止にもなるので、筆記中の安定感が違います。

2. ペーパーライクフィルム
Apple Pencilの描き心地を紙のようにしてくれる人気アイテム。超便利なマグネット着脱式で、イラストやメモが滑らず、特にiPadで長時間書く人におすすめです。

3. 替え芯セット(コスパ重視)
第1・第2・第3世代共通の互換芯は多く販売されています。5本セットなどの大容量でコスパ良く補充しましょう。

収納ホルダー/ケース
Apple Pencilをなくさないためには、iPadケースと一体型になった収納ホルダー付きスタンドが便利です。外出時でも安心。

よくある質問を解説
Q. 2024年以降のiPadにはApple Pencil(第2世代)は使えない?
A. はい。Apple Pencil(第2世代)は新しいモデルのiPadには非対応です。iPadを買い替えて、Pencilを使いたい場合は、必ずApple Pencil ProまたはApple Pencil(USB-C)を用意する必要があります。
Q. Apple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)、どっちを選べばいい?
A. コスパ重視であればApple Pencil(USB-C)ですが、「筆圧感知」「ダブルタップ」「スクイーズ」などの新機能の利便性を考えると、Apple Pencil Proを選んでも価格差分の満足が得られる可能性は高いです。
財布とじっくり相談しながら決めましょう。
Q. 第1世代はどこで手に入る?
A. 第1世代はすでにApple公式での取り扱いを終了しているため、小売店や中古販売店などで手に入れる必要があります。
まとめ|Apple Pencilは「対応機種」と「使い方」で選ぼう
Apple Pencilは、見た目が似ていても中身がまったく異なります。2025年現在は4モデル体制となり、ユーザーは自分のiPadと使い方に合った1本を選ぶ必要があります。
まずは自分のiPadがどのモデルに対応しているかを確認し、さらに必要な機能(スクイーズ、ダブルタップ、描画精度など)に応じて選ぶのがポイントです。
選ぶポイントは以下の3つ:
- 自分のiPadモデルとApple Pencilへの対応状況
- 手書きメモ/勉強/イラストなどの目的
- 筆圧・スクイーズなど欲しい機能の有無
特にApple Pencil Proは、触覚フィードバックとスクイーズによる革新で、まさに「描く」体験を次のレベルへ進化させています。最新のiPadユーザーにはぜひ一度体験してほしい逸品です。
購入時にはアクセサリもセットで揃えると、より快適なデジタルライフになるはず。
しっかり比較して、自分にぴったりのApple Pencilを見つけましょう!