Wi-Fi + Cellularモデルの価格差は、iPad Proで35,000円、ほかのモデルでは25,000円。この金額で何が変わるのかが、選ぶときの分岐点になります。
違いは「外でもネットにつながる」だけではありません。位置情報のGPSはCellularモデルにしか載っておらず、今のiPadは物理SIMが使えないeSIM専用です。
結論からいうと、決め手になるのはiPhoneのテザリングで済ませられるかどうかです。
iPadのWi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルの違い
画面やチップなど、本体の性能はどちらのモデルでも同じです。違うのは通信まわりの次の項目になります。
| 項目 | Wi-Fiモデル | Wi-Fi + Cellularモデル |
|---|---|---|
| 外出先での通信 | iPhoneのテザリングが必要 | 単体でモバイル通信が可能 |
| 位置情報 | コンパス・Wi-Fi・iBeacon | GPS/GNSSとモバイル通信を追加 |
| 5G | ── | 5G(sub-6)に対応 |
| SIM | ── | eSIMのみ(物理SIMは非対応) |
| 重さの差 | 基準 | 1gから8g重い |
| 価格差 | 基準 | 25,000円から35,000円高い |
重さの差は、Air(M4)の11インチで1g、iPad(第11世代)で4g、iPad mini(A20 Pro)で8gです。iPad Pro(M5)は11インチで2g、13インチで3g重くなります。手に持って気づく差ではありません。
なお、GPSがないWi-Fiモデルでも、Wi-Fiにつながる場所なら地図アプリは使えます。
価格|Cellularは25,000円高い(Proは35,000円)
4モデルの最安構成で、Wi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルを比べると次のようになります。差額は、どのモデルも容量が変わっても同じ金額になります。
| 項目 | iPad(第11世代) | iPad mini(A20 Pro) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 最安構成 | 128GB | 128GB | 11インチ・128GB | 11インチ・256GB |
| Wi-Fiモデル | 74,800円 | 119,800円 | 129,800円 | 209,800円 |
| Wi-Fi + Cellularモデル | 99,800円 | 144,800円 | 154,800円 | 244,800円 |
| 差額 | 25,000円 | 25,000円 | 25,000円 | 35,000円 |
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価格はApple Storeの表示にもとづくものです。
また、ここに加わるのが通信プランの月額です。Cellularモデルは本体の差額を払ったうえで、eSIMに対応した通信サービスを別に契約する必要があります。月額はサービスごとに違うため、契約前に各社の公式ページで確認しておきましょう。
Wi-Fiモデルのメリット・デメリット
メリット
- 本体が25,000円から35,000円安い
- 通信プランの契約が要らず、月額の固定費がかからない
- 自宅やカフェなど、Wi-Fiのある場所で使うならCellularとの差を感じにくい
デメリット
- Wi-Fiのない場所でネットにつなぐには、iPhoneのテザリングなどが必要
- GPSがないため、屋外で地図アプリを頼りに歩くには心もとない
Wi-Fi + Cellularモデルのメリット・デメリット
メリット
- Wi-Fiがなくても、iPad単体でモバイル通信が使える
- GPS/GNSSを搭載していて、地図やナビ、「探す」アプリで位置を把握しやすい
- iPhoneのバッテリーを使うテザリングが要らない
デメリット
- 本体が25,000円から35,000円高い
- eSIM対応の通信プランを別に契約する必要がある
- 物理SIMが使えないため、契約先はeSIMに対応したサービスから選ぶことになる
Cellularは、あとから追加できる?
追加できません。Wi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルは、通信のハードウェアが違う別の製品です。Wi-Fiモデルを買ったあとで、CellularやGPSを足すことはできません。
「いつか外で使うかも」と迷うなら、後から足せない点を踏まえて、使う場面を先に思い浮かべておきましょう。
Wi-Fiモデルでも、手持ちのiPhoneでインターネット共有(テザリング)をすれば、外出先でもネットにつなげます。ただし、テザリングの可否やデータ量の上限は、契約中のプランで違います。
多くの人にはWi-Fiモデルがおすすめ
iPhoneを持っていて、外でiPadを使う時間が長くないなら、Wi-Fiモデルで十分です。浮いた25,000円から35,000円は、容量アップやApple Pencil、キーボードに回したほうが使い勝手が上がるでしょう。
逆に、次のどれかに当てはまるなら、Wi-Fi + Cellularモデルを検討する価値があります。
| 項目 | Wi-Fiモデルが向く人 | Wi-Fi + Cellularモデルが向く人 |
|---|---|---|
| 使う場所 | 自宅・カフェ・オフィスが中心 | 電車や車内、屋外でも使う |
| iPhoneとの関係 | テザリングで足りる | テザリングを使いたくない、または使えない |
| 地図・ナビ | ほとんど使わない | 屋外で地図アプリを使う |
| 通信の契約 | 増やしたくない | 月額を払ってもよい |
| 予算 | 本体を安く抑えたい | 25,000円から35,000円の差を出せる |
用途別のおすすめ
自宅やカフェ中心なら|Wi-Fiモデル
動画視聴や読書、勉強、家族との共有が中心なら、Wi-Fiモデルで困ることはほとんどありません。外に持ち出す日も、iPhoneのテザリングで足ります。
通勤や出張で仕事に使うなら|Wi-Fi + Cellularモデル
メールやクラウドサービスを移動中にも使うなら、Wi-Fi + Cellularモデルが断然おすすめです。テザリングの接続を毎回気にしなくて済み、iPhoneのバッテリーも減りません。
旅行や屋外で地図を使うなら|Wi-Fi + Cellularモデル
観光や外出先のルート検索に使うなら、GPSを積んだWi-Fi + Cellularモデルのほうが安心です。Wi-Fiモデルの位置情報は、Wi-Fiやコンパスなどが頼りになります。
よくある質問
Wi-Fiモデルでも、外でインターネットを使える?
使えます。iPhoneのインターネット共有(テザリング)につなげば、Wi-Fiのない場所でもネットを使えるようになります。ただし、iPhoneのバッテリーは減りますし、契約中のプランによってはテザリングに上限もあるので、確認しておきましょう。
Wi-Fi + Cellularモデルで物理SIMは使える?
使えません。iPad(第11世代)、iPad mini(A20 Pro)、iPad Air(M4)、iPad Pro(M5)は、いずれもeSIMのみで、物理SIMには対応していません。通信サービスを選ぶときは、eSIMに対応しているかを公式で確かめましょう。
Wi-FiモデルにGPSはある?
ありません。Appleの技術仕様では、Wi-Fiモデルの位置情報はデジタルコンパス・Wi-Fi・iBeaconで、GPS/GNSSはWi-Fi + Cellularモデルだけに載っています。
Cellularモデルは5Gに対応している?
対応しています。Wi-Fi + Cellularモデルは5G(sub-6)に対応しますが、5Gを使えるかどうかは、通信事業者や地域によって変わります。
Cellularモデルはバッテリー持ちが悪くなる?
Appleの公称値は、iPad Air(M4)とiPad Pro(M5)で、Wi-Fiでの利用が最大10時間、モバイルデータ通信での利用が最大9時間です。測定の条件が同じではないため、モデルによる優劣とは言い切れません。
まとめ|決め手はテザリングで足りるかどうか
- Cellularの価格差は、iPad Proで35,000円、ほかのモデルで25,000円
- GPSと5GはCellularモデルだけ
- 今のiPadはeSIM専用で、物理SIMは使えない
- Cellularは、あとから追加できない
- 多くの人はWi-Fiモデルで十分
外でのネットはiPhoneのテザリングで済み、地図もあまり使わないならWi-Fiモデル、iPad単体で外でも使いたいならWi-Fi + Cellularモデルを選びましょう。後から足せない機能なので、使う場面を思い浮かべてから決めるのがおすすめです。
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