Apple Watch Series 12は2026年9月に登場する見込みです。中身では3年ぶりにチップが変わる一方、外観はSeries 11とほぼ同じまま据え置かれると見られています。
また、日本では2026年7月18日にApple Watchが全モデル値上げされ、Series 11は64,800円から71,800円になりました。
この記事では確度の高い噂と根拠の弱い噂を分けたうえで、今買うべきか、9月まで待つべきかを解説していきます。
Series 12に関して確度が高い噂はこの4つ
| 項目 | 新チップ(T8320) | バッテリー強化 | 高血圧通知の新機能 | 新しい文字盤 |
|---|---|---|---|---|
| 内容 | Series 9・10・11で据え置かれたSシリーズチップが世代交代 | 本体の電池容量そのものを大きくする方向 | 高血圧に関する新しい通知機能がFDAの審査中 | Modular Ultraを簡略化した文字盤 |
| 情報源 | Appleのコード内部から見つかった識別子(MacWorld) | 中国のリーカー、Mark Gurman | Digitimes、9to5Mac | Bloomberg等 |
| 信頼度 | 高 | 高 | 高 | 高 |
| 補足 | 識別子は「Watch7」から「Watch8」へ | Series 11は最大24時間 | 日本での提供時期は別途審査が必要 | 他モデルにも配信される見込み |
この4つは複数の情報源から同じ噂があるため、9月に何かしらの形で実現する可能性が高いでしょう。逆に言えば、Apple Watch Series 12の変化はこの範囲に収まるという見方が現時点では優勢です。
3年ぶりにチップが変わる
Apple Watch Series 11に載っているのはS10チップで、これはSeries 10とUltra 2から使われてきたものです。さらに遡ると、Series 9・10・11は内部的にすべて同じ「Watch7」ファミリーに属していたとされ、実質3世代にわたって中身が変わっていません。
一方、Apple Watch Series 12では、コード上「T8320」と呼ばれる新しいCPUが載ると噂されています。A18をベースにした設計とされ、識別子も「Watch8」に変わる見込み。動作周波数が少し上がるといった話ではなく、Sシリーズチップの基本仕様そのものが切り替わるという点で、ここ数年で一番大きな中身の変化になります。
ちなみに、筆者はSeries 11を使っていますが、正直なところ日常操作で速度に不満を感じたことはありません。ただ、watchOS側でAI関連の処理が増えていくことを考えると、新しい世代のチップに乗り換えておくと寿命が延びるという考え方はできそうです。
バッテリーを最優先で伸ばしにきている
Series 12でAppleがバッテリー駆動時間を重視しているという情報が、中国のSNS上のリーカーから出ています。Mark Gurmanも、Touch IDのような機能よりバッテリーとヘルスケアの改善が優先されたと伝えています。
現行のSeries 11は、Apple公式の数字で通常使用時に最大24時間、低電力モードで最大38時間。15分の充電で最大8時間使えます。睡眠スコアや睡眠時無呼吸の通知など、夜も着けたままにする機能が増えたことを考えると、駆動時間の上乗せは実用面で一番ありがたい変化かもしれません。
筆者の場合、Series 11は朝から翌朝まで、まったく問題なく持ちます。とはいえ、ワークアウトを長めに記録した日は夕方に残量が気になるので、ここが数時間でも伸びるならかなり魅力的だと思います。
高血圧通知の新機能がFDA審査中
Appleが高血圧に関する新しい通知機能をFDAに提出済みという報道があります。現行の高血圧パターンの通知とどう違うのかは明らかになっていません。
ここで誤解しやすいのが、現行機能の位置づけです。高血圧パターンの通知はSeries 11だけの機能ではありません。Apple公式の条件では、対象はApple Watch Series 9以降とUltra 2以降。日本では2025年12月4日から利用できるようになりました。
仕組みは光学式心拍センサーのデータを使い、血管が心臓の鼓動にどう反応するかを30日間にわたって分析するもの。血圧計のようにその場で数値を測る機能ではないので、カフ型の血圧計の代わりにはなりません。Series 12でこの部分が数値表示に進化するかというと、そこまでの確証はまだ出ていない状況です。
新しい文字盤はModular Ultraの簡略版
Bloombergによると、Modular Ultraを標準モデル向けに薄めた文字盤が用意されるとのこと。画面の上3分の2を大きな時計が占め、その下に3つの小さめのコンプリケーションが並ぶ形です。中央の大きなコンプリケーションと縁の情報表示がなくなり、すっきりした見た目になります。
これはソフトウェア機能なので、Series 12以外のモデルにも後から配信される可能性が高いでしょう。文字盤のためだけに買い替える必要はなさそうです。
情報が割れている噂と、根拠の弱い噂
| 項目 | セラミックケース復活 | Touch ID搭載 | バンド内蔵センサー | 大幅なデザイン変更 |
|---|---|---|---|---|
| 内容 | 白いセラミック仕上げが戻る | サイドボタンに指紋認証を内蔵 | シリコンバンドにセンサーを埋め込む | ケース形状や画面サイズの刷新 |
| 情報源 | Mark Gurman | Appleのコードから見つかった記述 | リーカーのKosutami | 一部サプライチェーン報道 |
| 信頼度 | contested | 低 | 低 | 低 |
| 補足 | 今年か2027年か不明 | 別のリーカーが否定、Gurmanも触れていない | 他の材質では実現できていないとされる | Gurmanは大きな変更はないと明言 |
セラミックケースが戻ってくるかもしれない
Mark Gurmanは、Appleが白いセラミックケースを再導入する計画だと伝えています。セラミックはApple Watch Series 2で登場した仕上げで、ステンレススチールの4倍の硬さをうたっていました。中古市場では今も人気の高い仕上げです。
ただし、今年なのか2027年なのかは明言していません。セラミックが目当てなら、9月の発表を見てから判断するのがよさそうです。
Touch IDは見送りの見方が強い
Appleのコード内にTouch IDの記述が見つかったことから、サイドボタンに指紋認証を組み込むという噂が広がりました。パスコードの代わりに指紋でロック解除できるようになる、という話です。
ところが別のリーカーがこの噂を否定しており、Mark GurmanもMing-Chi Kuoも今年のApple WatchにTouch IDが載るとは言っていません。GurmanはSeries 12とUltra 4に大きなデザイン変更はないと見ており、サイドボタンの構造変更はそこに当てはまってしまいます。バッテリーとヘルスケア機能を優先して見送られた、という見方も出ています。
バンドにセンサーを入れる噂は根拠が弱い
リーカーのKosutamiは、シリコンバンドにヘルスセンサーを射出成形で埋め込むと主張しています。実現すればApple Watch初の試みですが、何を測るセンサーなのかは示されていません。
シリコン以外の素材ではまだ実現できていないともされており、Gurmanはこの件に一切触れていません。現時点では話半分に受け取っておくのが無難でしょう。
発表は2026年9月がほぼ確実
Apple Watch Series 12は、Apple Watch Ultra 4と同時に2026年9月に発表される見込みです。同じイベントでiPhone 18 Proシリーズと折りたたみiPhoneも登場すると見られています。
一方で、Apple Watch SEの新モデルは今年は出ません。GurmanがSE 4の発表はないと明言しており、SE 3は当面そのまま販売が続くことになります。
Apple Watchはこれまでほぼ毎年秋に更新されてきたので、この時期については読み違えるリスクが小さい部分です。
日本では7月に値上げ済み。Series 12はさらに上がりそう
日本の読者にとって、今年いちばん影響が大きいのはここです。2026年7月18日にApple Japanが価格改定を行い、Apple Watchは全モデルが値上がりしました。
| 構成 | 42mm アルミ GPS | 46mm アルミ GPS | 42mm アルミ Cellular | 46mm アルミ Cellular |
|---|---|---|---|---|
| 改定前 | 64,800円 | 69,800円 | 80,800円 | 85,800円 |
| 改定後 | 71,800円 | 76,800円 | 89,800円 | 94,800円 |
| 差額 | +7,000円 | +7,000円 | +9,000円 | +9,000円 |
チタニウムケースは42mmが114,800円から125,800円へ、46mmが122,800円から134,800円へ。Apple Watch SE 3は37,800円から41,800円、Apple Watch Ultra 3は129,800円から142,800円になりました。スポーツバンドやソロループも6,800円から7,800円へ上がっています。
この改定は円安を反映したものとされています。ということは、9月に出るSeries 12も同じ為替を前提に値付けされるわけです。Series 12がSeries 11の71,800円より安く出てくることは、まず考えにくいでしょう。
なお、Amazonや家電量販店では改定前の価格に近い水準で在庫が残っていることがあります。Apple公式より数千円安く買えるケースもあるので、Series 11を狙うなら実売価格を見ておくのがおすすめです。
Series 11とSeries 12(噂)を並べると
| 項目 | Apple Watch Series 11 | Apple Watch Series 12(噂) |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() | × |
| 発売時期 | 発売済み | 2026年9月と見られている |
| チップ | S10チップ(Series 10・Ultra 2と同じ) | 新CPU「T8320」で3年ぶりの世代交代 |
| デザイン | 厚さ9.7mm、42mm/46mm | 基本形状は据え置き、セラミック復活の噂あり |
| ディスプレイ | 常時表示Retina、最大2,000ニト | 変更なしと見られている |
| バッテリー | 最大24時間、低電力モードで最大38時間 | 電池容量そのものを拡大する方向 |
| ヘルスケア | 高血圧パターンの通知、心電図、睡眠スコア、睡眠時無呼吸の通知 | 高血圧関連の新しい通知機能がFDA審査中 |
| Touch ID | × | 見送りの見方が強い |
| 価格 | 71,800円から | 71,800円を下回る可能性は低い |
| 詳細 | Amazonで見る | × |
こうして並べると、変わるのは中身とバッテリーだけという構図がはっきりします。手首に着けたときの見た目も、画面の明るさも、サイズ展開も、おそらくSeries 11のままです。
待つべきか、今Series 11を買うべきか
| 判断軸 | 今買うべきなのはこんな人 | 待つべきなのはこんな人 |
|---|---|---|
| こんな人におすすめ | 初めてApple Watchを使う人、Series 9以前のモデルから乗り換える人 | Series 9以降のモデルから乗り換える人 |
| メリット | 値上げ後でも実売は下がりやすい、在庫が豊富 | 3年ぶりの新チップとバッテリー強化を得られる |
| 注意点 | 9月以降は型落ち扱いになる | 価格が上がる可能性が高い、変化は中身に集中 |
| 価格の目安 | 71,800円から(実売はこれより安いことも) | 未発表 |
| 詳細 | Amazonで見る | × |
ここでほとんどの場合、どちらを選ぶべきかは決まるはずです。待って得られるものはチップとバッテリーで、見た目も画面もヘルスケアの基本機能も現行機と同じ。あと1か月待てるかどうかが実質的な分かれ目になります。
Series 8までのモデルを使っているなら|Series 11
高血圧パターンの通知は30日間の評価期間を経て初めて結果が出ます。睡眠スコアや心電図も、蓄積があってこそ意味を持つデータです。ここを重視するなら、一日でも早く着ける価値があります。
筆者はSeries 11の心電図アプリを日常的に使っていて、運動後や体がだるいときに心拍リズムを確認しています。
Series 9以降のモデルを使っているなら|Series 12を待つ
Series 9以降のモデルからの乗り換えなら、9月まで待つのがおすすめです。チップの世代が変わるタイミングで買っておけば、その後2〜3年は同じ中身が続くと見られるため、買い替えの周期を長く取れます。
また、バッテリーがへたってきているなら、AppleCare+に入っていれば交換で延命できる場合もあります。筆者は別のデバイスでバッテリー交換の恩恵を受けたことがありますが、残り1か月をしのぐだけなら低電力モードで乗り切るのもアリです。
Series 10・11を使っているなら|買い替えは不要
Series 10とSeries 11はSeries 12と同じ見た目、同じ画面、同じヘルスケア機能です。差はチップとバッテリーに限られます。買い替えて得られるものが小さいので、そのまま使い続けるのがおすすめです。
大きな変化は1〜2年先になりそう
Mark Gurmanによると、AppleはApple Watchのラインナップ全体を見直している最中です。画面のないフィットネスバンド、丸い画面のモデル、Ultra やHermèsの上に置く高級ライン、SEより安いモデルなど、複数の方向が検討されていると伝えられています。
ただし、これらが出てくるのは1〜2年先という見立て。丸い画面のモデルについては、Gurman自身が実際に発売される可能性は低いと補足しています。長年待たれている血糖値の測定機能は2030年を目標に開発が続いている段階です。
つまり、Series 12を待っても大きな変化があるとはいえなさそうです。本当に構造が変わるモデルが欲しいなら、そこはもっと先の話になります。
よくある質問
Apple Watch Series 12はいつ発売される?
2026年9月にApple Watch Ultra 4と同時に発表される見込みです。同じイベントでiPhone 18 Proシリーズと折りたたみiPhoneも登場すると見られています。発売はその後の数週間以内になるでしょう。
Series 12の価格はSeries 11より高くなる?
高くなる可能性が高いでしょう。日本では2026年7月18日にApple Watchが全モデル値上げされ、Series 11は71,800円からになりました。円安を反映した改定なので、同じ前提で値付けされるSeries 12がこれを下回るとは考えにくい状況です。
Series 12で血圧が測れるようになる?
その可能性は低いと見ておくのがよさそうです。Appleは高血圧に関する新しい通知機能をFDAに提出していますが、現行の高血圧パターンの通知と同様、血圧の数値を表示する機能ではないと見られています。数値を知りたい場合は、カフ型の血圧計を併用しましょう。
Series 11の高血圧パターンの通知は日本で使える?
使えます。日本では2025年12月4日から提供が始まりました。対象はApple Watch Series 9以降とUltra 2以降で、Series 11だけの機能ではありません。iPhoneのヘルスケアアプリで設定したあと、30日間の評価期間を経て通知が届く仕組みです。
Apple Watch SEの新モデルは今年出る?
出ません。Mark GurmanがSE 4の発表はないと明言しています。Apple Watch SE 3が当面そのまま販売される見込みです。
Touch IDは本当に載らない?
載らない可能性が高いでしょう。Appleのコードから記述が見つかったのは事実ですが、別のリーカーが否定しており、信頼度の高い情報源も今年の搭載には触れていません。バッテリーとヘルスケア機能が優先されたという見方が出ています。
まとめ|待つ理由はチップとバッテリーに絞られる
- Series 12は2026年9月にUltra 4と同時発表される見込み
- 3年ぶりに新チップ「T8320」が載り、識別子もWatch8に切り替わる
- バッテリー容量の拡大と高血圧関連の新通知がヘルスケア面の焦点
- デザインと画面はSeries 11から据え置き、Touch IDは見送りの見方が強い
- 日本では7月18日にSeries 11が71,800円へ値上げされ、Series 12はこれ以上になりそう
判断の軸はシンプルです。Series 9以前を使っているなら9月まで待つ、今すぐ健康データを蓄積したいならSeries 11、Series 10や11を使っているなら買い替え不要。この3つに整理できます。
いまのところ、Apple Watch全体の作り直しは1〜2年先とされており、Series 12には劇的な変化があるというわけではなさそうというのが大方の予想です。
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