いま
楽天モバイル
とワイモバイルで迷っている人は多いのではないでしょうか。どちらも大手より安く、それでいて通信品質はしっかりしている。細かな特徴は違うのに、価格帯が近いぶん比べにくい組み合わせです。
結論から言うと、この2社は「割引を積めるかどうか」で、どちらがお得になるか変わります。
割引条件が揃うならワイモバイルが安く、揃わないなら楽天モバイルが安くなります。しかも2026年7月に始まった新しい割引で、その関係がさらに複雑になりました。
この記事では条件別に数字を並べて、どちらを選ぶべきかをわかりやすく整理します。
まず結論|条件次第で1,300円以上の差がつく
| 楽天モバイル | ||
|---|---|---|
| 料金の決まり方 | 使った分だけ変動 | 基本料金から割引を引く |
| データ量 | 無制限 | 5GB / 30GB / 35GB |
| 月額料金の目安 | 1,078〜3,278円 | 1,958円〜3,608円 |
| 割引の条件 | 家族グループのみ | 光回線・家族・カードなど |
| 回線 | 自社回線+パートナー回線 | ソフトバンク回線 |
| 通話 | Rakuten Linkで無料 | 従量(シンプル3 Lは10分無料) |
| 店舗 | あり | あり |
| 詳細 |
ざっくり言えば、割引を積める人はワイモバイル、積めない人と使用量が少ない月がある人は 楽天モバイル という住み分けになります。
料金の仕組みが根本的に違う
比較する前に、両者の料金体系を押さえておく必要があります。同じ「安い」でも、安くなる理屈が正反対だからです。
まず 楽天モバイルは使った分だけ料金が変わる従量制 です。3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、それ以上は3,278円で無制限。割引は最強家族割の110円だけで、条件もほぼありません。
対してワイモバイルは基本料金から割引を引いていく方式です。シンプル3 M(30GB)の基本料金は4,378円ですが、ここから光回線やカード払いの割引を積むと大きく下がります。
つまり楽天は「使わなければ安い」、ワイモバイルは「条件を満たせば安い」。この違いがあるため、比較条件がすこし複雑になっています。詳しく見ていきましょう。
2026年7月、ワイモバイルに新しい割引が加わった
ここが最新のポイントです。2026年7月17日から「超!おトク割」という割引が始まりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | |
| 割引額 | 毎月1,100円 |
| 期間 | 加入翌月から12カ月間 |
| 申し込み | 不要(自動適用) |
| 併用 | PayPayカード割は可 / 家族割・おうち割は不可 |
注目すべきは、家族割やおうち割を使えない人でも適用される点です。単身で光回線もない人がワイモバイルを選ぶと割高になる、というのが従来の常識でしたが、その前提が変わりました。
ただし、割引が適用されるのは12カ月限定です。2年目以降は通常料金に戻ります。この点は後で詳しく見ます。
なお、家族割やおうち割と併用はできません。両方の条件を満たす場合は、割引額の大きいほうが優先されます。おうち割光セット(A)は1,650円引きなので、光回線があるならそちらが適用されます。
もうひとつ細かい注意点として、割引期間中にシンプル3 Sへ変更すると、その月は割引が停止されます。ただし12カ月のカウントは進み続けるので、Sにいる間は権利を消費するだけになります。M/Lに戻せば残り月数で再開します。
30GB前後で比べるとどうなるか
楽天モバイルの無制限(3,278円)と、ワイモバイルのシンプル3 M(30GB)を比べます。ワイモバイルは条件によって金額が大きく変わるので、パターン別に並べます。
| 条件 | ワイモバイルM | 楽天モバイル無制限 | 差 |
|---|---|---|---|
| 割引なし | 4,378円 | 3,278円 | 楽天が1,100円安い |
| 超!おトク割のみ(1年目) | 3,278円 | 3,278円 | 同額 |
| 超!おトク割+カード割ゴールド | 2,508円 | 3,278円 | ワイモバイルが770円安い |
| おうち割+カード割ゴールド | 1,958円 | 3,278円 | ワイモバイルが1,320円安い |
| 2年目以降(カード割のみ) | 3,608円 | 3,278円 | 楽天が330円安い |
もしおうち割が使えるなら、ワイモバイルが圧倒的に安いという結果です。ソフトバンク光やAirを契約している家庭なら、30GBが月1,958円。楽天モバイルより1,320円も安くなります。
超!おトク割を使う場合も、PayPayカードゴールドと組み合わせれば1年目は2,508円。つまり、楽天モバイルより770円安い計算です。
ただし2年目以降は逆転します。超!おトク割が終わると3,608円になり、楽天モバイルより330円高くなってしまいます。
20GB以下なら楽天が明確に安い
ここまではワイモバイル優勢に見えますが、データ使用量が少ない人には楽天モバイルのほうが断然お得です。
| 月のデータ量 | 楽天モバイル | ワイモバイル | 差 |
|---|---|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 | S 3,278円(割引なし) | 楽天が2,200円安い |
| 20GBまで | 2,178円 | M 4,378円(割引なし) | 楽天が2,200円安い |
| 20GB超 | 3,278円 | M 4,378円(割引なし) | 楽天が1,100円安い |
楽天モバイルは使わなかった月が自動的に安くなる のに対し、ワイモバイルは使っても使わなくても同じ料金です。
しかもシンプル3 Sは超!おトク割の対象外です。5GBで足りる人がワイモバイルを選ぶと、割引の恩恵を受けにくくなります。
月によって使用量に波がある人ほど、楽天モバイルの従量課金制が向いています。
通信品質はワイモバイルが安定
料金では条件次第ですが、電波の安定性はワイモバイルが上回ります。
まずワイモバイルはソフトバンクの回線をそのまま使うため、大手キャリアと同じ品質です。サブブランドという位置づけですが、通信そのものはソフトバンク本体と変わりません。地方でも建物内でも、比較的安定してつながります。
一方、 楽天モバイルは自社回線の整備を進めています が、場所によって差があります。2024年6月からプラチナバンドの提供が始まり屋内や地下は改善しましたが、地方や大型建物の奥では弱くなることがあります。
さらに、楽天モバイルには2026年9月30日にKDDI(au)のパートナー回線が終了予定です。地方でパートナー回線に依存しているエリアでは、状況が変わる可能性があります。
居住エリアによりますが、一般論としては、通信の確実性を最優先するならワイモバイルのほうが安心です。
通話は楽天モバイルが有利
| 項目 | 楽天モバイル | ワイモバイル |
|---|---|---|
| 標準の無料通話 | Rakuten Linkで無制限 | シンプル3 Lのみ10分無料 |
| 通話料 | アプリ未使用時30秒22円 | 30秒22円 |
| 10分かけ放題 | ─ | 880円(S/M) |
| 15分かけ放題 | 1,100円 | ─ |
| 24時間かけ放題 | ─ | 1,980円(S/M)/ 1,100円(L) |
| 詳細 |
まず 楽天モバイルはRakuten Linkアプリを使えば時間無制限で無料 です。何分話しても料金がかかりません。
ワイモバイルは基本的に従量制で、シンプル3 Lにのみ10分以内の通話無料が申し込み不要で付いています。SやMで通話をよくする場合は、880円の「だれとでも定額+」などを追加する形になります。
なお、24時間かけ放題のオプションはプランによって金額が違います。シンプル3 S/Mは1,980円ですが、シンプル3 Lなら1,100円と安く設定されています。楽天モバイルのオプションは15分以内が対象なので、時間無制限で話したい場合はワイモバイルのほうが選択肢があります。
通話が多い人には楽天モバイルが明確に有利でしょう。ただしRakuten Linkは専用アプリを使う必要があり、OS標準の電話アプリからかけると通話料がかかる点は注意が必要です。
経済圏の違い
どちらも独自の経済圏と結びついています。
片方は
楽天モバイルの楽天市場でポイント5倍
。楽天市場をよく使う人には実質的な還元があります。
もう片方がワイモバイルのPayPay連携です。PayPayカードで支払えば月330円、ゴールドなら770円が割引されます。ゴールドの770円は基本の550円に増額特典220円を加えた額で、年会費11,000円がかかる点は計算に入れておきましょう。
自分がどちらの経済圏にいるかで、実質的な負担が変わります。楽天カードを持っている人は楽天モバイル、PayPayカードを持っている人はワイモバイルが自然な流れでしょう。
どちらを選ぶべきか
| 判断軸 | 楽天モバイル | |
|---|---|---|
| データ使用量 | 月によって変動 / 30GB超 | 毎月30GB前後で安定 |
| 光回線 | なくてもよい | ソフトバンク光/Airがある |
| 生活圏 | 都市部が中心 | 地方・山間部も含む |
| 通話 | 長電話が多い | ほとんどしない |
| 経済圏 | 楽天をよく使う | PayPayをよく使う |
| 契約期間 | 長く使う予定 | 1年ごとに見直せる |
| 詳細 |
結論として、おうち割が使えるならワイモバイル、使えないなら 楽天モバイル が基本です。
ソフトバンク光やAirを契約している家庭なら、ワイモバイルの1,958円は他社が追随できない水準でしょう。逆に光回線がなく、データ使用量にも波がある人なら、楽天モバイルの従量制が無駄なく使えます。
選び方
ソフトバンク光やAirがあるなら|ワイモバイル
ワイモバイルのおうち割光セット(A)で1,650円引き、PayPayカードゴールドと合わせれば30GBが月1,958円。この条件が揃う人には、断然おすすめです。
使用量に波があるなら|楽天モバイル
楽天モバイルは 3GB以下なら1,078円、20GBまで2,178円 と、使わない月は自動的に安くなります。月ごとの変動が大きい人にはこちらが向いています。
30GBを超えて使うなら|楽天モバイル
ワイモバイルの上限は35GB(シンプル3 L)です。それ以上使う人には、 無制限で3,278円 という選択肢しかありません。テザリングを多用する人にもぴったりです。
1年だけ安く使いたいなら|ワイモバイルの超!おトク割
ワイモバイルのシンプル3 Mが1年目2,508円。ただし2年目以降は3,608円に戻るので、1年後に見直す前提で選びましょう。
通話が多いなら|楽天モバイル
楽天モバイルの Rakuten Linkなら時間無制限で無料 です。ワイモバイルは従量制なので、長電話をする人には差が大きく出ます。
よくある質問
結局どっちが安い?
条件によります。ソフトバンク光やソフトバンクAirを使っているなら、割引適用でワイモバイルが30GB 1,958円で最安です。割引が使えない場合や、月20GB以下しか使わない場合は
楽天モバイル
が安くなります。
超!おトク割は誰でも使える?
シンプル3 MかLに加入すれば、申し込み不要で自動適用されます。新規契約だけでなく、既存ユーザーのプラン変更も対象です。ただしシンプル3 Sは対象外で、家族割やおうち割とは併用できません。
超!おトク割が終わったらどうなる?
12カ月で終了し、通常料金に戻ります。シンプル3 M(30GB)なら、PayPayカードゴールド割のみで3,608円。楽天モバイルの無制限(3,278円)より330円高くなるので、1年後にプランを見直すことをおすすめします。
電波はどっちが良い?
全国的な安定性なら、ワイモバイルのほうが安心です。ソフトバンク回線をそのまま使うため、大手キャリアと同じ品質で安定しています。楽天モバイルは場所による差があることに要注意です。
家族で使うならどっち?
ワイモバイルの家族割引サービスは2回線目以降が1,100円引き、 楽天モバイルの最強家族割は1回線あたり110円引き です。割引額ではワイモバイルが上ですが、楽天モバイルは離れて暮らす家族も対象で条件がシンプルという違いがあります。
両方契約することはできる?
できます。iPhoneならeSIMで2回線を同時に使えるので、データは楽天モバイル、通話や重要な連絡はワイモバイルという分け方も可能です。楽天モバイルは使わない月が1,078円まで下がるので、サブとして持ちやすいでしょう。
まとめ|割引条件達成できるならワイモバイル、月20GB以下なら楽天がお得
- おうち割が使えるなら
ワイモバイルが30GB 1,958円で最安
- 割引が使えないなら 楽天モバイル のほうが安くなる
- 月20GB以下なら 楽天モバイル が2,200円ほど安い
ワイモバイルの超!おトク割は1年限定、2年目以降は楽天がお得になる
- 電波の安定性は
ワイモバイル、通話の自由度は 楽天モバイル
この2社の比較は、単純な料金表だけでは判断できません。自分が割引条件を満たせるかどうかで、答えが正反対になるからです。
ソフトバンク光やAirを契約している家庭なら、ワイモバイルが明確に安く済みます。通信品質も大手と同等なので、コストと安定性のバランスは非常に良いでしょう。
一方、光回線がない人や、月々のデータ使用量に波がある人なら、 楽天モバイル の従量制が無駄なく使えます。30GBを超えて使う人にも、無制限という選択肢は魅力的です。
まずは自分がどの割引を使えるかを確認して、そのうえで判断するのが確実です。
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