家族でキャリアを揃えると割引が効きます。ただし各社の家族割は適用条件も割引額もバラバラで、単純に「家族割があるから安い」とは言えません。
この記事では大人2人が月20〜30GB、子ども2人が月3〜5GBという世帯を想定して、5社の合計金額を計算しました。あわせて、光回線を含めた総額でも比べていきます。
結論から言うと、光回線をすでに契約しているかどうかで金額が大きくます。
各社の家族割は仕組みが違う
| 項目 | 楽天モバイル | ドコモ | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 家族割(3回線以上) | 110円 | 1,210円 | 1,210円 | 1,100円 | なし |
| 家族割(2回線) | 110円 | 550円 | 660円 | 1,100円 | なし |
| 適用される回線 | 全回線 | 全回線 | 全回線 | 2回線目以降 | ― |
| 光セット割 | なし | 1,210円 | 1,100円 | 1,650円 | なし |
| 併用 | 全部可能 | 全部可能 | 全部可能 | 家族割と光は不可 | ― |
割引額だけ見るとドコモとソフトバンクの1,210円が大きく、楽天モバイルの110円は見劣りします。ただし楽天モバイルは基本料金がそもそも安いので、割引額の大小だけでは判断できません。
ワイモバイルには他社と違う点が2つあります。ひとつは家族割が2回線目以降にしか適用されないこと。主回線は割引の対象外です。
もうひとつが併用不可のルールです。家族割引サービスとおうち割 光セット(A)は重複適用されず、割引額の大きいおうち割1,650円だけが適用されます。おうち割は主回線にも適用されるので、光回線がある家庭ならこちらのほうがお得になるでしょう。
ソフトバンクの家族割はプランで金額が変わります。テイガク無制限は3回線以上で1,210円、ミニフィット2は550円です。小容量プランのほうが割引額も小さく設定されています。
なおahamoには家族割がありません。誰が契約しても2,970円で、家族でまとめても金額は変わらない設計です。
世帯の設定
計算にあたって、以下の条件を置きました。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 大人2人 | 月20〜30GB |
| 子ども2人 | 月3〜5GB(中学生・高校生を想定) |
| カード | 各社の指定カード(ゴールド)を利用 |
| 契約年数 | 新規契約(ドコモの長期利用割は対象外) |
| 割引条件 | 各社の家族割は3回線以上の金額を適用 |
子どもは13歳から22歳を想定しています。楽天モバイルには年齢別の割引があり、この年代なら 最強青春割で110円引き になります。12歳以下なら 最強こども割で440円引き とさらに大きくなるので、小学生以下のお子さんがいる場合は楽天モバイルがもっと安くなるでしょう。
スマホ代だけで比べた結果
まず各社の合計金額です。光回線の月額は含めていません。
| 構成 | 大人2人 | 子ども2人 | 世帯合計 |
|---|---|---|---|
| ドコモ mini中心 | 1,980円×2 | 880円×2 | 5,720円 |
| 楽天モバイル | 2,068円×2 | 858円×2 | 5,852円 |
| 2,398円×2 | 1,298円×2 | 7,392円 | |
| 2,970円×2 | 2,970円×2 | 11,880円 | |
| ドコモ MAX中心 | 5,368円×2 | 880円×2 | 12,496円 |
| 5,148円×2 | 3,058円×2 | 16,412円 |
この時点ではドコモ mini中心の構成が5,720円で最安です。楽天モバイルとの差は132円しかありません。
ドコモ miniは4GBが880円、10GBが1,980円という設定で、割引をすべて適用するとかなり安くなります。ただしこの金額にはドコモ光の契約が前提になっています。
一方でソフトバンクは16,412円と突出しています。小容量のミニフィット2でも全割引後3,058円と高く、子ども2人分で6,116円かかる計算です。
光回線を含めると順位が変わる
ドコモとソフトバンク、ワイモバイルの割引は光回線の契約が条件です。光回線の月額を加えると、総額はこうなります。
| 構成 | スマホ代 | 光回線 | 総額 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 5,852円 | 不要 | 5,852円 |
| ドコモ mini中心 | 5,720円 | 4,400円 | 10,120円 |
| 7,392円 | 4,180円 | 11,572円 | |
| 11,880円 | 不要 | 11,880円 | |
| ドコモ MAX中心 | 12,496円 | 4,400円 | 16,896円 |
| 16,412円 | 4,180円 | 20,592円 |
光回線を含めると楽天モバイルが4,268円安くなります。年間で51,216円の差です。
ここが判断の分かれ目でしょう。すでに光回線を契約している家庭なら、その月額は各社共通の固定費なのでスマホ代だけで比べればよく、ドコモmini構成が最安になります。光回線がない家庭が割引目当てで新規契約すると、割引額より光回線代のほうが大きくなります。
なお光回線の金額は住居タイプで変わります。ドコモ光は戸建て5,940円、マンション4,400円程度が目安です。戸建てだと差はさらに開きます。
ドコモminiの注意点
スマホ代だけなら最安のドコモmini構成ですが、いくつか条件があります。
ドコモ miniにはみんなドコモ割が適用されません。880円という金額は、dカードお支払割550円・ドコモ光セット割1,210円・ドコモでんきセット割110円の合計1,870円を引いた数字です。家族の回線数は関係ありません。
つまりドコモ光とドコモでんきの両方を契約している必要があります。どちらか欠けると金額が上がります。
| ドコモ miniの条件 | 4GB | 10GB |
|---|---|---|
| 光+でんき+dカードGOLD | 880円 | 1,980円 |
| 光+dカードGOLD | 990円 | 2,090円 |
| dカードGOLDのみ | 2,200円 | 3,300円 |
| 割引なし | 2,750円 | 3,850円 |
dカードGOLDの年会費11,000円も必要です。月換算917円なので、これを加えると世帯のスマホ代は実質6,637円になります。家族カードを使えば1枚で済みますが、その分の負担は残ります。
大人が月10GBで足りるかという点も確認が必要でしょう。ドコモ miniの上限は10GBで、超えると速度制限がかかります。20GB以上使う人だとドコモ MAXに上げることになり、そうすると世帯合計が12,496円まで跳ね上がります。
楽天モバイルが強い理由
楽天モバイルの家族割は110円と小さいのに世帯合計で上位に来るのは、基本料金が段階制だからです。
| データ量 | 楽天モバイル | 家族割適用後 |
|---|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 | 968円 |
| 20GBまで | 2,178円 | 2,068円 |
| 無制限 | 3,278円 | 3,168円 |
子どもがあまり使わない月は自動的に1,078円まで下がります。大人も月によってばらつきがあるでしょうから、世帯全体で見ると請求額が上下する形になります。
さらに13歳から22歳なら 最強青春割で110円引き 、12歳以下なら 最強こども割で440円引き が加わります。家族割との併用が可能なので、小学生のお子さんなら3GBまで528円という金額になります。
光回線が不要という点も大きいでしょう。楽天モバイルはテザリングが無制限で使えるので、家庭によっては固定回線を置かずに済ませることも可能です。ただし常時大容量を使うなら、固定回線と併用したほうが安定します。
ワイモバイルは割引の併用不可に注意
同じソフトバンク回線でも、ワイモバイルなら世帯7,392円まで下がります。ソフトバンク本体の16,412円と比べると9,020円の差です。
ただし家族4人でまとめる旨みは限定的でしょう。家族割引サービスとおうち割 光セット(A)は併用できないため、光回線があれば家族割の分は加算されません。
さらに家族割は2回線目以降にしか適用されません。主回線は対象外なので、4人家族なら3回線分だけが割引を受けられる計算になります。おうち割なら全回線に適用されるので、光回線がある家庭はそちらを選ぶほうがお得です。
| 割引の組み合わせ | シンプル3 M |
|---|---|
| おうち割1,650円+カード割330円 | 2,398円 |
| 家族割1,100円+カード割330円 | 2,948円 |
| カード割330円のみ | 4,048円 |
光回線がある家庭なら1回線目から2,398円になりますが、家族が増えても1回線あたりの金額は変わりません。回線数で安くなる仕組みではないという点は押さえておきましょう。
ahamoは家族向きではない
オンライン専用のahamoは誰が契約しても2,970円という分かりやすさが特徴ですが、家族4人だと11,880円になります。
子どもに30GBは過剰なことが多く、使わない容量に払う形になりがちです。小容量プランがないので、世帯単位では割高になるでしょう。
ただしドコモのファミリー割引グループには加入できます。家族にドコモ MAXの利用者がいる場合、ahamo回線もみんなドコモ割の回線数カウント対象になります。家族全員がahamoだと割引は生まれませんが、混在させる場合は意味があります。
通話とサポートの違い
家族で使うなら、通話の扱いも判断材料になります。
| 項目 | 楽天モバイル | ドコモ | ソフトバンク | ワイモバイル |
|---|---|---|---|---|
| 家族間通話 | Rakuten Linkで無料 | 家族割で無料 | 家族割で無料 | 家族割で無料 |
| 家族以外 | Rakuten Linkで無料 | 30秒22円 | 30秒22円 | 30秒22円 |
| 店舗サポート | あり | あり | あり | あり |
大手3社は家族間通話が無料ですが、家族以外への通話は従量制です。楽天モバイルは Rakuten Linkアプリを使えば誰にかけても無料 なので、通話が多い世帯ではこの差が出ます。
子どもが友だちと長電話するような家庭だと、大手はかけ放題オプションを追加することになるでしょう。1人1,980円として2人分で3,960円かかります。
どこを選ぶべきか
光回線を持っていない家庭なら楽天モバイルが明確に安くなります。割引条件を揃える手間もなく、月5,852円という金額に到達できます。
すでにドコモ光を契約している家庭なら、ドコモ miniで揃えるのが安くなるでしょう。ただし大人が月10GBで足りることと、ドコモでんきも契約することが条件になります。
選び方
光回線がないなら|楽天モバイル
世帯合計 5,852円で光回線も不要 。割引条件を揃える必要がなく、光回線代4,400円がまるごと浮きます。家族4人でスマホ代を下げたいなら断然おすすめです。
ドコモ光がすでにあるなら|ドコモ mini
光回線とドコモでんき、dカードGOLDが揃えば4GBで880円、10GBで1,980円。世帯合計5,720円まで下がります。すでに光回線代を払っている家庭なら実質的な最安でしょう。
ソフトバンク光があるなら|ワイモバイル
おうち割を適用するとシンプル3 Mが2,398円。ソフトバンク本体と比べると世帯で9,020円安くなります。同じ回線品質で店舗サポートも変わりません。
子どもが小学生以下なら|楽天モバイル
12歳以下なら 最強こども割で440円引き 。家族割と合わせると3GBまで528円になります。12歳以下のお子さんが2人いる家庭なら、さらに差が広がるでしょう。
大人が大容量を使うなら|楽天モバイル
料金は 無制限でも3,168円 。ドコモ MAXやテイガク無制限は割引後でも5,000円台なので、大人2人分で4,000円以上の差がつきます。
通話が多い家庭なら|楽天モバイル
専用アプリを使えば Rakuten Linkで誰にかけても無料 。大手は家族間のみ無料で、家族以外への通話にはオプションが必要です。子どもが友だちと長電話する家庭にはぴったりでしょう。
よくある質問
家族4人で一番安いのはどこ?
光回線の有無で変わります。光回線がないなら 楽天モバイルが5,852円 で最安です。すでにドコモ光がある家庭なら、ドコモ mini中心の構成で5,720円まで下がります。
ドコモ miniの880円に家族割は必要?
必要ありません。ドコモ miniはみんなドコモ割の対象外で、dカードお支払割550円・ドコモ光セット割1,210円・ドコモでんきセット割110円の3つで880円になります。ただしドコモ光とドコモでんきの両方が必要です。
ワイモバイルは家族が増えると安くなる?
1回線あたりの金額は変わりません。家族割引サービスとおうち割 光セット(A)は併用不可で、光回線があればおうち割だけが適用されます。しかも家族割は2回線目以降のみが対象で、主回線には適用されません。
ahamoに家族割はある?
ありません。誰が契約しても2,970円です。ただしドコモのファミリー割引グループには加入でき、家族にドコモ本体プランの利用者がいる場合は回線数のカウント対象になります。
子どもの年齢で料金は変わる?
楽天モバイルは変わります。12歳以下なら 最強こども割で440円引き 、13歳から22歳なら 最強青春割で110円引き です。家族割との併用も可能なので、小学生なら3GBまで528円になります。
光回線も一緒に見直すべき?
世帯全体で計算したほうがいいでしょう。ドコモやソフトバンクの割引は光回線が前提なので、スマホ代だけ見ると安く見えます。光回線を新たに契約すると月4,000円以上かかるため、割引額を上回ることが多いです。
まとめ|光回線があるかどうかで決まる
- 光回線がないなら 楽天モバイルが世帯5,852円 で最安
- ドコモ光があるならドコモ mini中心
が5,720円まで下がる
ワイモバイルは家族割と光セット割が併用できない
ソフトバンク本体は世帯16,412円で最も高い
- 子どもが12歳以下なら 最強こども割 で差がさらに広がる
家族4人の通信費を考えるとき、スマホ代だけで比べると判断を誤ります。ドコモやソフトバンクの割引は光回線とセットが前提なので、光回線代を含めた総額で見る必要があるでしょう。
光回線をすでに契約していて今後も使い続けるなら、その月額は固定費としてスマホ代だけを比べれば構いません。この場合はドコモ miniが最安になります。
光回線がない家庭や、これから見直す家庭なら 楽天モバイル に軍配が上がります。年間で5万円以上変わることもあるので、世帯全体で計算してから判断しましょう。
楽天モバイルを徹底解説
▶︎ 楽天モバイルは本当に使える?eSIM・テザリング・電波状況を徹底検証レビュー
▶︎ 【2026年最新】楽天モバイルの「最強家族割」を徹底解説|本当にどこまで安くなる?料金や条件、割引内容、支払いガイド





