ドコモの料金プランは2025年6月に大きく変わりました。それまでのeximoとirumoは新規受付を終了し、現在は「ドコモMAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモmini
」の4本立てになっています。
公式サイトを見ると「実質2,948円」といった数字が目立つ位置に並んでいますが、この金額にたどり着くには複数の条件を同時に満たす必要があります。ドコモの料金を理解するうえで、ここがいちばん重要な部分です。
この記事では4プランの内容を整理したうえで、割引がどう積み上がるのか、そして自分がどこまで安くできるのかを徹底的に解説します。
ドコモの料金は二段構えになっている

プランの中身に入る前に、ドコモの料金表の読み方を押さえておきましょう。
ドコモの料金には「基本料金」と「割引を適用したあとの料金」の2つがあります。公式サイトやパンフレットで大きく書かれているのは、たいてい後者のほうです。
基本料金は、プランを契約したときの定価にあたる金額です。何も条件を満たしていない人が支払う金額です。
一方、割引を適用したあとの料金は、条件を満たすたびに基本料金から一定額が引かれていった結果の金額になります。
割引には条件がある
ドコモの主な割引は5種類あり、それぞれ条件が決まっています。家族で3回線以上契約している、ドコモ光を使っている、dカードで支払っている、といった具合です。
大切なのは、これらの割引は自動的に付くものではないという点です。条件を満たした人だけが、その分だけ安くなります。
たとえば家族割の条件を満たしていない人は、その1,210円は引かれません。ドコモ光を契約していない人も同様です。
つまり同じプランを契約しても、人によって毎月の請求額が3,000円以上違うということが起こります。ドコモの料金がわかりにくいと言われる理由の多くはここにあります。
ポイ活プランはさらにもう一段の条件がある
「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」という名前の付いたプランには、もう一段の仕組みが加わります。
こちらは割引を引いたあとの金額から、さらに買い物で貯めたdポイントを支払いに充てた場合の金額が「実質◯◯円」として表示されています。
ポイントは自動的に貯まるわけではなく、毎月まとまった額をdカードやd払いで決済して初めて貯まるものです。
現行4プランの早見表
| プラン | 基本料金(税込) | 全割引適用後(税込) | データ量 |
|---|---|---|---|
| ドコモ MAX | 8,448円 | 5,148円 | 無制限 |
| ドコモ ポイ活 MAX | 11,748円 | 2,948円 | 無制限 |
| ドコモ ポイ活 20 | 7,898円 | 2,068円 | 20GB |
| ドコモ mini(4GB) | 2,750円 | 880円 | 4GB |
| ドコモ mini(10GB) | 3,850円 | 1,980円 | 10GB |
左が定価、右が条件をすべて満たした場合の金額です。
ポイ活プランの右の列は、割引に加えてポイントを満額まで貯めて充当した場合の金額なので、他のプランより条件が厳しくなっています。
基本料金と全割引適用後の差は、ドコモ MAXで3,300円です。この3,300円のうち、自分はいくら分の条件を満たせるのか。それがドコモを選ぶかどうかの判断軸になります。
では、それらの条件とは一体何なのでしょうか。その中身を見ていきます。
ドコモ MAX|データ無制限の主力プラン
ドコモ MAXは、eximoの後継にあたる無制限プランです。データ利用量に応じて3段階の料金が設定されています。
| データ利用量 | 基本料金(税込) | 全割引適用後(税込) |
|---|---|---|
| 1GBまで | 5,698円 | 2,398円 |
| 3GBまで | 6,798円 | 3,498円 |
| 無制限 | 8,448円 | 5,148円 |
使わない月は自動的に安くなる仕組みで、プラン変更の手続きは必要ありません。大量に通信した場合は速度制限がかかることがあります。
国内通話は、ファミリー割引に申し込んだ家族間なら24時間無料です。家族以外への通話は30秒22円で、かけ放題オプションが1,980円、5分通話無料オプションが880円です。テザリングは申し込み不要で無料。
海外データ通信は200以上の国・地域で最大30GB・15日まで追加料金なしという特典が付きます。これは他社と比べてもかなり手厚い部類でしょう。
選べる特典が実質的な価値になる
Lemino、dアニメストア、DAZN、NBA docomoの4つから毎月2つを追加料金0円で選べます。毎月切り替えも可能です。
DAZNは単体だと月額4,200円ほどするので、スポーツを観る人にとってはこの特典だけで料金の差が埋まる計算になります。逆にこれらのサービスを使わない人にとっては、無いのと同じ価値です。ドコモ MAXの評価が人によって大きく分かれるのは、この部分の受け取り方の差が大きいと思います。
割引の積み上げ構造
ドコモ MAXの基本料金8,448円が5,148円になるまでの内訳を、割引ごとに分解してみます。

みんなドコモ割は2回線だと550円に下がります。長期利用割も10年以上なら110円です。
つまり公式サイトが掲げる5,148円は、家族3回線以上で、20年以上ドコモを使い続けていて、dカード GOLD以上を持っていて、ドコモ光を契約していて、さらにドコモでんきも契約している人の金額ということになります。
これはかなり厳しい条件と言わざるを得ません。
単身で契約するとどうなるか
仮に一人暮らしで、ドコモ光もドコモでんきも契約しておらず、dカードだけ持っているとします。
この場合に適用されるのはdカードお支払割の220円(一般dカードの場合)だけ。基本料金8,448円から220円を引いた8,228円が実際の請求額です。公式サイトの5,148円とは3,000円以上の開きがあります。
つまり、ドコモの料金は、周辺サービスをどれだけ束ねているかで大きく変わります。契約前に、自分がどの割引の条件を満たすかを確認しておきましょう。
ドコモ光は月額4,400円から5,940円、home 5Gは月額5,280円かかります。セット割で1,210円引かれるとしても、光回線が不要な人にとっては支出が増えることになります。
ドコモ ポイ活 MAX|dカード決済が多い人向け
ドコモ MAXをベースに、dカードやd払いでの決済でdポイントが還元されるプランです。
基本料金は11,748円(税込)と、ドコモ MAXより3,300円高く設定されています。ここから各種割引を引き、さらに獲得したポイントを充当することで「実質2,948円」という数字が出てきます。
実質2,948円の計算式
公式サイトの注記によると、割引適用後の基本料金7,680円(税抜)にポイントが充当され、充当後の金額に消費税が加算される仕組みです。
基本11,748円から全割引3,300円を引くと8,448円(税込)、税抜で7,680円。ここに5,000ポイントを充当すると2,680円。これに消費税が乗って2,948円です。
つまりこの金額を実現するには、割引5つをすべて適用したうえで、毎月5,000ポイントを満額獲得する必要があります。
5,000ポイント獲得に必要な決済額
進呈率はdカードの種類によって変わります。
| カード種別 | 年会費(税込) | 進呈率 | 上限到達に必要な月間決済額 |
|---|---|---|---|
| dカード PLATINUM | 29,700円 | 10.0% | 5万円 |
| dカード GOLD | 11,000円 | 5.0% | 10万円 |
| dカード GOLD U | 3,300円 | 5.0% | 10万円 |
| dカード未設定 | ─ | 3.0% | 約16.7万円 |
ポイ活 MAX特典の進呈上限は5,000ポイント/月です。dカードの通常還元(100円につき1ポイント)は別途進呈されます。
dカード PLATINUMなら月5万円の決済で上限に届きますが、年会費29,700円を月割りすると2,475円。この分も実質的な負担として計算に入れておく必要があるでしょう。
見落としやすい注意点
進呈されるのは期間・用途限定のdポイントで、有効期限は進呈日から93日間です。使い切れなければその分の価値は失われます。
対象外の決済も少なくありません。毎月のドコモ携帯電話利用料、年会費、各種手数料、電子マネーやプリペイドカードへのチャージは対象外。d払いでもdポイント利用分、クーポン利用分、モバイルSuicaチャージ、請求書払い(公共料金など)は対象外です。
還元率を増額していた「『ドコモポイ活』ポイント還元キャンペーン」は2026年4月30日で終了しました。現在の還元率は上の表の通りです。
日常の買い物を月5万円以上dカードに集約できる人であれば検討の価値がありますが、そうでなければドコモ MAXを選ぶのがおすすめです。
ドコモ ポイ活 20|20GBで足りる人向けのポイ活プラン
ポイ活 MAXよりデータ量と還元率を抑えたプランです。
基本料金は7,898円(税込)、データ量は20GB。割引適用後は4,818円で、ここに2,500ポイントを充当して実質2,068円という計算になります。
| カード種別 | 進呈率 | 上限到達に必要な月間決済額 |
|---|---|---|
| dカード PLATINUM | 5.0% | 5万円 |
| dカード GOLD | 2.0% | 12.5万円 |
| dカード GOLD U | 2.0% | 12.5万円 |
| dカード未設定 | 1.0% | 25万円 |
進呈上限は2,500ポイント/月です。このうちdカード積立の進呈上限は1,000ポイント/月と別枠で決められています。
上限に届く決済額を見ると、PLATINUM以外はかなり厳しい水準です。GOLDで月12.5万円、カード未設定なら25万円。進呈率が下がっている分、上限到達のハードルはポイ活 MAXより高くなっています。
このプランには長期利用割が適用されません。対象はドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXのみです。ポイ活ファミリー特典の対象からも外れます。
20GBという容量で7,898円という基本料金は、他社の同容量プランと比べると高めです。割引とポイントをどこまで積めるかで評価が変わるプランと言えるでしょう。
ドコモ mini|容量を抑えて安く使う
irumoの後継にあたる小容量プランで、4GBと10GBから選べます。
| データ量 | 基本料金(税込) | 全割引適用後(税込) |
|---|---|---|
| 4GB | 2,750円 | 880円 |
| 10GB | 3,850円 | 1,980円 |
割引の種類が他プランより少なく、dカードお支払割、ドコモ光セット割/home 5Gセット割、ドコモでんきセット割の3つです。みんなドコモ割の対象外である点は押さえておきましょう。長期利用割も適用されません。
国内通話は家族間も含めて30秒22円。ドコモ MAXのような家族間通話無料はないので、家族と長電話する人はかけ放題オプションの追加を検討することになります。
なお、旧irumoにあった0.5GBの超小容量プランはドコモ miniには用意されていません。月額550円で使えるプランを探していた人にとっては、選択肢が減った形です。
ahamoとの違い
ahamoはドコモが提供するオンライン専用プランで、月30GBを使えます。
いちばんの違いは手続きがすべてオンラインで完結する点です。ドコモショップの店頭サポートを受けられない代わりに、料金が抑えられています。5分以内の通話無料が標準で付き、みんなドコモ割のカウント対象にもなります。
ドコモ本体のプランを選ぶか、ahamoを選ぶかの判断は、店舗サポートを必要とするかどうかがひとつの分かれ目でしょう。
ドコモを選ぶ判断軸
| 判断軸 | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 家族構成 | 家族3回線以上でまとめられる人 | 単身で契約する人 |
| 固定回線 | ドコモ光やhome 5Gを使う人 | 光回線が不要な人 |
| 決済 | dカードに支出を集約できる人 | 他社カードをメインにしている人 |
| 契約年数 | 10年以上ドコモを使っている人 | 新規で乗り換える人 |
| エンタメ | DAZNやLeminoを観る人 | 動画配信を使わない人 |
| サポート | 店舗で相談したい人 | オンラインで完結させたい人 |
ドコモの割引は、すでにドコモ経済圏にいる人ほど有利になるように設計されています。逆に言えば、新規で単身契約する人にとっては割高になりやすいと言えるでしょう。
自分がいくつの割引を満たせるかを数えてみるのが、いちばん確実な判断方法です。
選び方
データ無制限で使いたいなら|ドコモ MAX
割引条件を3つ以上チェックできる人であれば、ドコモ MAXが無制限プランとしてお得な価格になります。DAZNやLeminoを観る人は、選べる特典の分だけ実質価値が上がるでしょう。
日常の決済をdカードに集約しているなら|ドコモ ポイ活 MAX
月5万円以上をdカード PLATINUMで決済する習慣があるなら、ポイント還元がはっきり有利に働きます。ただし年会費29,700円を含めて計算しておきましょう。
20GBで足りてポイントも貯めたいなら|ドコモ ポイ活 20
データ量が20GBに収まる人向けです。長期利用割の対象外である点と、還元上限が2,500ポイントである点は押さえておく必要があります。
通信量が少なく料金を抑えたいなら|ドコモ mini
4GBまたは10GBで足りる人にぴったりなのがドコモ miniです。みんなドコモ割の対象外なので、家族回線が多い場合は他プランとの比較が必要になります。
店舗サポートが不要なら|ahamo
オンラインで手続きを完結できる人であれば、ahamoが断然おすすめです。30GBを比較的抑えた料金で使えます。
よくある質問
実質料金と実際の請求額はどれくらい違う?
適用できる割引の数によります。ドコモ MAXの場合、割引をひとつも適用できなければ8,448円、すべて適用できれば5,148円です。自分がどの割引の条件を満たすかを確認してから判断しましょう。
eximoやirumoは今も使える?
すでに契約している人は、プラン変更をしない限り継続して利用できます。ただし2025年6月4日で新規受付とプラン変更の受付が終了しているため、これから新たに申し込むことはできません。
ポイ活プランのポイントはいつ進呈される?
対象決済の利用があった翌月下旬に進呈されます。期間・用途限定のdポイントで、有効期限は進呈日から93日間です。
みんなドコモ割は何回線から適用される?
2回線で550円、3回線以上で1,210円の割引になります。同一ファミリー割引グループ内の音声通話が可能な回線がカウント対象です。ドコモ miniは対象外となります。
家族間の通話は無料?
ファミリー割引に申し込んでいれば、ドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXは同一グループ内の国内通話が24時間無料です。ただしドコモ miniからの発信は対象外
で、家族間でも30秒22円がかかります(対象プランの家族からドコモ miniへの発信は無料になります)。
まとめ|割引の数で評価が変わるキャリア
- 現行プランはドコモ MAX
、ポイ活 MAX、ポイ活 20、ドコモ mini
の4本立て
- eximoとirumoは2025年6月4日で新規受付を終了
- 公式サイトの安い金額は割引をすべて達成した場合の数字
- ドコモ MAXは割引5つで3,300円が引かれる
- ポイ活プランは毎月のポイント満額獲得が必要
ドコモの料金プランが分かりにくいと言われるのは、基本料金と実際に払う金額の間に、割引とポイントという2つの層が挟まっているからです。
大切なのは、公式サイトに大きく書かれた金額を出発点に考えないことです。まずは基本料金から始めて、自分が満たせる割引をひとつずつ足していくようにしましょう。その結果が、実際に毎月支払う金額になります。
家族回線と固定回線をすべてドコモにまとめている人にとっては、他社にない水準まで下がる可能性があります。一方で単身かつ周辺サービスを使わない人にとっては、選択肢として厳しくなることも事実です。自分がどちらに近いかを、契約前に確認しておきましょう。
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