ワイモバイルは、ソフトバンクが運営するサブブランドです。
ソフトバンク本体と同じ回線を使いながら、料金はぐっと抑えられているのが特徴です。しかも格安SIMでありながら、店舗でのサポートを受けられるので、「安さと品質のバランス」が、ワイモバイルの最大の持ち味です。
現在の料金プランは「シンプル3」のS/M/Lという3段階です。2025年9月に登場し、2026年6月2日に基本料金が改定されています。
この記事では3プランの内容を整理したうえで、割引をどう組み合わせれば安くなるのか、そしてソフトバンク本体とどう違うのかをまとめます。
シンプル3の料金

データ容量でS・M・Lを選ぶ、分かりやすい3段階です。Lには10分以内の国内通話無料が最初から付いています。SとMは通話が従量制(30秒22円)なので、通話が多いならオプションを付けるか、Lを選ぶことになります。
さらに、余ったデータは翌月に繰り越せます。使わなかった月のぶんを翌月に回せるので、月によって使用量に波がある人には無駄がありません。
ただし、上の金額はあくまで割引前の基本料金であることがポイントです。ワイモバイルの本当の安さは、ここに家族割引サービス割引や
おうち割などの割引を組み合わせたときに出てきます。
割引を組み合わせると安くなる

ワイモバイルの料金は、2つの割引を組み合わせて決まります。ひとつが回線に関する割引(おうち割または
家族割引サービス)、もうひとつが
PayPayカードでの支払いによる割引です。
回線の割引はどちらか一方
| 割引 | 割引額(税込) | 条件 |
|---|---|---|
| 1,650円 | ソフトバンク光/Airとセット | |
| 1,100円 | 家族の2回線目以降 |
このうち、おうち割と
家族割引は併用できません。両方の条件を満たす場合は、割引額の大きいおうち割が優先されます。
おうち割は、自宅にソフトバンク光やAirがあれば1回線目から1,650円引きになります。
家族割引は2回線目以降が対象で1,100円引き。1回線目は割引されない点に注意が必要です。
PayPayカード割は上乗せできる
回線の割引に加えて、支払いをPayPayカードにすると、さらに割引が上乗せされます。
| カード種別 | 割引額(税込) |
|---|---|
| 330円 | |
| 770円 |
ゴールドの770円は、基本の550円に増額特典220円が加わった額です。ゴールドは年会費11,000円がかかるので、ワイモバイルのためだけに作るというより、PayPayやYahoo!ショッピングをよく使う人向けです。
組み合わせるとどこまで下がるか
シンプル3 M(30GB)を例に、割引後の金額を見てみます。
基本料金4,378円に、おうち割1,650円と
PayPayカードゴールド割770円を組み合わせると、30GBが月1,958円まで下がります。これは30GBの容量としてはかなり安い水準です。データくりこしも付くことを考えると、コストパフォーマンスは高いでしょう。
家族割引の場合は、2回線目以降で4,378円から1,100円引き、ゴールド割770円を足して2,508円です。おうち割ほどではありませんが、それでも十分に安く収まります。
自分がおうち割と
家族割引のどちらを使えるか。これがワイモバイルの料金を左右する最初のポイントになります。
ソフトバンク本体との違い
ワイモバイルを理解するうえで欠かせないのが、ソフトバンク本体との関係です。同じソフトバンク回線を使いますが、位置づけが大きく異なります。
いちばんの違いは、データ量と料金の考え方です。ソフトバンク本体はデータ無制限が中心で、割引を積んでも無制限プランは月5,000円台から7,000円台。対してワイモバイルは、容量に上限(最大35GB)がある代わりに、割引を組み合わせれば月2,000円前後まで下がります。
つまり、無制限のデータ量が必要ならソフトバンク本体、月35GBまでで足りるならワイモバイル、という選び方がおすすめです。多くの人にとっては、毎月35GBを超えることは少ないので、ワイモバイルで足りるケースが多いでしょう。
通信品質を保ちつつ料金を抑えたい人には、まずワイモバイルが候補になります。ソフトバンク本体を選ぶ理由は、データ無制限が必要な場合や、本体ならではの高いPayPay還元(ペイトク2)を使いたい場合に絞られてくるでしょう。
PayPay経済圏との相性
ワイモバイルもソフトバンク系だけあって、PayPayとの連携が用意されています。
まず、先ほど見たPayPayカード割で、支払いをPayPayカードにするだけで月々の料金が下がります。これは実質的に、PayPayカードを持っている人への割引です。
さらに、ワイモバイル契約者はPayPayやYahoo!ショッピングでのポイント還元が優遇されます。日常的にPayPayで買い物をし、Yahoo!ショッピングを使う人であれば、通信費の割引とポイント還元の両方で恩恵を受けられます。
ただし、PayPayをほとんど使わない人にとっては、PayPayカード割の恩恵は限られます。その場合でも、
おうち割や
家族割引だけで十分に安くなるので、PayPayが必須というわけではありません。PayPayを使う人はより得をする、使わない人でも普通に安い、という理解が正確でしょう。
ワイモバ親子割について
以前は「ワイモバ親子割」という、子どもの利用料を大きく割り引くキャンペーンがありました。ただし、この割引は2026年6月1日で新規受付を終了しています。すでに適用中の人は引き続き割引を受けられますが、これから新規で申し込むことはできません。
若年層の利用を検討している場合、こうしたキャンペーンは時期によって入れ替わります。契約時点で使えるキャンペーンを、公式サイトで確認しておきましょう。
契約時の注意点
ワイモバイルを契約する前に、いくつか押さえておきたい点があります。
まず、2026年7月1日以降に新規契約・乗り換えをした場合、契約から12ヵ月以内に解約すると契約解除料がかかります。金額はシンプル3 S/Mが858円、Lが1,100円です。それ以前からの契約者は対象外ですが、これから契約する人は短期解約に注意が必要です。
次に、データ容量を超えたときの速度制限です。規定容量を超えると、Sは最大300kbps、M/Lは最大1Mbpsに低速化します。さらに規定容量の半分を追加で使うと、最大128kbpsまで落ちます。Mの1Mbpsは動画も何とか見られる速度ですが、Sの300kbpsは体感でかなり遅くなります。Sを選ぶ場合は、5GBに収まる使い方が前提でしょう。
契約事務手数料は、店頭だと3,850円、オンラインストアだと無料の場合があります。オンラインで申し込むほうが初期費用を抑えられます。
ワイモバイルが合うのはこんな人
| 判断軸 | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| データ量 | 月35GBまでで足りる人 | 無制限で使いたい人 |
| 固定回線 | ソフトバンク光/Airを使う人 | 光回線が不要な人 |
| 家族構成 | 家族で複数回線を使う人 | 単身で光もない人 |
| 決済 | PayPayをよく使う人 | PayPayを使わない人 |
| サポート | 店舗で相談したい人 | 完全に自分で完結できる人 |
ワイモバイルは、ソフトバンク回線の品質と店舗サポートを保ちながら、料金を格安SIM並みに抑えられるのが強みです。特に、おうち割や家族割引を使える人にとっては、かなりお得な選択肢になります。
一方で、単身で光回線もなく、PayPayも使わないという人の場合、割引が薄くなります。その場合は、割引なしでも安い他社プランと比較したほうがいいでしょう。
選び方
家族で使う、または自宅がソフトバンク光なら|シンプル3 M
30GBという容量は、多くの人の使い方をカバーできます。おうち割か
家族割引に
PayPayカードゴールド割を組み合わせれば、
シンプル3 Mは月2,000円前後というお得な価格になります。迷ったらこのMが基準になるでしょう。
データ利用が少ないなら|シンプル3 S
月5GBで足りるライトユーザーや、サブ回線として使いたい人にはシンプル3 Sがぴったりです。ただし速度制限時が300kbpsと遅めなので、5GBに収まる使い方が前提になります。
通話も容量も多く使うなら|シンプル3 L
35GBに加えて10分かけ放題が最初から付いているので、通話が多い人には
シンプル3 Lが断然おすすめです。かけ放題オプションを別途付けるより、最初からLを選ぶほうがまとまりがいいでしょう。
無制限で使いたいなら|ソフトバンク本体を検討
毎月35GBを超えて使う、あるいはデータ量を気にせず使いたいなら、ワイモバイルではなくソフトバンク本体のテイガク無制限や
ペイトク2が選択肢になります。
よくある質問
ソフトバンクとワイモバイル、どちらを選べばいい?
データ量で判断するのが分かりやすいです。月35GBまでで足りるならワイモバイルのほうが大幅に安く済みます。データ無制限が必要な場合や、ペイトク2の高いPayPay還元を使いたい場合はソフトバンク本体になります。回線品質はどちらも同じソフトバンク回線です。
おうち割と家族割引は両方使える?
併用はできません。両方の条件を満たす場合は、割引額の大きいおうち割 光セット(A)が優先的に適用されます。おうち割は1,650円、
家族割引は1,100円の割引です。自宅にソフトバンク光やAirがあるなら、おうち割を使うのが一番お得です。
PayPayカードがないと高くなる?
PayPayカード割が付かないぶん、割引は回線の割引(
おうち割または
家族割引)だけになります。それでも十分に安く使えるので、PayPayカードは必須ではありません。ただし
PayPayカードで支払えば月330円、ゴールドなら770円が上乗せで割引されるので、持っているならお得です。
契約後にプランは変更できる?
シンプル3のS・M・L間の変更は可能です。データ使用量が想定と違った場合、後から容量を増やしたり減らしたりできます。月ごとの使用量を見ながら調整するといいでしょう。
旧プランのシンプル2は今も使える?
すでに契約している人は継続して利用できます。ただし旧プランも2026年7月1日に値上げされており、シンプル3より値上げ幅が大きい場合があります。旧プランを使い続けている人は、シンプル3への変更を検討する価値があるでしょう。
速度制限にかかるとどのくらい遅くなる?
規定容量を超えると、シンプル3 Sは最大300kbps、M/Lは最大1Mbpsに低速化します。さらに規定容量の半分を追加で消費すると、最大128kbpsまで落ちます。Mの1Mbpsは標準画質の動画がなんとか見られる程度、Sの300kbpsはウェブ閲覧でも待ち時間を感じる速度です。
まとめ|安さと品質を両立したサブブランド
- 現行プランはシンプル3のS(5GB)、M(30GB)、L(35GB)の3段階
- 基本料金は3,278円から5,478円、2026年6月2日に改定済み
- おうち割か家族割引と、PayPayカード割を組み合わせて安くする
- シンプル3 Mはフル割引で月1,958円まで下がる
- ソフトバンク回線の品質と店舗サポートを保ちつつ料金は格安SIM並み
ワイモバイルの魅力は、ソフトバンク回線の安定した品質と店舗サポートを、格安SIMに近い料金で使える点にあります。特に、おうち割や
家族割引を使える人にとっては、料金と品質のバランスがとても良い選択肢だと思われます。
大切なのは、自分がどの割引を使えるかを整理することです。おうち割か
家族割引のどちらか、そして
PayPayカードを持っているか。この2つを確認すれば、実際の料金が見えてきます。
無制限のデータ量が必要ならソフトバンク本体、月35GBまでで足りて品質とサポートも欲しいならワイモバイル。この住み分けを踏まえて選べば、後悔のない選択ができるはずです。
ソフトバンク本体の料金プランやPayPay還元について詳しくは、こちらの記事でまとめています。






