Apple Watchの最上位機種にあたる「Apple Watch Ultra」。その新モデルとなるApple Watch Ultra 3が、2025年9月のイベントでiPhone 17やApple Watch Series 11とともに発表されました。毎年変化を続けるApple Watchですが、Ultra 3はどんな体験をさせてくれるのでしょうか。
ここでは、新しく発表された健康管理機能から驚きのバッテリー性能まで、Apple Watch Ultra 3の特徴を徹底的に掘り下げます。
Apple Watchの最新モデル|新機能や特徴を徹底まとめ
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新型Apple Watch Ultra 3は何が変わった?
Apple Watch Ultra 3(GPS + Cellularモデル)- 49mmナチュラルチタニウムケースとアンカーブルーオーシャンバンド
Apple Watch Ultra 2 vs Apple Watch Ultra 3の比較
Apple Watch Ultraシリーズは、Apple Watchの中でも最もハイエンドでタフなモデルとして、アスリートやアウトドアユーザーを中心に人気を集めています。2023年に登場したUltra 2は、3000ニトの高輝度ディスプレイやS9チップによる処理性能が特徴でした。
Appleによると、新型モデルとなるUltra 3は、史上最大のディスプレイや衛星通信対応、高血圧アラートなどが追加。以下の表で両モデルの違いを整理してみましょう。
項目 | Apple Watch Ultra 2 | Apple Watch Ultra 3 |
---|---|---|
チップ | S9チップ | S10チップ |
ディスプレイ | 49 mmチタンケース/410×502px OLED/3000 nit 最大輝度 | 史上最大の約2.12 インチ(422×514px)/ベゼル減で画面拡大/LTPO3広角野角OLED、省電力&高輝度化 |
衛星通信 | — | 衛星通信機能、衛星経由の緊急SOS |
ヘルス機能 | 睡眠時無呼吸の通知 | (高血圧アラートは今後日本で使用可能) |
通信性能 | LTE、UMTS | 5G、LTE |
バッテリー | 最大36時間、低電力モードで72時間 | 最大42時間、低電力モードで72時間/15分の充電で最大12時間の使用/5分の充電で最大8時間の睡眠記録 |
Apple Watch Ultra 3で注目なのは、まず新しく加わった高血圧アラート機能です。これは「血圧の数値を測れる」というわけではなく、光学センサーが心拍に合わせて血管の反応パターンを読み取り、高血圧の可能性が高いときに知らせてくれる仕組み。
スマートウォッチで高い精度の血圧測定を実現した製品は今のところ存在しないわけですが、今回の新機能でそもそも自覚していなかったリスクに気づけるというだけでも大きな意味があるかもしれません。Apple Watchで高血圧を知らせる通知が来たら、カフ式の血圧計で正確に測りなおす、という使い方が良さそうです。
それから、バッテリー周りの変化も地味にうれしいポイント。寝る前に「充電してなかった!」という経験、誰しもあると思います。Ultra 3は高速充電に対応していて、5分の充電で約8時間分の睡眠記録ができるようになりました。日常的にありがたみを感じられる改善です。
さらに、衛星通信機能も追加。山奥や電波の届きにくい場所でも緊急SOSを送れるので、登山やアウトドアが好きな人には安心感がぐっと増します。「万が一のときに連絡できる」というのは、それだけで心強い機能といえます。
まとめると、Apple Watch Ultra 3は血圧リスクの早期検知やアウトドアでの安心感、日常の充電サイクルでちょっとした利便性を重視する人に刺さるアップデートになっている、と言えそうです。
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Apple Watch Ultra 3の主な特徴5つ|Ultra 3は何がすごい?

デザインとディスプレイの進化
見た目はUltra 2から大きく変わらないものの、ベゼルがさらに細くなったことで画面が広くなりました。解像度は422×514pxへとアップし、約2.12インチのディスプレイはシリーズ史上最大サイズです。最新のLTPO3広角視野角OLEDを採用し、省電力性が高まったうえに輝度も向上。直射日光の下でも視認性が向上しているのが屋外の使用において嬉しいところです。
新チップと充電性能

Ultra 3には新しいS10チップを搭載。効率化によってバッテリー設計に余裕が生まれました。その結果、通常使用で最大42時間と、Ultra 2よりも駆動時間が延長されています。さらに、高速充電も強化されており、15分で約12時間の使用が可能。寝る前に5分だけ充電しておけば、約8時間の睡眠記録がしっかり取れるのは便利な進化です。忙しい日常の中でも「うっかり充電し忘れた!」というストレスが回避できますね。
衛星通信と5G対応

Ultra 3で特に注目なのが、新しく加わった衛星通信機能。これにより、携帯圏外でも衛星経由で緊急SOSを送信できるようになりました。山や海など圏外になりやすい場所での安心感は抜群で、まさに「命を守る機能」と言えるでしょう。さらに通信性能も進化し、従来のLTEから省電力型5G(RedCap)へ対応。データ通信の安定性とバッテリー効率が改善され、日常使いからアウトドアまで快適に使えるようになっています。
高血圧アラートの登場
新たに高血圧の可能性を検知できる機能が加わりました。数値を正確に測る医療用の血圧計とは違い、「血圧が上がり気味かどうか」をパターンとして知らせてくれる仕組みです。これにより、自覚のない高血圧リスクを早めに察知できる可能性が広がりました。すでに搭載されている睡眠時無呼吸の通知機能と合わせて、日常的な健康管理をより強力にサポートしてくれる存在になっています。
ディスプレイ技術(microLED)は見送り
かつて期待されていたmicroLEDの採用は見送られ、Ultra 3は引き続き改良版OLEDを搭載しています。ただし表示品質は確実に良くなっており、明るさや省電力性能の進化で十分と感じる人も多いでしょう。本格的なmicroLEDモデルは次世代以降に期待が持てそうです。
発表と発売日
9月10日に予約注文がはじまり、9月19日に発売されます。

価格
価格は129,800円から。バンドの選択で価格が変わります。
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watchOS 26との組み合わせ
Apple Watch Ultra 3は最新のwatchOS 26をプリインストールして登場。AIを活用した「Workout Buddy」や、手首を振るだけで通知を閉じられる新しいジェスチャ操作など、日常の使いやすさを高める機能が追加されます。
Apple Watch Ultra 3はどんな人におすすめ?
Apple Watch Ultra 3は最上位モデルとして、アクティブなライフスタイルやニーズにしっかり応えてくれる一本です。特におすすめできるのは次のような人です。
- 大画面・高輝度を重視する人
3,000ニトの明るいディスプレイとベゼルの細さによる広い表示領域は、地図や通知を一目で確認したい人にとって大きなメリットです。 - アウトドアや冒険を楽しみたい人
登山、トレイルラン、キャンプ、ダイビングなど、過酷な環境で使う機会が多い人には最適です。高精度GPSやバックトラック機能、100m耐水性能、耐衝撃性能がここまで高いのはUltraモデルだけです。 - 健康データを正確に把握したい人
心拍数や睡眠トラッキングに加え、高血圧アラートや睡眠スコア測定など、日常の体調管理を徹底したい人にぴったり。数値の精度や信頼性を重視する人ほど満足度は高くなるでしょう。 - 通信の安心感を最優先にしたい人
新たに噂されている衛星通信や5G対応により、iPhoneを持たずに山奥や圏外でもつながるようになりました。いざというときの安心感を求めるならUltra 3一択です。
逆にApple Watch Series 11やSEがおすすめな人
一方で、全員にApple Watch Ultra 3レベルの装備が必要なわけではありません。次のような人には、Apple Watch Series 11やApple Watch SEの方が合っている可能性が高いといえます。
- 日常的な便利さを重視する人
仕事やプライベートで通知・決済・運動記録をスマートにこなしたいだけなら、スタンダードモデルであるApple Watch 11が必要十分です。Ultraシリーズと変わらない健康管理機能を備えつつ、価格とデザインのバランスが優れています。 - Apple Watchを初めて試す人
まずは「通知や決済、基本的なアクティビティ記録ができればOK」という人には、コストパフォーマンス抜群のApple Watch SEが最適。価格を抑えつつ最新のwatchOS機能を体験できるのは、入門機として最適です。 - 価格と機能のバランスを重視したい人
Ultra 3は高額かつオーバースペックになりがち。アウトドア用途が少なく、日常中心であればApple Watch 11やApple Watch SEの方が満足度は高いはずです。
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一緒に揃えたいおすすめアクセサリー
Apple Watchを長く快適に使うなら、充電環境を整えておくと安心です。特に外出先や旅行先での充電は、ちょっとした準備で日常のストレスをぐっと減らしてくれます。ここではApple Watchと相性の良いおすすめの充電アクセサリを紹介します。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)
外出先でApple WatchとiPhoneを同時に充電できるモバイルバッテリー。大容量ながら持ち運びしやすく、Apple Watchをサッと充電できるスタンド機能付き。出張や旅行の必需品です。
CIO NovaWave 3Way+ [3in1 Qi2 & Apple Watch 充電器]
自宅や職場での常設充電に便利なスタンド型。iPhone・Apple Watch・AirPodsをまとめて充電でき、デスクの上がスッキリします。MagSafe対応でiPhoneを固定しながら充電できるのも魅力。
Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1 Stand)
こちらも3in1充電器ですが、スタイリッシュなデザインで、リビングやベッドサイドに置いても馴染みやすいモデル。Qi2対応でワイヤレス充電の効率もアップしています。
まとめ
Apple Watch Ultra 3(GPS + Cellularモデル)- 49mmナチュラルチタニウムケースとアンカーブルーオーシャンバンド
Apple Watch Ultra 3は、スポーツや運動などのアクティビティを重視する人にぴったりのモデル。特にアウトドア派や健康管理に気を遣いたい人にとっては、ぜひおすすめしたい。
一方で、価格が下がったUltra 2を選ぶのもスマートな選択。既に高精度な健康機能とタフさを備えているため、「まずは最高峰を体験したい」という人には十分魅力があります。どちらを選ぶかは、自分が求める安心感や最新機能へのこだわり次第。自分のニーズを踏まえて、じっくり比較するのがおすすめです。
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