「突然、右側のAirPodsから音がしない」「左だけ聞こえるのはなぜ?」「急に音割れするようになった」
そんな経験、ありませんか?AirPodsは精密機器であると同時に、日常使いされるアイテムだからこそ、こうしたトラブルは意外と多く報告されています。
この記事では、片耳だけ音が出ないAirPodsの原因とその対処法を、実体験とApple公式情報をもとにわかりやすくまとめました。
対象モデルはAirPods Pro(第1・2世代)、AirPods(第2〜4世代)、AirPods Maxです。
1. 考えられる原因一覧:技術的要因・ユーザー要因
原因カテゴリ | 詳細 |
---|---|
ソフトウェアの不具合 | ペアリングエラー、iOSバグ、設定ミス |
ハードウェア的故障 | 片方のバッテリー異常、接触不良 |
汚れや異物の混入 | イヤーピース内の皮脂、ホコリ、耳垢 |
聴覚設定の偏り | iPhoneの「アクセシビリティ」で左右音量が偏っている |
片側だけ充電されていない | 充電ケース内で片耳が正しく充電されていないケース |
AirPodsが音割れしているときや片耳しか聞こえないとき、その原因は大きく分けて「技術的な問題」と「ユーザー側の設定・使い方」に分かれます。以下、それぞれの可能性を詳しく解説します。
技術的要因(ハード・ソフトの不具合)
- バッテリー残量の偏り
左右のAirPodsは独立してバッテリーを消費するため、片方だけ先に電池切れになることがあります。とくに旧モデルではバッテリーの劣化も影響します。 - Bluetooth接続の一時的な不具合
iPhoneやMacなどとの通信が不安定になると、片方だけ接続が切れた状態になることがあります。これはOSのバージョンや一時的な電波干渉でも起こりうる現象です。 - ファームウェアの不具合
AirPodsにもソフトウェア(ファームウェア)が搭載されており、まれにそのアップデートに起因して動作不良が起きることがあります。Appleは定期的にバグ修正を含むアップデートを配信しているので、定期的なアップデートが必須。
ユーザー要因(設定ミスや使用環境)
- 音声バランスの設定ミス
iPhoneのアクセシビリティ設定で、左右の音量バランスが偏っている場合、片耳だけ音が小さく感じる・聞こえないということがあります。 - 耳垢やゴミによる音の遮断
意外と多いのが「スピーカー部にゴミが詰まっている」ケースです。見た目はきれいでも、細かいホコリが詰まっていて音が出にくくなっていることがあります。 - 正しく装着できていない
耳の形状によっては、AirPodsがしっかり耳にフィットしていないと音が逃げたり、センサーが反応せず一時停止扱いになることがあります。
2. 今すぐ試せる基本の対処法
2-1. 両方のAirPodsを完全にリセットする
- 設定 → Bluetooth → 使用中のAirPodsの「i」マークをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」→ 取り外す
- 両方のAirPodsをケースに入れ、フタを開けた状態で背面ボタンを長押し(白点滅するまで)
(※)再接続後、音が正常に戻ることが多いです。
2-2. 音量バランスの設定を確認
iOSの「設定」アプリ → アクセシビリティ → 「オーディオとビジュアル」から、「バランス」のスライダーが中央にあるかチェックしましょう。
(※)片耳の聴力に合わせて変更していた場合、その設定が影響しているかもしれません。
2-3. ケースとAirPodsを掃除する
- 綿棒ややわらかい布で接点(充電ピン)をやさしく拭く
- イヤーピースを外して通気口のホコリをチェック
(※)特にAirPods Proは、通気システムが詰まると音が出なくなることがあります。
3. それでもダメなら?原因別・高度な対処法
3-1. ファームウェアを最新版にアップデート
- AirPodsはiPhoneに接続中、自動でファームウェア更新が行われます。
- 確認方法:iPhone設定 → Bluetooth → AirPods → 「i」マーク → ファームウェアバージョン
Apple公式サイトで最新バージョンと照らし合わせましょう。古いままなら、充電ケースに入れてしばらく放置すれば、自動的にアップデートされます。
3-2. オーディオルーティングの設定変更
設定 → アクセシビリティ → 「通話オーディオルーティング」→「Bluetoothヘッドセット」に設定。
電話・通話系アプリのみ片耳になる現象がある場合に有効です。
4. 修理・交換が必要なケースとは?
以下に該当する場合、Appleサポートへの相談を検討しましょう。
- リセットや掃除、設定変更でも改善しない
- バッテリーの消耗具合に差がある(片方だけすぐ切れる)
- 音量が明らかに小さいまま
- 左右どちらかのAirPodsが熱を持つ、発熱する
Appleの修理サポート:費用の目安(2025年現在)
対象 | 片方の修理費用(税込) |
---|---|
AirPods Pro 第2世代 | 約13,800円 |
AirPods 第3世代 | 約9,800円 |
AppleCare+加入時 | 3,700円(サービス料) |
→ 修理依頼はこちら:Apple公式修理ページ
5. 今後のためにできる予防策と便利アイテム
- 毎日使う前に軽く表面を拭く(湿気をためない)
- ケースの中を月1回は清掃
- 紛失防止にもなるケースカバーや充電ドックも便利
AirPodsと揃えたいおすすめアクセサリー4選
SpinFit Apple Pro イヤーピース
AirPods Proを使っている場合、イヤーチップが劣化すると音質が劣化する場合があります。定期的な交換でメンテナンスしておきましょう。

Spigen AirPods Pro用ケース
安心のSpigen社のAirPods Proケースは、堅牢性が高い上に見た目がスタイリッシュ。AirPodsを使うたびに気分が上がること、まちがいなしです。

Anker AirPods Pro充電ドック
iPhoneもAirPodsも、ここに置いておくだけでしっかり充電してくれるワイヤレス充電器。ケーブルを挿すというちょっとした労力から解放されるのが、最高です。

CIOマグネット変換アダプタ
編集部イチオシの充電アイテムをご紹介します。
「ケーブルを挿すのが面倒……」「でもワイヤレス充電は遅くてイライラ……」という方は、ぜひ一度試してみてください。
AirPodsやiPhoneにセットしておくだけで、マグネット付きケーブルがピタッと吸着。
充電口を探したり、無理に差し込んで傷つけたり……そんなストレスとは無縁になります。
たったひと手間がなくなるだけで、毎日の快適さがぐっと変わりますよ!

まとめ:原因をひとつずつ丁寧に見直せば、ほとんどは解決できます
AirPodsが片方だけ聞こえないトラブルは焦りますが、設定・清掃・リセットを順に試すことで、自分で解決できる場合も十分にあります。
もしそれでも直らないときは、無理に使い続けずAppleサポートへ連絡しましょう。早めの判断が、端末の寿命を守ってくれるカギです!