2024年秋に登場したiPad mini(第7世代)は、見た目にはあまり変化がないのでは?と思うかもしれません。でも、実際に手にして使い始めた瞬間、その印象は大きく変わります。
小さすぎず、大きすぎず。片手で持てる8.3インチの画面サイズ、軽さ、反応の速さ。まさに「これ以上でもこれ以下でもない」絶妙なバランス感なのです。
筆者自身、iPad ProやiPad Airも使っていますが、いつも最初に手に取ってしまうのはiPad mini。電車の中で、カフェで、布団の中で……このサイズだからこそ、生活に溶け込む最高の使いやすさがあります。
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iPad mini(第7世代)のスペック概要をおさらい|第6世代との比較表
第6世代の登場から約3年。2024年に登場したiPad mini(第7世代)は、見た目こそ大きな変化はないものの、中身は確実にアップグレードされています。
特にチップ性能、ストレージ構成、通信規格の3点が進化し、日常の使い勝手がより快適になりました。
項目 | 第6世代(2021年) | 第7世代(2024年) |
---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() |
発売日 | 2021年9月24日 | 2024年10月 |
チップ | A15 Bionic | A17 Pro(iPhone 15 Proと同等) |
ストレージ | 64GB / 256GB | 128GB / 256GB / 512GB(※64GB廃止) |
Apple Pencil対応 | 第2世代 | Apple Pencil Pro対応(第2世代も可) |
ディスプレイ | 8.3インチ Liquid Retina(500ニト) | 同サイズ・同輝度(True Tone、P3) |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 同じ(ProMotionは非搭載) |
通信規格 | Wi-Fi 6 / 5G対応 | Wi-Fi 6E / 高速5G対応 |
USB-Cポート | USB 3.1 Gen1(最大5Gbps) | USB 3.2 Gen1(理論値10Gbps) |
フロントカメラ | 12MP 超広角(センターフレーム対応) | 同等(変更なし) |
バッテリー持ち | 最大10時間 | 同等(軽量化維持) |
本体サイズ・重さ | 195.4 x 134.8 x 6.3mm/293g(Wi-Fiモデル) | 同サイズ/同重量 |
本体カラー | ピンク、パープル、スターライト、スペースグレイ | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ |
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特に注目すべきは、Apple Pencil Proへの正式対応と、A17 Pro搭載による処理性能の大幅向上。
実際にアプリ起動や動作の滑らかさ、画像・動画処理のスピードは明らかに快適で、「iPhone 15 Proと同じチップ」を積んだ恩恵は十分に感じられます。
また、ストレージの最低容量が128GBになったことで、容量不足に悩むことも減り、iPadを長く使いたい人にとって嬉しい仕様変更といえるでしょう。
デザインや性能・Apple Pencil Proの使用感レビュー
外観と持ち心地:手に吸い付くようなフィット感
手に持って最初に驚くのは「軽さと薄さ」です。約300gという軽量感は、最新スマートフォンと比べても引けを取らず、しかも画面は大きくて情報量も豊富。
ベゼルがスリムになったことで視認性もよく、読書やSNSの閲覧時にも余計なストレスがありません。
しかも、今回の第7世代では本体カラーのトーンがわずかに落ち着き、どの色を選んでも品のある佇まい。ビジネスにもプライベートにも、違和感なく溶け込みます。
パフォーマンス:A17 Proチップの実力を実感
今回のiPad miniには、iPhone 15 Proと同じA17 Proチップが搭載されています。日常使いでサクサク動くというレベルを超え、重たいアプリの起動や高解像度のビデオ編集ですらスムーズにこなします。
正直、iPad miniに動画編集のような重い作業を快適にこなせるとは期待していなかったのですが、予想をはるかに超えるサクサク感。4K素材の扱いでもカクつきがなく、操作性はiPad Proに引けを取りません。
短めの動画編集であれば、iPad miniだけで十分に完結できる時代が来たのではないでしょうか。
ただ、さすがに10分以上の長尺動画になると、書き出しやプレビューでわずかに重さを感じることも。
そういった本格的な編集作業をしたい方には、より大きな画面と圧倒的に高度な処理能力を備えたiPad AirやiPad Proのほうが向いているかもしれません。
iPad miniは、あくまで「手軽に持ち運べて、サッと編集できる」軽作業向けの絶妙なバランス機種と言えそうです。
チップ | シングルコア | マルチコア | 備考 |
---|---|---|---|
A17 Pro(iPad mini 2024) | 約2,950 | 約7,400 | 高性能なタブレット |
M3(iPad Air 2025) | 約3,100 | 約11,600 | ノートPC級のパワー |
M4(iPad Pro 2024) | 約3,700 | 約14,500 | タブレットとしては異次元の性能 |
Apple Pencil Pro対応で、書く・描く体験が超進化
Apple Pencil Proに対応したことで、描画体験も格段に進化しました。
握り込みジェスチャーやホバー機能、触覚フィードバックなど、従来のPencilでは得られなかった「リアルな筆記感」が加わり、ちょっとしたメモ書きからスケッチまで、驚くほど自然に使えます。
実際にGoodNotesで手書きメモをとってみると、ペン先が画面に吸いつくような感覚があり、指先に細かく反応してくれるのがわかります。
ディスプレイ体験:ジェリースクロール問題もほぼ解消
従来モデルで指摘されていた「ジェリースクロール」問題(縦スクロール時に画面のズレが気になる現象)は、今作では大幅に改善されています。
電子書籍を読むときやWeb閲覧中にも、スクロールが滑らかで違和感がありません。これは画面の構造変更とリフレッシュ制御のチューニングによるものと見られ、細部まで手が加えられていることが実感できます。
使用シーン別レビュー:iPad miniが「主役」になる瞬間
1. 読書・ニュースアプリ
iPad miniは、片手でラクに持てるサイズと軽さが最大の武器です。
Kindleでの読書やウェブサイトの閲覧は、通勤電車でも寝る前のベッドでも快適。ページ送りもスムーズで、目の疲れも軽減されている印象です。True Toneディスプレイが周囲の光に合わせて色温度を自動調整してくれるので、長時間の読書でも目が痛くなりにくいのも嬉しいポイント。
2. ノートやメモアプリとの相性抜群
GoodNotesやProcreateでの手書きはまさに紙感覚!
Apple Pencil Proの握り込みツール切り替えやホバー機能により、会議中のメモ取りや、図解を伴うラフスケッチなどもスムーズに。特に学生やビジネスパーソンにとって、「軽くて素早く取り出せるiPad」は圧倒的な強みになります。
3. 動画視聴やエンタメもストレスなし
NetflixやYouTube、Amazon Prime Videoの再生も、A17 Proチップのおかげで一切ストレスなし。
音質も小型ながら豊かで、スピーカーから出る音のクリアさには驚きました。Dolby Atmos対応のコンテンツでは、miniとは思えない広がりを感じられます。
4. ゲームプレイも驚異の快適さ
原神やPUBG MOBILEといった重めのゲームも、スムーズにプレイ可能。
レスポンスも速く、グラフィックの描写も美しく、小さな筐体とは思えない性能です。外でちょっと遊ぶには最高のパフォーマンスです。
他モデルとの比較:iPad miniはどんな人に向いている?
iPad AirやiPad Proが注目されがちですが、iPad miniは「iPhoneより大きく、iPadより軽く」を求める人に最適です。たとえば、
- 持ち歩きやすさ重視の人:軽くてかさばらないiPad mini一択です。
- 趣味・読書・メモに使いたい人:画面サイズと描写力のバランスが最も優れています。
- ハードな作業には向かない?:たしかに、Mシリーズを搭載したiPad ProやiPad Airほどの処理能力はありませんが、A17 Proでも大抵の作業には十分。Lightroomでの写真編集、動画カットさえ快適です。
このように、iPad miniは「持ち運びやすさ」「気軽なメモ・読書用途」「意外なほどの処理性能」をすべて兼ね備えた一台です。
大きすぎず小さすぎず、まさに「ちょうどよさ」を求める人にこそフィットするモデルといえるでしょう。

おすすめアクセサリ:iPad miniと一緒に使いたいベストギア
Apple Pencil Pro
磁気で本体に装着・充電ができる純正スタイラス。Apple Pencil Proにも対応していますが、価格を抑えたいなら第2世代モデルも依然として高性能です。メモ取り、イラスト、PDFへの書き込みに。
iPad mini 専用ケース

薄さと保護力を両立したミニマリスト向けケース。iPad miniの軽さを損なわずに背面をしっかり守りたい人に最適。シンプルでMacとの相性も抜群です。
iPad mini 専用ガラスフィルム

iPad miniをより快適に、美しく使い続けるためには、ディスプレイの保護は必須。
透明度の高いガラス素材を採用しており、iPad miniのRetinaディスプレイの美しさを損なわずに保護できます。
結論:iPad mini(第7世代)は、日常に寄り添う最も完成されたミニマルデバイス
日々の生活で手に取りたくなるのは、やっぱりこのサイズ、この軽さ、この反応の速さ。
趣味にも学びにも、仕事にも遊びにも、すっと入り込んでくれる手軽さが、iPad mini最大の魅力です。
「大きすぎると持ち出すのが面倒」「スマホでは物足りない」という人ほど、ぜひ一度手にしてほしい一台です。