ソフトバンクの料金プランは2026年6月に新体系へと移行しました。現在の新規受付プランは「ペイトク2」「
テイガク無制限」「
ミニフィット2」の3本立てです。旧プランのペイトク無制限やメリハリ無制限+は、2026年6月1日で新規受付を終了しています。
ソフトバンクの料金を理解するうえで大事なのは、金額が二重の仕組みで決まる点です。まず割引で基本料金が下がり、さらにPayPayポイントの還元を差し引いた「実質」が提示されます。公式サイトに大きく出ている金額は、この2つを両方適用した後の数字です。
この記事では3プランの内容を整理したうえで、割引とPayPay還元がどう働くのか、どこまで安くなるのかを判断できるようにまとめます。
ソフトバンクの料金は二段構え
プランの中身に入る前に、料金表の読み方を押さえておきましょう。ドコモなどと同じく、ソフトバンクの料金も基本料金と割引後の金額が分かれています。
基本料金は、何も条件を満たしていない状態の定価です。ここから、家族割・光回線とのセット割・PayPayカードでの支払いという3つの割引が、条件を満たすたびに引かれていきます。
割引は自動で付くものではありません。家族が3回線以上いる、ソフトバンク光を契約している、PayPayカードで支払っている。こうした条件を満たした人だけが、その分だけ安くなります。
さらにペイトク2というプランには、もう一段の仕組みが加わります。PayPayでの買い物で貯まったポイントを、料金の支払いに充てた場合の金額が「実質」として示されます。ポイントは毎月まとまった額を決済して初めて貯まるものなので、この点は後ほど詳しく見ていきます。
現行3プランの早見表
| プラン | データ量 | 基本料金(税込) | 全割引適用後(税込) |
|---|---|---|---|
| 無制限 | 10,538円 | 7,678円 | |
| 無制限 | 8,008円 | 5,148円 | |
| 〜2GB | 5,258円 | 3,058円 | |
| 〜5GB | 6,358円 | 4,158円 |
左が定価、右が家族3回線以上・ソフトバンク光・PayPayカードゴールド支払いをすべて満たした場合の金額です。実際に支払う額は、この2つの数字の間のどこかになります。
ここで重要なのは、無制限プランが2つあることです。

ペイトク2と
テイガク無制限は、どちらもデータ無制限ですが、性格が大きく異なります。
ペイトク2はPayPay還元が手厚いぶん基本料金が高く、
テイガク無制限はその還元を省いたシンプルな無制限プランです。
この2つの違いが、ソフトバンク選びの最初の分かれ道になります。
ペイトク2|PayPayをよく使う人向けの無制限プラン
ソフトバンクのフラッグシッププランで、データ無制限に加えてPayPayの高還元が組み合わさっています。
基本料金は10,538円(税込)と、キャリアの単一プランとしてはかなり高い部類です。ここから割引を引いて7,678円、さらにPayPayポイントの還元を「実質」に含める、という二段構えの料金になっています。
割引の内訳

新みんな家族割は2回線だと550円に下がります。PayPayカード割は、通常のPayPayカードだと330円、ゴールドだと550円です。
この3つをすべて満たして、10,538円が7,678円になります。家族3回線・ソフトバンク光・PayPayカードゴールドが揃って初めてこの金額なので、単身で光回線もない人の場合、割引はPayPayカード割の分だけにとどまります。
PayPay還元の仕組み
ペイトク2の最大の特徴が、PayPay決済のポイント還元です。
| 支払い方法 | 還元率 | 月間上限 | 上限到達に必要な決済額 |
|---|---|---|---|
| PayPayカードゴールド連携 | +10% | 4,000円相当 | 4万円 |
| PayPayカード/残高/ポイント | +5% | 3,000円相当 | 6万円 |
ゴールド連携で毎月4万円をPayPayで決済すれば、上限の4,000円相当のポイントが貯まります。これを料金の支払いに充てると、割引後7,678円からさらに差し引かれる形になります。
ただし、この4,000円相当を毎月満額もらうには、月4万円の決済が必要です。決済額が少なければ、その分だけ実質の負担は増えます。付与されるのはPayPayポイントで、通信料や各種チャージなど対象外の支払いも少なくありません。
PayPayを日常的に使い、月4万円以上を決済する人であれば、この還元ははっきり有利に働きます。
逆にPayPayをあまり使わない人にとっては、次のテイガク無制限を選ぶべきでしょう。
テイガク無制限|シンプルな無制限プラン
ペイトク2からPayPay還元の仕組みを省き、そのぶん基本料金を抑えたのが
テイガク無制限です。データ無制限を、毎月同じ料金で使えます。
基本料金は8,008円(税込)、割引後は5,148円。割引の内訳はペイトク2と同じで、新みんな家族割1,210円、おうち割光セット1,100円、PayPayカード割550円の合計2,860円です。
PayPayカードで支払えば、毎月200円相当のPayPayポイントは貯まります。ただしペイトク2のような高還元(+10%)はありません。
PayPayの高還元がいらないなら、無制限プランはこちらが基本になります。ペイトク2との差額は、割引後で月2,530円。PayPay決済でこの差額分(実質2,530円相当)を毎月取り返せる人だけがペイトク2を選ぶ、という考え方が分かりやすいでしょう。
月4万円をPayPayで決済して4,000円相当が戻っても、差額2,530円を超える分は1,470円ほど。ここをどう見るかが、2つの無制限プランの分岐点になります。
データ無制限を、ポイントの計算をせずに固定費として持ちたい人には、テイガク無制限が向いています。
ミニフィット2|データ利用が少ない人向け
データ使用量が少ない人向けの、2段階の従量制プランがミニフィット2です。使った分に応じて、2GBまでと5GBまでの2段階で料金が変わります。
| データ量 | 基本料金(税込) | 全割引適用後(税込) |
|---|---|---|
| 〜2GB | 5,258円 | 3,058円 |
| 〜5GB | 6,358円 | 4,158円 |
このプランの割引は、新みんな家族割550円、おうち割光セット1,100円、PayPayカード割550円の合計2,200円です。無制限プランと違い、新みんな家族割が3回線以上でも550円にとどまる点は押さえておきましょう。
旧プランのミニフィットプラン+には1GBまでの段階がありましたが、ミニフィット2では最小が2GBまでです。1GB前後しか使わない人にとっては、最低料金が上がった形になります。
小容量で料金を抑えたい場合、このプランよりも後述するワイモバイルやLINEMOのほうが安く収まることも多いです。ミニフィット2を選ぶのは、ソフトバンク本体のサポートや特典を使いたい場合に絞られるでしょう。
割引条件を達成できない場合の実際の負担
ここまで見た割引後の金額は、すべて家族3回線・光回線・PayPayカードゴールドを満たした場合です。この前提が崩れると、負担は大きく変わります。
仮に単身で、ソフトバンク光を契約しておらず、PayPayカードだけを持っているとします。この場合、ペイトク2に適用されるのはPayPayカード割の330円(通常カード)だけ。基本料金10,538円から330円を引いた10,208円が実際の請求額です。割引後として案内される7,678円とは、2,500円以上の差があります。
ソフトバンクの料金も、周辺サービスをどれだけ束ねているかで大きく変わります。契約前に、自分がどの割引の条件を満たすかを確認しておきましょう。おうち割光セットを受けるにはソフトバンク光の契約(月額5,720円から)が必要なので、光回線が不要な人には、そのための出費が別に発生する点も見ておく必要があります。
PayPay経済圏との相性
ソフトバンクの強みは、PayPayとの連携にあります。ペイトク2の高還元はその代表ですが、それ以外にも、PayPayカードでの支払いによる割引や毎月のポイント付与など、PayPayを使うほど恩恵が広がる設計です。
すでにPayPayをメインの決済手段にしている人にとっては、通信費と決済が一体化することで、実質的な負担を下げやすくなります。一方で、PayPayをほとんど使わない人にとっては、この強みは判断材料になりません。その場合、PayPay還元を前提としないテイガク無制限で比較するのが公平でしょう。
サブブランドとの違い
ソフトバンクには、料金を抑えたサブブランドとしてワイモバイルとLINEMOがあります。同じソフトバンク回線を使いますが、位置づけが異なります。
ワイモバイルは、店舗サポートを受けられる格安ブランドです。ソフトバンク本体より料金が安く、家族割も用意されています。LINEMOはオンライン専用で、店舗サポートがないぶんさらに安く、LINEのデータ消費がカウントされないといった特徴があります。
通信品質を保ちつつ料金を抑えたいなら、まずワイモバイルやLINEMOを検討する価値があります。ソフトバンク本体を選ぶのは、無制限のデータ量が必要な場合や、PayPayの高還元を最大限に使いたい場合、あるいは本体ならではのサポートや特典を求める場合が中心になるでしょう。ワイモバイルの詳しい内容については、別途まとめています。
ahamoなど他社オンラインプランとの違い
ドコモのahamoのような、大手キャリアのオンライン専用プランと比べると、ソフトバンク本体は料金の決まり方が大きく異なります。
ahamoは月30GBで2,970円と、割引なしの一律料金です。対してソフトバンク本体は、割引を積み上げて安くする設計で、割引を満たせないと割高になります。ただしデータ無制限という点はahamoにはない強みです。
30GB程度で足りるならahamoのようなオンラインプランが割安ですが、無制限で使いたい、あるいは店舗サポートやPayPay連携を重視するなら、ソフトバンク本体という選択になります。データ量とサポートのどちらを優先するかが、分かれ目になるでしょう。
ソフトバンクを選ぶ判断軸
| 判断軸 | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| データ量 | 無制限で使いたい人 | 少量で足りる人 |
| PayPay | PayPayをよく使う人 | PayPayを使わない人 |
| 家族構成 | 家族3回線以上でまとめられる人 | 単身で契約する人 |
| 固定回線 | ソフトバンク光を使う人 | 光回線が不要な人 |
| サポート | 店舗で相談したい人 | オンラインで完結できる人 |
ソフトバンク本体は、無制限のデータ量とPayPay連携を軸にしたキャリアです。この2つに魅力を感じる人ほど、選ぶ意味が大きくなります。
逆に、データ量が少なくて済む人や、PayPayを使わない人にとっては、割高になりやすい面があります。その場合はサブブランドや他社を含めて比較したほうがいいでしょう。
選び方
PayPayをよく使い無制限で使いたいなら|ペイトク2
月4万円以上をPayPayカードゴールドで決済する習慣があるなら、ペイトク2の高還元がはっきり有利に働きます。データ無制限とPayPayの高還元を両取りできる、ソフトバンクの主力プランです。ただし基本料金が高いので、PayPayの決済額が少ない人は次のテイガク無制限と比較しましょう。
シンプルに無制限で使いたいなら|テイガク無制限
ポイントの計算をせず、無制限を固定費として持ちたい人にはテイガク無制限がぴったりです。割引を積めば5,148円で無制限が使えます。PayPayの高還元がいらないなら、こちらが無制限プランの基本になります。
データ利用が少ないなら|ミニフィット2、または他ブランド
2GBや5GBで足りる人にはミニフィット2という選択肢がありますが、小容量ならワイモバイルやLINEMOのほうが安いことも多いです。ソフトバンク本体の特典やサポートにこだわらないなら、サブブランドも比較する価値があります。
よくある質問
実質料金と実際の請求額はどれくらい違う?
適用できる割引の数によります。ペイトク2の場合、割引をひとつも適用できなければ10,538円、すべて適用できれば7,678円です。さらにPayPay還元を含めるかどうかでも変わるので、自分がどの割引と還元の条件を満たすかを確認してから判断しましょう。
旧プランのメリハリ無制限+やペイトク無制限は今も使える?
すでに契約している人は、プラン変更をしない限り継続して利用できます。ただし2026年6月1日で新規受付が終了しているため、これから新たに申し込むことはできません。なお、2026年7月1日の料金改定により、旧プランも既存契約者を含めて値上げされています。
ペイトク2とテイガク無制限、どちらを選べばいい?
PayPayをよく使うかどうかが判断軸です。月4万円以上をPayPayで決済するならペイトク2の還元を受けるのが一番お得です。そうでなければ、基本料金の安いテイガク無制限のほうが実質負担を抑えやすいでしょう。どちらもデータ無制限という点は同じです。
新みんな家族割は何回線から適用される?
無制限プラン(ペイトク2・
テイガク無制限)は2回線で550円、3回線以上で1,210円です。
ミニフィット2は割引額が異なり、3回線以上でも550円になります。
PayPay還元のポイントに期限はある?
付与されるPayPayポイントは、PayPay残高として利用できます。通信料の支払いのほか、PayPay公式ストアなどでも使えますが、出金や譲渡はできません。付与の対象外となる決済もあるため、加入前に条件を確認しておきましょう。
まとめ|割引とPayPayで評価が変わるキャリア
- 現行プランは
ペイトク2、
テイガク無制限、
ミニフィット2の3本立て
- 旧プランは2026年6月1日で新規受付を終了し、7月1日に値上げも実施
- 無制限プランが2つあり、
PayPay還元の有無で使い分ける
ペイトク2の高還元は月4万円以上のPayPay決済が前提になる
- 割引後の金額は家族3回線・光回線・PayPayカードゴールドが揃った場合の数字
ソフトバンクの料金がわかりにくいと言われるのは、割引とPayPay還元という2つの層が、基本料金の上に重なっているのが主な理由です。
特にペイトク2は、この2つが同時に働くプランなので、自分がどこまで恩恵を受けられるかを見極める必要があります。
PayPayをメインに使い、無制限のデータ量を求める人にとっては、ソフトバンクは相性のいいキャリアです。一方で、データ量が少なくPayPayも使わない人にとっては、サブブランドのワイモバイル公式や他社のほうが合うことも多いでしょう。自分がどちらに近いかを、契約前に確認しておくことが重要です。
サブブランドとの比較を詳しく知りたい場合は、ワイモバイルの解説記事もあわせてご覧ください。






