ahamoと
ワイモバイルは、いま急速にユーザー数を増やしているキャリアです。どちらも月3,000円前後で使えるので、料金表を並べても違いが見つけにくいところがあります。
そもそも両者は選べる容量の幅が違います。ahamoは30GBか110GBの2択で、その間も下もありません。ワイモバイルは5GB・30GB・35GBの3段階から選べます。
この記事では、まず容量ごとにどちらを選べるのかを整理したうえで、5GB・30GB・110GBそれぞれの料金を比べていきます。あわせて通話オプションの差と、ワイモバイル特有の割引ルールも見ていきます。自分が月に何GB使っているかを頭に置きながら読み進めると、判断しやすいはずです。
それぞれ選べるデータ容量が違う
月5GBで足りる人は、ahamoではなくワイモバイルを選ぶほうがいいでしょう。 ahamoだと、30GBの2,970円を払うしかないので、ワイモバイルのシンプル3 Sと比べると割高になります。
逆に30GBでは足りない人にとっては、ワイモバイルの上限35GBでは足りないので、ahamoを選ぶ方がいいでしょう。高速通信で110GBまで使えるのはahamoだけです。
つまり、いちばんしっかり比較すべきなのは、毎月30GB前後のデータを使う人、ということになります。
ここから先は、毎月のデータ使用量ごとに、どちらのキャリアを選ぶべきかを整理していきます。
5GBで足りるならワイモバイルが安い
まず、小容量で使う人の場合、差はかなり大きくなります。
| 条件 | 差 | ||
|---|---|---|---|
| 光回線あり | 1,298円 | 2,970円 | ワイモバイルが1,672円安い |
| 家族割あり | 1,848円 | 2,970円 | ワイモバイルが1,122円安い |
| どちらもなし | 2,948円 | 2,970円 | ワイモバイルが22円安い |
割引がなくてもワイモバイルがわずかに安く、光回線があれば1,672円の差になります。年間で20,000円ほど変わる計算です。
ただし、容量が5GBと30GBでは6倍の開きがあります。使い切ってしまうと最大300kbpsに制限されるので、動画をよく見る人には向きません。自分の月間使用量を確認してから判断しましょう。
なお、シンプル3 Sは超!おトク割の対象外です。ひとり暮らしで固定回線がない人の場合、Sの割引はPayPayカード割330円だけになります。
30GBで比べると割引条件しだい
ここからが本題です。同じ30GBで比べると、割引の有無で順位が入れ替わります。
| 条件 | 差 | ||
|---|---|---|---|
| 光回線あり | 2,398円 | 2,970円 | ワイモバイルが572円安い |
| 家族割あり | 2,948円 | 2,970円 | ワイモバイルが22円安い |
| どちらもなし | 4,048円 | 2,970円 | ahamoが1,078円安い |
ワイモバイルの金額はPayPayカード割330円を適用した数字です。光回線も家族割もない単身者だと、ワイモバイルはahamoより1,000円以上高くなります。
ahamoは割引という概念がなく、誰が契約しても2,970円です。ワイモバイルは割引を前提とした設計なので、光回線や家族割などの条件が揃うかどうかで、支払額が1,400円以上変わります。
通話を入れるとahamoが逆転する
ここが見落とされがちですが、ahamoには5分以内の国内通話無料が最初から付いています。ワイモバイルのシンプル3 S/Mには付いていません。
同等の条件にするには、ワイモバイルに「だれとでも定額+」(10分かけ放題・880円)を足す必要があります。この880円を乗せると、以下のようになります。
| 条件 | ワイモバイル M+通話880円 | ahamo | 差 |
|---|---|---|---|
| 光回線あり | 3,278円 | 2,970円 | ahamoが308円安い |
| 家族割あり | 3,828円 | 2,970円 | ahamoが858円安い |
| どちらもなし | 4,928円 | 2,970円 | ahamoが1,958円安い |
通話する機会が多い人にとっては、どの条件でもahamoのほうが安くなります。 光回線があってもahamoのほうが安い、というのは意外に思われるかもしれません。
- ahamoはデフォルトで5分以内の国内通話が無料(追加料金なし)
- ワイモバイルは「だれとでも定額+」で10分かけ放題(月額880円)
ただし、ahamoは5分かけ放題で、ワイモバイルは10分かけ放題です。5分から10分の通話が多い人なら、結果的にワイモバイルのほうがお得になることもあります。
逆に言えば、通話をほとんどしない人ならワイモバイル+光回線ありが最安になります。LINEやSNSの通話機能で済ませる人は多いので、ここは自分の使い方次第です。
割引の仕組みが根本的に違う
料金の考え方が正反対なので、ここを理解しておくと判断が早くなります。
| 項目 | ahamo | ワイモバイル |
|---|---|---|
| 家族割 | なし | 1,100円(2回線目以降) |
| 光回線セット割 | なし | 1,650円 |
| カード払い割 | なし | 330円(ゴールド770円) |
| 期間限定割 | なし | 超!おトク割1,100円(12カ月) |
| 割引の併用 | ― | 家族割・光セット・超!おトク割は併用不可 |
ahamoは割引が一切ありません。誰が契約しても2,970円で、とにかくシンプルなのが特徴です。
ワイモバイルは割引ありきの設計ですが、注意が必要な点があります。家族割引サービス・おうち割 光セット(A)・超!おトク割・おうち割 でんきセット(E)は互いに併用できません。この4つのうち割引額が最も大きいもの1つだけが適用され、PayPayカード割だけが別枠で重なります。
つまりワイモバイルの割引上限は、おうち割1,650円とカード割330円の合計1,980円です。家族割を足すことも、超!おトク割を重ねることもできません。
ひとり暮らしで固定回線がない人の場合、超!おトク割が自動適用されて12カ月間は2,948円になります。ahamoとほぼ同額ですが、13カ月目から4,048円に上がるのがポイントです。1年後を見据えると、この条件ではahamoのほうが安定してお得になります。
大容量ならahamoしか選択肢がない
35GBを超えて使う人にはワイモバイルの選択肢がありません。ahamoの大盛りなら110GBで4,950円になります。ワイモバイルの35GB(おうち割適用で3,498円)と比べると1,452円高いだけで、容量は3倍以上です。
テザリングを日常的に使う人や、自宅にWi-Fiがない人にとっては、この差が判断を決めるでしょう。
超過後の挙動にも差があります。どちらも規定容量を超えると最大1Mbpsに制限されますが、ワイモバイルはさらに規定容量の半分を消費すると最大128kbpsまで落ちます。二段階で落ちる仕組みは、容量ぎりぎりで使う人には無視できません。
店舗サポートの実際
ワイモバイルは全国に店舗があり、契約も相談も対面でできます。ahamoはオンライン専用ですが、まったく店舗が使えないわけではありません。
ドコモショップでは有料のサポートが用意されていて、料金は1回3,300円です。新規契約や他社からのMNP、契約後の各種手続きが対象になります。ただし操作自体は自分で行う必要があり、スタッフは案内するだけという形です。
なお故障や修理の受付についてはドコモショップで無料対応しています。
対面サポートを日常的に使いたい人にとっては、ワイモバイルのほうが安心感があるでしょう。一方で、契約時に一度だけ手伝ってもらえればいいという人なら、3,300円を払ってahamoにする選択も現実的です。年間の料金差を考えると、初回だけの出費として吸収できる範囲になります。
回線品質とエリア
ahamoはドコモ回線、ワイモバイルはソフトバンク回線です。どちらも自社回線なので、格安SIMのような速度低下は起こりにくい構造になっています。
一般的にドコモ回線は地方や山間部でのカバー率が高く、ソフトバンク回線は都市部で安定しているとされます。ただし実際のつながりやすさは生活圏によって大きく変わるので、この一般論だけで判断するのは危険でしょう。家族や職場の同僚が使っている端末で、自宅や通勤経路の電波状況を確認しておくのが確実です。
どちらを選ぶべきか
| 判断軸 | ||
|---|---|---|
| 通話 | 5分以内の通話をよくする | ほとんど通話しない |
| 光回線 | ない | ソフトバンク光・Airがある |
| 家族構成 | ひとり | 2回線以上でまとめる |
| データ量 | 30GB以上・110GBも視野 | 5GBで足りる |
| サポート | オンラインで問題ない | 店舗で相談したい |
| 詳細 |
判断を分ける最大の要素は、割引条件を持っているかどうかです。ソフトバンク光があってワイモバイルにまとめられる人なら、通話をしない前提でワイモバイルが安くなります。それ以外の人にとっては、ahamoの2,970円という固定料金がかなり強い選択肢になるでしょう。
料金の分かりやすさという点でも、ahamoには利点があります。割引条件を調べる必要も、1年後に上がる心配もありません。
選び方
通話を5分以内でよくするなら|ahamo
料金は月2,970円で5分通話が込み。ワイモバイルで同等にするには880円のオプションが必要なので、通話する人にはahamoが断然おすすめです。
光回線があって通話しないなら|ワイモバイル シンプル3 M
条件が揃えばおうち割で2,398円。ahamoより572円安くなります。データ量は余裕を持っておきたい、LINE通話で済ませることがほとんど、という人にはぴったりの条件です。
月5GBで足りるなら|ワイモバイル シンプル3 S
容量を絞れば光回線ありで1,298円。ahamoには小容量プランがないので、ここはワイモバイルの独壇場です。データをあまり使わない人にはお得な選択になります。
5〜30GB前後を使うなら|光回線や家族割の有無で決める
家族割の適用やソフトバンク光の利用がある場合、割引が適用されてワイモバイルのシンプル3 Mを選ぶのがお得になります。一方、それらの割引条件が適用されない場合は、
ahamoのスタンダードプランのほうが安くなります。
35GB以上のデータを使いたいなら|ahamo 大盛り
大盛りオプションを足すと110GBで4,950円。ワイモバイルの上限35GBを大きく超えられます。テザリングを多用する人や、動画をよく見る人に向いています。
店舗で相談したいなら|ワイモバイル
全国の店舗で無料で相談できます。ahamoも有料サポートはありますが、日常的に対面で相談したい人にはワイモバイルのほうが安心でしょう。
よくある質問
ahamoとワイモバイル、結局どっちが安い?
使うデータ量で変わります。月5GBで足りるならワイモバイルのシンプル3 Sが最も安く、30GBを超えるならahamoしか選択肢がありません。30GB同士で比べる場合は、光回線があって通話しないならワイモバイル、それ以外は
ahamoが安くなることが多いです。
ワイモバイルの割引は全部重ねられる?
重ねられません。家族割引サービス・おうち割 光セット(A)・超!おトク割・おうち割 でんきセット(E)は併用不可で、割引額が最も大きいもの1つだけが適用されます。PayPayカード割だけは別枠で重ねられます。
ahamoに家族割はある?
ありません。ahamoは誰が契約しても2,970円で、家族でまとめても金額は変わりません。ただしドコモのファミリー割引グループには加入でき、家族にドコモ本体プランの利用者がいる場合は、その人の割引維持に貢献します。
ahamoは店舗で契約できる?
ドコモショップで有料サポートを受けられます。料金は1回3,300円で、操作自体は自分で行う形です。オンラインなら無料なので、可能であればオンラインでの手続きをおすすめします。
通話オプションはどちらが安い?
10分かけ放題はどちらも880円です。ahamoは5分以内が最初から無料なので、5分で足りる人はオプション不要になります。24時間かけ放題はahamoが1,100円、ワイモバイルがS/Mで1,980円、Lで1,100円です。
30GBを超えたらどうなる?
どちらも最大1Mbpsに制限されます。ワイモバイルはさらに規定容量の半分を消費すると最大128kbpsまで落ちます。ahamoは1Mbpsのままで、大盛りオプションを追加すれば110GBまで使えます。
まとめ|まず自分の使用量を確認する
- 月5GBで足りるなら
ワイモバイルのシンプル3 Sが最大1,672円安い
- 30GBを超えるなら
ahamoの大盛り110GBしか選択肢がない
- 30GB同士なら通話オプション込みで
ahamoが安くなる
- 光回線があって通話しないなら
ワイモバイルが572円安い
- ワイモバイルは家族割・光セット・超!おトク割が併用できない
最初に確認したいのは、自分が月に何GB使っているかです。5GBで収まるならワイモバイル、30GBを大きく超えるならahamo。ここで決まる人がかなりの割合を占めるはずです。
30GB前後で迷う場合は、光回線や家族割があるか、通話をどれくらいするかの2点が判断材料になります。割引条件がなく通話もするなら、ahamoの2,970円という固定料金が分かりやすく、金額でも有利になるでしょう。





