iPad ProはAppleのタブレットラインの中でも最高峰に位置づけられるモデルです。2024年に登場したM4搭載モデルは「史上最薄のiPad」として話題を呼びましたが、すでに次世代iPad Pro M5に関するリーク情報や噂が出てきています。この記事では、発売時期や注目機能、M4との違いをわかりやすく整理しました。
発売時期予想|2025年秋または2026年初頭か
9to5macによると、iPad Pro M5は2025年10月に発表される可能性が高いと見られています。Appleは例年、秋にMacやiPadの新モデルを発表することが多く、このタイミングは最も有力です。
とはいえ、iPad Proの新モデル発表は必ずしも秋に固定されているわけではなく、2020年や2024年のように春モデルが登場した例もあります。特にM4モデルは2024年5月に発表されており、その背景には新チップ(M4)の準備が整ったタイミングを優先した動きがありました。こうした過去のパターンを踏まえると、M5も量産スケジュールやチップの投入時期次第では、2026年春のイベントに持ち越される可能性を残していると考えられます。
もし秋に出れば約1年半ぶり、春に持ち越されても2年ぶりの更新となるので、過去のサイクルにはきちんと収まる形になるでしょう。
次世代iPad Pro(M5)はどう進化する?
次期モデルとなるM5搭載iPad Proは、TSMCの2nmプロセス採用によるチップ性能と省電力性の向上が大きな目玉です。さらに、全モデル16GBメモリ搭載やデュアルフロントカメラなども新しい追加要素として期待されています。
iPad Pro(M4, 2024)からiPad Pro(M5, 2025)への変化を予想
項目 | iPad Pro(M4, 2024) | iPad Pro(M5, 2025予想) |
---|---|---|
発売時期 | 2024年5月発売 | 2025年秋〜2026年前半に発売予想 |
チップ | M4 | M5(TSMCの2nmプロセス、さらに高性能・省電力) |
ディスプレイ | OLED(有機EL) | OLED(有機EL) |
カメラ | 横向き前面カメラ追加 | デュアルフロントカメラ追加(縦横対応) |
メモリ | 8GB / 16GB(ストレージ1TB以上のみ) | 全モデル16GB |
M4世代ではOLEDディスプレイの採用とM4チップによる性能向上が大きな進化でしたが、M5世代の進化は正直に言えば「着実な進化ではあるものの、特筆すべきほど大きな飛躍ではない」という印象。特に、ディスプレイやデザインに大きな変化がないため、M4をすでに使っている人が即座に買い替える理由にはなりにくいでしょう。
ただし、M5で追加・強化されると見込まれる要素を整理すると、注目できそうな点も確実にあります。
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噂される4つのポイント
ポイント①|M5チップ搭載で性能と省電力がさらに進化
M5チップは最先端の3nmプロセスで作られると噂されていて、M4よりも効率的でパワフルになると見られています。CPUやGPUの性能が上がるのはもちろんですが、Neural Engineの強化でAI処理もよりスムーズに。特に「Apple Intelligence」が本格的に広がっていく中で、M5チップはまさにその時代に合わせて設計された存在になりそうです。単なるスピードアップにとどまらず、数年先を見据えて安心して使えるiPadになるのは嬉しいところですね。
ポイント②|デュアル前面カメラ搭載の可能性
もうひとつ注目なのがカメラ。縦でも横でも自然に通話できるように、前面カメラがもうひとつ追加されるのでは?と噂されています。FaceTimeやZoomをよく使う人なら「待ってました!」と思う機能ですよね。今までは横向きにすると視線がズレて気になることもありましたが、それが解消されればオンライン会議や授業の快適さはかなり変わってきます。日常的に人とつながる時間が長い人ほど恩恵を感じられる進化になりそうです。
ポイント③|16GB RAMが標準化?
これまでは大容量のRAMは上位モデルだけの特権でしたが、M5では16GBが標準になるかもしれません。これが実現すれば「下位モデルを選んでもパワー不足の心配がない」わけで、ユーザーにとってはかなりありがたい話です。動画編集や3D制作のような負荷の高い作業でも安心だし、普段使いでも「アプリをいくつ開いても快適」という余裕が出てくるはず。全モデルが本気仕様になるのは、選ぶ側にとっても安心感が大きいですね。
ポイント④|次世代規格 Wi-Fi 7 に対応
そして通信面。Wi-Fi 7対応は地味に見えて、実際に使うとインパクトのある進化です。最大46Gbpsという超高速通信で、クラウド作業や大容量データのやり取りもストレス知らず。動画を大量に扱うクリエイターやリモートワーク中心の人にとっては、作業効率がたしかに変わるはずです。外出先でも安定した接続が得られるのは大きな安心ポイントでしょう。
なお、デザイン面についてはM4で「史上最薄」へと進化したばかりなので、M5では大きな変更は期待できないと言われています。ただし、そのぶん内部の性能や機能のブラッシュアップに集中しているようで、見た目は同じでも中身は確実に進化、といったアップデートになりそうです。
iPad Pro M5はどんな人におすすめ?
正直に言うと、現時点の情報では、M5は「劇的に進化しそう!」と断言できるほどの分かりやすい進化を持ったモデルではなさそうです。むしろ、最新のMチップを搭載したiPad Proを手にすることで「処理能力に余裕があるから何をやっても安心」という、安心感そのものが一番の価値になるモデルだといえます。
とにかく最高性能を手元に置いておきたい、本格的な作業にも余裕を持って備えておきたい、そんな人にはM5がぴったりかもしれません。
- クリエイティブ作業を日常的にしている人
動画編集や3D制作、音楽制作などを日常的にこなす人にはM5がおすすめ。CPUとGPUの底上げは体感しやすく、「もっとサクサク動いてほしい」という願いをしっかり叶えてくれるでしょう。 - 縦でも横でも自然に使いたい人
デュアル前面カメラが加われば、縦向きでも横向きでも自然にビデオ通話ができるようになります。オンラインミーティングに使いたい人、自撮りや配信をする人には、視線の違和感がなくなるだけでかなりの快適さを感じられるはずです。 - マルチタスク重視の人
16GB RAMが標準化されれば、複数アプリを並行して使うような場合にも安心。アプリ切り替え時のもたつきが減るだけでなく、下位モデルでも安心という選択肢の広がりも嬉しいポイントです。 - 最新の通信環境を逃したくない人
Wi-Fi 7に対応することで、大容量ファイルのやり取りやクラウド作業が一段と快適になるはず。リモートワーク中心の人や動画データを扱うクリエイターには特にありがたい進化でしょう。
使い方が動画視聴や学習、ブラウジングといった軽めの用途が中心なら、M5を選ぶ必要はあまりありません。価格がこなれてきたM4を選ぶのも良いですし、むしろiPad AirやiPad(第11世代)といったモデルの方がコストと性能のバランスがとれていて、満足度は高いはずです。
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まとめ|M5は堅実進化のプロモデル
iPad Pro M5は、M4から大きなデザインチェンジこそないものの、チップ性能・AI処理・通信速度・マルチタスク環境のすべてを底上げする堅実な進化を遂げそうです。M2やM3世代から買い替えるユーザーにとっては、性能差をしっかり感じられる一台になると思われます。
一方で「動画視聴や学習中心でそこまでの性能は不要」という人なら、価格が下がったM4モデルを狙うのも賢い選択肢。M5を待つか、今M4を買うか――用途やタイミングを見極めたいですね。


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