iPadのラインナップの中で、いちばん最後まで悩みやすいのが「iPad Air で十分か」「思い切って iPad Pro にするか」という選択ではないでしょうか。
性能に確かな違いがある一方で、値段差も小さくないので、なんとなくで決めるには高価な買い物でもあります。
この記事では、「何がどこまで違うのか」「体感として差が出やすいポイントはどこか」「何年くらい使う前提なら、どちらのコスパが良いか」といった観点から、iPad Air(M3)と iPad Pro(M5)の違いと選び方を整理します。
iPad シリーズの徹底比較
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▶︎ iPad Air(M3)vs iPad Pro(M5)を徹底比較
iPad Air vs iPad Pro|スペック比較
| 項目 | iPad Air (M3) 11″ | iPad Air (M3) 13″ | iPad Pro (M5) 11″ | iPad Pro (M5) 13″ |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 画面 | Liquid Retina | Liquid Retina | Tandem OLED | Tandem OLED |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz | 最大120Hz(ProMotion) | 最大120Hz(ProMotion) |
| チップ | M3 | M3 | M5 | M5 |
| 厚さ | 6.1mm | 6.1mm | 5.3mm | 5.1mm |
| 重さ | 460g | 616g | 444g | 579g |
| 用途 | 勉強・仕事・ライトな制作まで | 勉強や仕事用途にぴったり | クリエイティブ寄り・描画重視 | 本格的な制作・スタジオ用途 |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
どちらも高性能タブレットであることに変わりはありませんが、「ディスプレイの質」「チップの余力」「重さと携帯性」「価格」といった部分で、たしかな違いがあります。
そして、「性能や機能をどこまで使いこなす機会があるかどうか」が分かれ目になります。
違い①|ディスプレイはAirでも十分、Proは最強
| 項目 | iPad Air (M3) | iPad Pro (M5) |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() |
| パネル | Liquid Retina(LCD) | Tandem OLED(有機EL) |
| リフレッシュレート | 60Hz | 最大120Hz(ProMotion) |
| コントラスト感 | 十分きれい | 黒が締まり、色のメリハリが強い |
| ペンの描き心地 | 快適 | 追従性・滑らかさがより自然 |
iPad Air と iPad Pro の違いが一番はっきり出るのがディスプレイです。
Air の Liquid Retina は、動画視聴・ブラウジング・PDF・ノートアプリといった日常用途なら「十分きれい」で、多くの人にとって不満の出にくい水準です。
一方で Pro の Tandem OLED は、黒の締まり・高コントラスト・120Hz の ProMotion が合わさって、「見やすい」を超えて「触っていて気持ちいい画面」に振り切れています。
- iPad Air(Liquid Retina)の強み
文字中心の作業やPDF、ノートアプリ、一般的な動画視聴などでは十分以上にきれいで、発色や解像感も「高性能タブレット」として不満が出にくいレベル。 - iPad Pro(Tandem OLED+ProMotion)の強み
黒がしっかり沈み、コントラストが高く、スクロールやペン操作も非常になめらか。アニメーション多めの UI、ペンでの描画、写真・動画・イラストのチェックといった場面で、質感の違いが体感できる。
まとめると、文章や資料がメインなら Air で問題なし。画面そのものを「制作の道具」として使う時間が長いなら、Pro のディスプレイに投資する意味が大きくなります。
違い②|チップ性能とマルチタスクの余裕
| モデル | チップ | 性能イメージ |
|---|---|---|
| iPad Air (M3) | M3チップ | 勉強・仕事・ライトな制作まで快適にこなせる中核クラス |
| iPad Pro (M5) | M5チップ | 動画編集・3D・音楽制作まで視野に入れた最上位クラス |
iPad Air と iPad Pro は、どちらも数年先まで余裕のあるMシリーズのチップを積んでいるので、日常〜ビジネス用途ではどちらを選んでもサクサク動きます。
そのうえで違いが出てくるのは、「どこまで重い作業をやるか」のラインです。
- iPad Air(M3)のチップの性格
ブラウザ・ノート・PDF・オンライン会議・軽めの動画編集やイラストまで、勉強と仕事とライトな制作をまとめて任せられる「ちょうど良い性能」。 - iPad Pro(M5)のチップの性格
複数の 4K 動画編集、高解像度イラストでレイヤー大量使用、外部ディスプレイ併用など、描画負荷の高い作業を長時間こなすための「余裕を盛った最上位性能」。
ブラウジングやノート中心なら Air でほぼ不満は出ません。反対に、「動画編集やイラスト制作がメインになりそう」「外部モニタ前提でガッツリ作業したい」という場合は、Pro の余力を見込んでおく価値があります。
違い③|厚さ・重さ・携帯性
| モデル | 外観 | 厚さ | 重さ | 携帯性 |
|---|---|---|---|---|
| iPad Air (M3) 11″ | ![]() | 6.1mm | 460g | 毎日バッグに入れて持ち運んでも負担になりにくい標準サイズ |
| iPad Air (M3) 13″ | ![]() | 6.1mm | 616g | 基本はデスク据え置き向きだが、必要に応じて持ち運べる大画面タブレット |
| iPad Pro (M5) 11″ | ![]() | 5.3mm | 444g | 同クラスの中ではかなり軽く、通勤・通学での持ち運びに最も向いた1台 |
| iPad Pro (M5) 13″ | ![]() | 5.1mm | 579g | いちばん大きいのに最も薄く軽い。大画面なのに「持ち歩きもギリ現実的」なフラッグシップ |
iPad Air と iPad Pro は、同じインチ同士なら重さの差はそこまで極端ではありません。
どれを選ぶかを分けるのは「どれくらい持ち歩くか」と「どんな姿勢でどれくらい作業するか」です。
- 毎日持ち歩き、電車やカフェでもよく使う
→ 取り回し優先で 11インチクラス が実用的 - 自宅や職場のデスクで、腰を据えて作業する時間が長い
→ 一度に見える情報量が多い 13インチクラス が便利
シンプルに言えば、11インチは「持ち運びと作業性のバランス型」、13インチは「据え置き寄りの作業モニター型」です。
自分の1日のどこで iPad を開いている姿が一番多いかをイメージすると、どのサイズが生活にフィットするかが見えやすくなります。
違い④|コスパは使い方によって変わる
| 容量 | iPad Air (M3・11インチ) | iPad Air (M3・13インチ) | iPad Pro (M5・11インチ) | iPad Pro (M5・13インチ) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 128GB | 98,800円 | 128,800円 | ― | ― |
| 256GB | 114,800円 | 144,800円 | 168,800円 | 218,800円 |
| 512GB | 150,800円 | 180,800円 | 204,800円 | 254,800円 |
| 1TB | 186,800円 | 216,800円 | 272,800円 | 322,800円 |
| 2TB | ― | ― | 340,800円 | 390,800円 |
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Air と Pro の違いを最後に分けるのは、やはり価格です。
どちらも「高性能タブレット」であることに変わりはありませんが、いくら出して、どこまでのリターンを期待するかで判断が分かれます。
- iPad Air:勉強・仕事・ライトな制作(ノート、PDF、軽めの動画・イラスト)を中心に使うなら、性能と価格のバランスが非常に良い
- iPad Pro:4K動画編集や大判イラスト、3Dなど「画面の質と処理性能を道具として使い切る」前提なら、高くても投資する意味がある
大げさに言えば、Air は「必要十分な性能を、無駄なく買うタブレット」、Pro は「やりたいことの天井をできるだけ高くしておくタブレット」です。
自分が iPad に期待しているのが「不満の少ない日常」なのか、「限界を気にせず攻められる余裕」なのかを一度言語化してみると、どちらに投資すべきかがかなりはっきり見えてきます。
iPad Air(M3)はこんな人におすすめ
Apple 13 インチ iPad Air (M3): Apple Intelligence のために設計、Liquid Retina ディスプレイ、128GB、12MP フロント/バックカメラ、Wi-Fi 6E、 Touch ID、一日中使えるバッテリー - スペースグレイ
- 大学・専門学校などで、ノート取り・PDF閲覧・レポート作成にしっかり使いたい人
- 会議メモ・資料チェック・出先での作業など、仕事にも本格的に活用したい人
- 将来、イラスト制作や動画編集も「まずは試してみたい」レベルで触れてみたい人
iPad Air は、勉強・仕事・ライトなクリエイティブを 1 台でこなせる「中核ポジション」のモデルです。
ブラウザ・ノート・PDF・動画・ホワイトボード系アプリを同時に開いても余裕があり、「学習・仕事・趣味を、まとめて支えるメイン端末」が欲しい人は、まず iPad Air を基準に考えると大きな失敗が少ないはずです。
iPad Pro(M5)はこんな人におすすめ
Apple 11インチiPad Pro(M5):Ultra Retina XDR ディスプレイ、256GB、横向きの12MP フロント/バックカメラ、LiDAR スキャナ、Apple N1によるWi-Fi 7、Face ID、一日中使えるバッテリー - スペースブラック
- ディスプレイのコントラスト・色再現・描画の滑らかさに、はっきりとこだわりがある人
- イラスト制作・動画編集・音楽制作・3D など、クリエイティブ用途がすでに日常の中心にある人
- 外部ディスプレイや複数アプリ、高解像度の素材を同時に扱う場面が日常的に発生しそうな人
iPad Pro は、「タブレットとして快適かどうか」よりも、「プロの道具としてどこまで耐えられるか」を基準に設計されたモデルです。
趣味の範囲でときどき触るだけならオーバースペックになりがちですが、日常的に創作・制作を行う人にとっては、数年間しっかり使い倒せる仕事道具として、投資の価値がある最高のモデルといえます。
結論|「Air」で十分か「Pro」まで行きたいか
最終的な分かれ目は、とてもシンプルです。
- 勉強と仕事を中心に、ほとんどのことを 1 台で気持ちよくこなしたい
→ iPad Air(M3) - イラスト・動画・音楽・3D など、本気で「作る側」に踏み込みたい
→ iPad Pro(M5)
どんなアプリを、どれくらい同時に開いているか。そして、この先それがどこまで増えそうか──そのイメージをしてみると、自分には Air で十分なのか、Pro の余力まである方が安心なのか、わかってくるはずです。
どちらを選んでも、高性能なモデルであることは間違いありません。
あとは自分の仕事や学び、創作活動の「どこまで」をこの 1 台に任せたいかという感覚に一番しっくりくる方を選べば、きっと後悔の少ない選び方になります。
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