iPadOS 27にアップデートできるかどうかは、搭載しているチップで決まります。A12・A12Xを積んだ5機種が対象外になり、第9世代以降のiPadやiPad Air(第4世代)以降はそのまま使えます。ところが、対応機種でもApple Intelligenceまで使えるとは限りません。
自分のiPadが「使えない」「OSだけ使える」「AI機能まで使える」のどれに当たるかを先に確かめておくと、アップデートするか、買い替えるかの判断が早くなります。
iPadOS 27の対応機種|自分のiPadは使える?
iPadOS 27は、2026年9月15日(日本時間)に配信が始まりました。対応機種と対象外の機種は次のとおりです。
| 項目 | iPad | iPad Air | iPad Pro | iPad mini |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| iPadOS 27に対応 | 第9世代、第10世代、iPad(A16) | 第4世代、第5世代(M1)、M2、M3、M4 | 11インチ第2世代以降、12.9インチ第4世代以降、M4、M5 | 第6世代、A17 Pro、A20 Pro |
| Apple Intelligenceにも対応 | ── | 第5世代(M1)以降 | 11インチ第3世代・12.9インチ第5世代(M1)以降 | A17 Pro以降 |
| 対象外(iPadOS 26まで) | 第8世代以前 | 第3世代以前 | 11インチ第1世代、12.9インチ第3世代以前 | 第5世代以前 |
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対応機種はAppleのセキュリティアップデートの一覧で確かめられます。対象外になったのは、iPad(第8世代)、iPad mini(第5世代)、iPad Air(第3世代)、11インチiPad Pro(第1世代)、12.9インチiPad Pro(第3世代)の5機種です。
見落としやすいのがiPad Pro(2020年モデル)です。11インチ第2世代と12.9インチ第4世代はA12Zを積んでいて、対象外の5機種と同じ世代のチップに見えますが、iPadOS 27に対応しています。
自分のiPadが第何世代か確かめる方法
「設定」アプリの「一般」>「情報」を開き、「モデル番号」の欄をタップすると、A2316のような番号に切り替わります。この番号をAppleのモデル一覧と照らし合わせれば、世代まで分かります。たとえばA2316は、iPad Air(第4世代)のWi-Fiモデルです。
なお、モデル番号はiPadの背面にも小さく書かれています。
対応機種でも使える機能は3段階に分かれる
iPadOS 27の機能は、チップとメモリによって3段階に分かれます。対応表の2行目、Apple Intelligenceに対応しているかどうかがいちばん大きな分かれ目です。
| 項目 | OSの機能だけ | Apple Intelligenceまで | M4以降・メモリ12GB以上 |
|---|---|---|---|
| 対象のiPad | iPad(第9世代・第10世代・A16)、iPad mini(第6世代)、iPad Air(第4世代)、A12ZのiPad Pro | M1以降のiPad、iPad mini(A17 Pro)以降 | M4以降のチップでメモリ12GB以上のiPad |
| 使える機能 | メニューバー、ウインドウ操作の高速化、ファイル転送の高速化、Liquid Glassの調整、スクリーンタイムの新機能 | 左に加えて、Siri AI、写真の空間リフレーム・拡張、メモの要約、作文ツール | 左に加えて、Siriの声のカスタマイズ(英語のみ) |
現行のiPad(A16)がApple Intelligenceに対応していない点には注意しておきましょう。2025年発売の新しいモデルでも、AI機能はM1以降のiPadとiPad mini(A17 Pro)以降に限られます。
チップの違いはiPadのチップガイドで詳しく解説しています。
iPadOS 27の主な新機能
メニューバーとステータスバー|今どのアプリを操作しているかが分かる
マルチタスク中でも、ステータスバーに操作中のアプリ名が表示されるようになりました。アプリ名をタップするか、ポインタを合わせるとメニューバーが開きます。常に表示しておく設定も選べます。
ウインドウを閉じる、切り替える、ドラッグするといった操作も速くなりました。ステージマネージャの使い方は、Stage Managerの使い方とコツでまとめています。
iPhoneアプリのサイズ変更|iPad版がないアプリも広く使える
iPad向けに作られていないiPhoneアプリのウインドウを、大きさを変えて表示できるようになりました。iPhone版しかないアプリでも、表示できる情報が増えます。
ファイル転送の高速化|外付けドライブへのコピーが最大5倍
「ファイル」アプリでの操作や、外付けのUSBドライブへのコピーが最大5倍速くなりました。数値は2026年7月のApple社内テストによるもので、環境によって変わります。動画や写真をSSDに逃がしているなら、効果を感じやすいはずです。
なお、AirDropやアプリの起動、Wi-Fiとモバイル通信の切り替えも改善されています。古い機種も含め、iPadOS 27に対応する全てのiPadでシステムの最適化が入っています。
Liquid Glassの調整|透明度をスライダーで変えられる
iPadOS 26で入ったLiquid Glassのデザインに、透明度と色の濃さを調整するスライダーが付きました。透けた見た目が読みにくいと感じていたなら、不透明寄りに変えるのもアリです。
Siri AI|日本語はiPadOS 27.2から
対話型になったSiriは、話し言葉でも文字入力でも頼みごとができ、写真・メール・メモの中身を探したり、アプリの中で操作したりできます。日本語に対応したのはiPadOS 27.2からで、提供はベータ版です。マイナビニュースが伝えたとおり、日本では10月27日に配信が始まりました。
使えるのは、M1以降のiPadとiPad mini(A17 Pro)以降です。端末とSiriの言語を日本語にして、Apple Intelligenceを有効にする必要があります。
なお、声の種類や高さを変える声のカスタマイズは英語のみで、M4以降かつメモリ12GB以上のiPadに限られます。
ビジュアルインテリジェンス|Apple Pencilで囲んで調べる
画面に映っているものについて、検索したり、予定に追加したりできる機能がiPadでも使えるようになりました。Apple Pencilで囲む操作にも対応しています。使えるのはApple Intelligenceに対応したiPadです。
ただし、Appleの注記では、iPadのビジュアルインテリジェンスはデバイスの言語を英語にする必要があります。日本語の設定のままでは使えない点に注意しておきましょう。
写真|撮ったあとに構図を変える空間リフレーム
写真アプリには、撮影後に構図を変えられる空間リフレーム、画像の外側を広げる拡張、大きな被写体も消せるようになったクリーンアップが入りました。どれもApple Intelligenceの機能です。
メモアプリでは、手書きの内容から要約や学習ガイドを作れるようになりました。
子どもの安全性|スクリーンタイムがアップデート
スクリーンタイムでは、アプリのカテゴリごとに使える時間とスケジュールを決められるようになりました。子どもが初めて開くウェブサイトについて、保護者に「閲覧のリクエスト」を送る仕組みも加わっています。家族で1台のiPadを使っているなら、設定を見直すよい機会になるでしょう。
対象外の旧iPadはどうする?
しばらく使い続けるなら|iPadOS 26のまま使える
対象外になったiPadも、すぐに使えなくなるわけではありません。Appleは、iPadOS 27の配信後もiPadOS 26のセキュリティアップデートを続けて配信しています。2026年10月にはiPadOS 26.7.2が出ました。
ただし、いつまで続くのかは発表されていません。アプリも、対応するOSのバージョンを少しずつ引き上げていきます。動画視聴や電子書籍だけなら当面は困りませんが、使っているアプリが更新されなくなったら買い替えの合図と考えておきましょう。
寿命の目安や買い替えのサインは、iPadの寿命ガイドで詳しく解説しています。
買い替えるなら|Apple Intelligenceに対応するかで選ぶ
買い替えるなら、Apple Intelligenceに対応しているかどうかを先に決めるのがおすすめです。OSの機能だけで足りるならiPad(A16)がいちばん安く、AI機能まで使いたいならiPad mini(A20 Pro)かiPad Air(M4)以上が候補になります。
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(A20 Pro) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 価格 | 74,800円から | 119,800円から | 129,800円から | 209,800円から |
| Apple Intelligence | ── | 対応 | 対応 | 対応 |
| こんな人におすすめ | 動画・学習・ブラウジングが中心で、AI機能は使わない | 片手で持てるサイズでAI機能も使いたい | 長く使いたい。AI機能やマルチウインドウも使う | 画面の質と性能を最優先にしたい |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
価格はApple Storeの表示で、iPad Pro(M5)は11インチの最小構成です。iPad(A16)とiPad Air(M4)の差は55,000円あり、この差でAI機能と性能の余裕を買うかどうかが分かれ目になります。
予算別の選び方は、iPadの価格ガイドで整理しています。
買い替えるなら|用途別のおすすめ
価格を抑えたいなら|iPad(A16)
動画視聴やノート、ブラウジングが中心なら、iPad(A16)で十分です。iPadOS 27のメニューバーやファイル転送の高速化は、このモデルでも使えます。ただし、Siri AIや写真の空間リフレームは使えないので、AI機能に興味があるなら上のモデルを選びましょう。
持ち歩きやすさとAI機能を両立したいなら|iPad mini(A20 Pro)
2026年11月6日発売のiPad mini(A20 Pro)は、片手で持てるサイズのままApple Intelligenceに対応したモデルです。iPad mini(第5世代)からの買い替えなら、いちばん自然な乗り換え先になるはずです。
長く使いたいなら|iPad Air(M4)
iPad Air(第3世代)から買い替えるなら、iPad Air(M4)が断然おすすめです。メモリは12GBあり、Apple Intelligenceやマルチウインドウを使っても余裕があります。次のOSにも長く対応してくれるでしょう。
画面の質と性能を最優先にするなら|iPad Pro(M5)
11インチ第1世代や12.9インチ第3世代のiPad Proを使ってきたなら、後継の候補はiPad Pro(M5)でしょう。画面は液晶からタンデムOLEDになり、メモリも12GB以上あります。動画編集やイラストで重い作業をするなら、Proを選ぶ価値があります。
アップデートの前にやっておきたいこと
バックアップを取る
アップデートの前に、iCloudかパソコンにバックアップを取っておきましょう。「設定」>「ユーザ名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」から、すぐに作れます。
空き容量を確かめる
アップデートには、ダウンロードとインストールのための空き容量が必要です。「設定」>「一般」>「iPadストレージ」で残りを確かめ、足りなければ写真や動画をiCloudや外付けのドライブに移しておきましょう。
容量を増やす方法は、iCloudとUSB・SSDで容量を増やす方法で解説しています。
バージョンは27.2以降まで上げておく
アップデートは「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から行います。日本語のSiri AIを使うなら、iPadOS 27.2以降が必要です。27.0のまま止めているなら、最新のバージョンまで上げておきましょう。
よくある質問
自分のiPadがiPadOS 27に対応しているか、どうやって調べる?
「設定」>「一般」>「情報」でモデル番号を確かめ、Appleのモデル一覧で世代を調べるのが確実です。iPad(第9世代)以降、iPad Air(第4世代)以降、iPad mini(第6世代)以降、11インチiPad Pro(第2世代)以降、12.9インチiPad Pro(第4世代)以降なら対応しています。
iPad(第8世代)はもう使えませんか?
使えます。iPadOS 26のまま使い続けられ、セキュリティアップデートも配信されています。ただし、いつまで続くかは決まっていないので、アプリが動かなくなってきたら買い替えを考えましょう。
iPad(A16)でApple Intelligenceは使えますか?
使えません。Apple Intelligenceに対応するのは、M1以降のiPadとiPad mini(A17 Pro)以降です。AI機能を使いたいなら、iPad mini(A20 Pro)かiPad Air(M4)以上を選びましょう。
Siri AIは日本語で使えますか?
iPadOS 27.2から、日本語で使えます。提供はベータ版です。端末とSiriの言語を日本語にして、Apple Intelligenceを有効にしておく必要があります。
iPadOS 27にすると動作が重くなりませんか?
iPadOS 27では、古い機種を含む全ての対応iPadでシステムの最適化が入っています。それでも重いと感じるなら、空き容量が少なくなっていないか先に確かめてみましょう。
アップデートしないとどうなりますか?
すぐに困ることはありません。ただ、新しいセキュリティ対策や機能は受け取れなくなり、アプリが新しいOSを必須にすると使えなくなります。対応機種なら、バックアップを取ってから更新するのがおすすめです。
まとめ|まずは自分のiPadがどの段階かを確かめる
- A12・A12Xを積んだ5機種はiPadOS 27の対象外
- 対象外の機種もiPadOS 26のセキュリティアップデートは続いている
- Apple Intelligenceが使えるのはM1以降とiPad mini(A17 Pro)以降
- iPad(A16)は対応機種でもAI機能は使えない
- 日本語のSiri AIはiPadOS 27.2以降で使える
iPadOS 27は、メニューバーやファイル転送の高速化など、古いiPadでも恩恵のあるアップデートです。一方で、Siri AIや写真の新機能を使えるかどうかはApple Intelligenceへの対応で決まります。対象外の機種を使っているなら、AI機能を使いたいかどうかで買い替え先を選んでみてください。
どのモデルを選ぶかは、iPadはどれを買うべき?で全モデルを比べています。
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