iPadの価格は、最も安い74,800円から、最上位の構成では50万円を超えるところまで開いています。名前はどれも「iPad」でも、画面の方式やチップ、対応するApple Pencil、Apple Intelligenceに対応するかまで、4モデルで中身はかなり違います。
2026年11月6日発売のiPad mini(A20 Pro)が加わり、miniとAirの価格差は11インチで10,000円まで縮まりました。安い順に選ぶだけでは決まらない顔ぶれです。
選び方の軸を先に押さえれば、自分に合う一台は意外とはっきりするはずです。軸ごとに比較しながら見ていきましょう。
2026年のiPadラインナップ
iPadは全4シリーズで、最小構成の価格は74,800円から209,800円まで幅があります。表では、選ぶときに差が出る項目を並べました。
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(A20 Pro) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 発売時期 | 2025年3月 | 2026年11月6日 | 2026年3月 | 2025年10月 |
| 画面サイズ | 11インチのみ | 8.5インチのみ | 11インチ/13インチ | 11インチ/13インチ |
| ディスプレイ | Liquid Retina(液晶) | Super Retina XDR(有機EL) | Liquid Retina(液晶) | Ultra Retina XDR(有機EL) |
| チップ | A16 | A20 Pro | M4 | M5 |
| 重さ(Wi-Fi) | 477g | 255g | 464g/616g | 444g/579g |
| 認証 | Touch ID | Touch ID | Touch ID | Face ID |
| 端子 | USB-C | USB-C | USB-C | Thunderbolt/USB 4 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
| Apple Pencil Pro | ── | ○ | ○ | ○ |
| Apple Intelligence | ── | ○ | ○ | ○ |
| 価格(Wi-Fi・最小容量) | 74,800円 | 119,800円 | 129,800円(11インチ) | 209,800円(11インチ・256GB) |
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SIMは4モデルともeSIMのみで、物理SIMは使えません。価格はApple Storeの表示にもとづくものです。
買う前に決めておきたいことは?
あとから変えられないのは、画面のサイズと方式、Apple Pencil Proに対応するか、Cellularの有無の4つです。ここを先に決めれば、候補は自然に絞れます。
画面は8.5インチ、11インチ、13インチの3つ
iPad miniは8.5インチのみ、iPad(A16)は11インチのみです。13インチを選べるのは、iPad AirとiPad Proの2モデルだけになります。
13インチは作業スペースが広い反面、重くなります。Wi-Fiモデルで比べると、Airは464gと616gで152g差、Proは444gと579gで135g差です。持ち歩きが多いなら、11インチのほうが扱いやすいでしょう。
有機ELを選べるのは、iPad miniとiPad Proだけ
iPad miniは8.5インチの有機EL、iPad Proはタンデム方式の有機ELです。iPad(A16)とiPad Airは液晶のLiquid Retinaになります。
黒の締まりや色の立体感は有機ELのほうが上で、動画やイラストで差が出ます。iPad Proはさらに、ProMotion(10〜120Hz)にも対応。
Apple Pencil ProとApple Intelligenceが必要か
iPad(A16)は、Apple Pencil ProにもApple Intelligenceにも対応していません。使えるのはApple Pencil(USB-C)と第1世代で、第1世代にはUSB-C – Apple Pencilアダプタが必要です。
手書きを活用したい、AI機能を使ってみたいと少しでも思うなら、iPad mini、Air、Proから選ぶのがおすすめです。
Cellularモデルが必要か
Cellularモデルは、iPad(A16)、iPad mini、Airが25,000円、Proが35,000円高くなります。外出先でiPhoneのテザリングを使えるなら、Wi-Fiモデルで足りる人がほとんどです。
詳しい選び方は、iPadのWi-FiモデルとCellularモデルの違いで整理しています。
多くの人にはiPad(A16)かiPad Air(M4)がおすすめ
動画視聴、ウェブ閲覧、電子書籍が中心で、とにかく価格を抑えたいなら、iPad(A16)が向いています。一方で、手書きメモ、勉強や仕事、Apple Intelligenceまで使うなら、iPad Air(M4)を選んでおけば後悔しにくいでしょう。両者の差は55,000円です。
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(A20 Pro) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| こんな人におすすめ | 動画視聴やウェブ中心で、価格を抑えたい人 | 毎日持ち歩いて、読む・書く・観るを楽しみたい人 | 手書き、勉強、仕事まで1台でこなしたい人 | 映像制作やイラストなど、画面と処理性能にこだわる人 |
| 価格(Wi-Fi・最小容量) | 74,800円 | 119,800円 | 129,800円 | 209,800円 |
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持ち運びを最優先するなら、Airとの差が10,000円のiPad miniも有力です。有機ELとProMotion、Face IDなどProだけの機能に価値を感じる人は、iPad Proまで予算を上げましょう。
iPad(A16)|価格優先・初めてのタブレットならこれ
エントリー価格の魅力と性能は?
iPad(A16)は74,800円からという価格が最大の強みです。動画視聴、ウェブ閲覧、電子書籍、軽いゲームであれば、これで十分おすすめできます。
画面は11インチのLiquid Retinaで、認証は電源ボタンに組み込まれたTouch IDです。ただし、購入前に把握しておきたいポイントが2つあります。
1|Apple Intelligence非対応
iPadシリーズで唯一Apple Intelligenceに対応していません。ただ、Apple Intelligenceがなければ困るという場面は、現時点では多くありません。ChatGPTやGeminiなどは、アプリやブラウザ上で使えます。
2|Apple Pencil Proが使えない
メモやお絵描きに使いたい人は要注意です。対応するのはApple Pencil(USB-C)とApple Pencil(第1世代)だけで、Apple Pencil Proは使えません。
iPad(A16)の評価
動画を見る、ウェブを使う、子どもに持たせるという用途に絞るなら、iPad(A16)はぴったりの選択肢です。コンテンツ閲覧に割り切って使うなら、使い勝手は申し分ありません。
一方で、Apple Intelligenceを使ってみたい、Apple Pencil Proで本格的に書き込みたいという場合は、予算を上げてiPad miniかiPad Airを検討するほうが後悔しにくいでしょう。iPad(A16)とAirの違いは、iPad vs iPad Airで詳しく比べています。
iPad(A16)向きの使い方
- 初めてのiPadとして利用
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- ウェブサイト閲覧
- ギフトにもぴったり
iPad Air(M4)|多くの人にとってバランス◎
M4チップとRAM 12GBで、長く使える
2026年3月発売のiPad Air(M4)は、チップにM4、メモリに12GBを搭載しています。価格は11インチが129,800円から、13インチが169,800円からです。
複数のアプリを切り替えながらの作業や、写真編集のような少し負荷の高い作業でも、余裕を持ってこなせます。A16を使い続けて数年後に動作が重くなるのが心配な人には、Airの余裕が安心材料になるでしょう。
iPad AirとiPad Proの違いは?
AirとProの大きな差は、ディスプレイ、端子、認証の3つです。iPad Airは液晶のLiquid Retinaで、端子は10GbpsのUSB-C、認証はTouch IDになります。iPad Proは有機EL、40GbpsのThunderbolt/USB 4、Face IDです。
共通しているのは、Apple Pencil Proに対応していることと、Wi-Fi 7に対応していることです。
写真編集、グラフィックデザイン、オンライン授業、ウェブ会議といった用途なら、AirとProの差を実感する場面はそう多くないはずです。11インチ同士の価格差は80,000円にのぼります。
iPad Air向きの使い方
- 大学・社会人の学習や資料管理
- Apple Pencil Proを使ったノート・イラスト
- 写真編集・Procreateなどクリエイティブ用途
- ウェブ会議・オンライン授業
- 家族で共有するメインiPad
iPad Pro(M5)|最高の体験を求める人へ
一段上のディスプレイと処理性能
iPad Proが他のモデルと決定的に違うのは、タンデム方式の有機ELとProMotionです。液晶のLiquid Retinaと比べると、黒の締まりや色の立体感に違いがあり、特に暗いシーンの映像やイラスト制作で良さを感じられます。
チップはM5で、メモリは256GBと512GBが12GB、1TBと2TBが16GBです。動画編集や3Dレンダリングのような重い作業も、余裕を持ってこなせます。
iPad Proの正直なところ
M5の処理性能は、シリーズ最高です。動画編集や3Dレンダリング、Apple Pencil Proを使った本格的なイラスト制作を使いこなすには、最高の選択肢にまちがいありません。逆に言えば、そのような「Proが必要な理由がある人」以外には、性能面でオーバースペックになる可能性も。
価格は11インチの256GBで209,800円から、13インチなら269,800円からです。有機ELとProMotionに価値を感じるかどうかが、AirとProの分岐点です。M5の機能や容量の選び方は、iPad Pro M5の選び方ガイドにまとめています。
iPad Pro向きの使い方
- 動画編集・3Dレンダリングなど処理負荷の高いプロ作業
- Apple Pencil Proを使ったデジタルイラスト・デザイン
- 外部ストレージや外部ディスプレイをつなぐ作業
iPad mini(A20 Pro)|コンパクトの極致
小さいのに有機ELで本格的
iPad mini(A20 Pro)の最大の特徴は、8.5インチ、255gという手のひらサイズに、有機ELを載せたことです。2026年11月6日発売で、チップはA20 Pro、Wi-Fi 7とIP67の防水防塵にも対応します。
画素密度は326ppiで、他のモデルの264ppiより細かく、文字やイラストがくっきり見えます。電子書籍や漫画の読みやすさは、このサイズ感と高精細さが相まって、iPad miniならではの体験です。
Apple Pencil Proにも対応しています。Procreateのようなイラストアプリや、手書きのメモアプリをスケッチブック代わりに持ち歩く使い方に向いています。
iPad miniの注意点
コンパクトさが魅力の反面、画面が小さいため文書作成や表計算などの作業には向きません。キーボードも、Appleの案内にあるのはBluetoothキーボードで、Magic Keyboardは対象外です。
また、119,800円からという価格は、iPad(A16)より45,000円高く、用途によっては割高になる場合もあります。iPad miniを選ぶかどうかは、iPad miniはどんな人におすすめ?でさらに詳しく整理しています。
iPad mini向きの使い方
- 電子書籍・漫画・PDFの読書端末
- 出張・移動が多い人のコンパクトなサブ機
- Apple Pencil Proを使ったメモ・スケッチ
- 軽量重視でApple Intelligenceも使いたい人
周辺機器・アクセサリーの互換性
Apple Pencilなどのアクセサリーの対応状況は、モデルによって異なります。iPadを使うのに必ず必要というわけではありませんが、あったら便利なのは間違いありません。購入前に必ず確認しておきましょう。
| 項目 | iPad(A16) | iPad mini(A20 Pro) | iPad Air(M4) | iPad Pro(M5) |
|---|---|---|---|---|
| Apple Pencil Pro | ── | ○ | ○ | ○ |
| Apple Pencil(USB-C) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Apple Pencil(第1世代) | ○(アダプタが必要) | ── | ── | ── |
| Magic Keyboard | ── | ── | Air用 Magic Keyboard | Pro用 Magic Keyboard |
| Magic Keyboard Folio | ○ | ── | ── | ── |
| SIM | eSIMのみ | eSIMのみ | eSIMのみ | eSIMのみ |
| Thunderbolt/USB 4 | ── | ── | ── | ○ |
| Face ID | ── | ── | ── | ○ |
| Touch ID | ○ | ○ | ○ | ── |
Apple Pencilの種類と対応機種はApple Pencilの種類と対応機種一覧に、キーボードの選び方はMagic Keyboardの種類と選び方にまとめています。
Apple Pencil Proを使いたいなら
iPad(A16)はApple Pencil Proに非対応です。ペン入力を重視するなら、iPad Air(M4)、iPad Pro(M5)、iPad mini(A20 Pro)の3択になります。
Magic Keyboardについて
Magic Keyboardが使えるのは、iPad ProとiPad Airだけで、それぞれ専用のモデルがあります。iPad(A16)はMagic Keyboard Folioに対応していますが、他のモデルとは使用感が違う簡易モデルであることに注意しておきましょう。
価格と容量の目安
容量の選び方は、iPadの容量の選び方で、モデルごとの価格の考え方はiPadシリーズの価格ガイドで詳しく整理しています。
iPad(A16)価格一覧
| ストレージ | Wi-Fi | Cellular |
|---|---|---|
| 128GB | 74,800円 | 99,800円 |
| 256GB | 91,800円 | 116,800円 |
| 512GB | 126,800円 | 151,800円 |
iPad mini(A20 Pro)価格一覧
| ストレージ | Wi-Fi | Cellular |
|---|---|---|
| 128GB | 119,800円 | 144,800円 |
| 256GB | 136,800円 | 161,800円 |
| 512GB | 171,800円 | 196,800円 |
256GBと512GBでは、反射を抑えるNano-textureガラスも選べます。追加料金は17,000円です。
iPad Air(M4)価格一覧
| ストレージ | 11インチ Wi-Fi | 11インチ Cellular | 13インチ Wi-Fi | 13インチ Cellular |
|---|---|---|---|---|
| 128GB | 129,800円 | 154,800円 | 169,800円 | 194,800円 |
| 256GB | 146,800円 | 171,800円 | 186,800円 | 211,800円 |
| 512GB | 181,800円 | 206,800円 | 221,800円 | 246,800円 |
| 1TB | 231,800円 | 256,800円 | 271,800円 | 296,800円 |
iPad Pro(M5)価格一覧
| ストレージ | 11インチ Wi-Fi | 11インチ Cellular | 13インチ Wi-Fi | 13インチ Cellular |
|---|---|---|---|---|
| 256GB | 209,800円 | 244,800円 | 269,800円 | 304,800円 |
| 512GB | 244,800円 | 279,800円 | 304,800円 | 339,800円 |
| 1TB | 314,800円 | 349,800円 | 374,800円 | 409,800円 |
| 2TB | 404,800円 | 439,800円 | 464,800円 | 499,800円 |
1TBと2TBでは、Nano-textureガラスも選べます。
よくある質問
iPad AirとiPad Proはどう違いますか?
最大の差は、ディスプレイと端子です。iPad Air(M4)は液晶のLiquid Retinaで、端子は10GbpsのUSB-Cになります。iPad Pro(M5)は有機ELのUltra Retina XDRで、ProMotionと、40GbpsのThunderbolt/USB 4、Face IDを備えています。
価格差は11インチで80,000円です。有機ELとProMotionに、その差額を払う価値があるかで判断したいところです。
iPad AirやProは、11インチと13インチどっちがいい?
文書作成やマルチタスクを頻繁にするなら、13インチの余裕ある画面は快適です。一方、外出先での持ち運びが多いなら11インチが扱いやすいでしょう。重さはWi-Fiモデルで、Airが152g、Proが135g、13インチのほうが重くなります。
iPad AirとiPad miniはどちらがお得ですか?
128GBのWi-Fiモデルで比べると、iPad miniが119,800円、iPad Air(11インチ)が129,800円で、差は10,000円です。
コンパクトさよりも作業のしやすさを重視するならAir、片手で持てる軽さを優先するならminiという基準で選ぶとよいでしょう。くわしくはiPad mini vs iPad Airで比べています。
iPad(A16)とiPad miniの価格差はどれくらいですか?
128GBのWi-Fiモデルで、45,000円の差があります。有機EL、255gの軽さ、Apple Pencil ProとApple Intelligenceへの対応にその金額を払えるかが分かれ目です。iPad vs iPad miniで詳しく比べています。
まとめ|選ぶ軸は、画面・ペン・予算の3つ
- iPad(A16)は74,800円からと手ごろ。Apple IntelligenceとApple Pencil Proに対応しない
- iPad Air(M4)はM4とRAM 12GBを搭載。幅広い用途に対応できる本命モデル
- iPad Pro(M5)は有機EL、ProMotion、Thunderbolt/USB 4を備えた最上位モデル
- iPad mini(A20 Pro)は255gの軽さに有機ELを載せた、唯一無二のコンパクトモデル
迷ったら、予算を抑えるならiPad(A16)、手書きやApple Intelligenceも使うならiPad Air(M4)を選ぶのが無難です。価格・性能・Apple Intelligenceへの対応・アクセサリーの充実度で、バランスがとれています。
最高性能がほしい、コンパクトなモデルがほしいなど、特定の目的がある場合には、iPad ProやiPad miniも検討するのがよいでしょう。
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